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私が最も好きな音楽はR・Wagnerのオペラです。その他にも、A・Bruckner、R・Strauss、J・S・Bach、J・StraussU世などなどキリがありませんが、大体クラシック音楽です。Wagnerは一日聴いていても飽きることがありません。

しかし、最近はなかなかじっくり聞く機会がありません。
車の中で聴くにはちょっと抵抗があります。

車ではやはり、ポップスを聴くことになります。
その中でも倉木麻衣ははずすことができません。

独断と偏見を恐れずWagnerと倉木麻衣について考えることを綴ってみます。

 

R・ワーグナー ザ・スターリン 倉木麻衣

R・WAGER

オペラに対する不満


日本国民のほとんどがオペラを劇場はおろか、テレビ中継でさえ見たことがない。
オペラ好きからすれば、非常に憂慮すべき事態と思うのだが、人々はオペラ見る暇があったらテレビドラマや映画のほうがずっといいと言う。
オペラは難しいというのが常套句だ。
だが、内容のすべてがわからなくても、十分楽しめるのではないだろうか。
なぜなら、オペラはもともとは王侯や貴族が見るものであったが、ワグナーは大衆のために作品を書いている。
それはその後のオペラに大きな影響を与えている。
素材も舞台が古代や中世だったりするが、人間のドラマであるから、登場人物の心の動きは現代人の私たちにも十分共感できると思うのだが・・・
願わくは一人でも多くオペラを見てオペラファンになってもらいたいのだが・・


13大オペラ

ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》 ◆20%OFF!

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ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全3幕(期間限定) ◆20%OFF!
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リヒアルト・ワグナーは13のオペラを作詞作曲しているが、そのうちひとつを書いただけでも、その名は永遠に残るであろうといわれている。

彼の作品は一つが喜劇であるが、その他はすべて悲劇である。

それらのタイトルは「妖精」、「恋愛禁制」、「リエンティ」、「さまよえるオランダ人」、「タンホイザー」、「トリスタンとイゾルデ」、「ローエングリン」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「ラインの黄金」、「ヴァルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」、「パルジファル」である。

このうち「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が喜劇である。

ワーグナー舞台神聖祝典劇

ワーグナー舞台神聖祝典劇

指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ (歌)バリトン:ジョージ・ロンドン バス:アルノルト・ヴァン・ミル ソプラノ:マルタ・モドゥル他 演奏:バイロイト音楽祭オーケストラ&コーラス 収録:1951年

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ローエングリン*歌劇(全曲)
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ニュルンベルクのマイスタージンガー*楽劇(全曲)
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ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》全曲
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パルジファル*舞台神聖祝典劇(全曲) icon
歴史とワグナー
ワーグナーの世紀
ワーグナーの世紀





未来の芸術バイロイト祝祭劇100年


ワグナーの作品は、非常に愛国的・大衆的であるので、ヒットラーの時代は非常によく劇場で公演されました。
特にニュルンベルクのマイスタージンガーはドイツの伝統を讃える歌詞もあり、非常にドイツ的です。

また、「ニーベルングの指輪」4部作(「ラインの黄金」、「ヴァルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」)では語彙が古語であったりします。
この辺も民族的であるといえましょう。
第三帝国時代には「ニーベルンゲンマルシュ」というニーベルンゲンの指輪のライトモチーフを散りばめた行進曲が作られました。

1936年にニュルンベルクでナチスの党大会が開かれました。このとき記録映画「意思の勝利」を作ったレニー・リーフェンシュタインは「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の中から第三幕への前奏曲を作品中に使用しています。
こうしてドイツ国民にとって非常にワグナーの作品が身近になりました。

しかし、敗戦後ワグナーの建てたバイロイト祝祭劇場でのワグナー作品の上映禁止が、戦勝国によって命じられ、暫く不遇の時代を過ごしました。
ワグナー作品は「反ユダヤ主義」のイメージが非常に濃厚に捕らえられたのでした。


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クナッパーツブッシュ/ワーグナー名演集<デッカ ベスト100 ザ・スペシャル>
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ニーベルンの指輪
はじめての《指環(リング)》

はじめての《指環(リング)》



ショルティ/ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」〜オーケストラル・ハイライツ


ショルティ/ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」〜オーケストラル・ハイライツ

 
もし遭難し孤島でたった一人で暮らさなければならない時、たった一つの音楽のみ聴くことを許されるなら、私ならR.WAGNERの「ニーベルンの指輪」を選ぶだろう。

意見は分かれるだろうが、北欧神話やドイツの民話をごった煮にしたこの作品は飽きることがない。

音楽性のすばらしさだけでなく、物語自体も非常にスリリングで、人間の心の奥の襞を十二分に表現しているのだ。
人間の醜さ、いやらしさ、近親相姦、不倫、殺人、限界、偉大さ、優しさ、真実の愛など一つ一つの局面からいくらでも考察できる重層性を持っている。
人間の心が神から賦与された知性だけでなく、人間の行動を衝き動かす「生命」の発見。
これはワグナーに大いに影響を与えたアルトゥール・ショーペンハウエルやワグナーの友人フリードリッヒ・ニーチェによって唱えられていた。

一方精神分析学の世界では、ワグナーの時代、フロイトが発見したリビドー、あるいは潜在意識「生命」とともにニーベルンゲンの指輪におけるジークフリートであり、それが、現実世界では大衆なのである。

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ワーグナー:「ニーベルングの指環」管弦楽曲集 icon

ニーベルンの指輪の構成


ニーベルンの指輪は4部構成となっている。
序夜「ラインの黄金」、第一夜「ヴァルキューレ」、第二夜「ジークフリート」、第三夜「神々の黄昏」。である。


ラインの黄金

ベーム/ワーグナー:ラインの黄金 全曲
ベーム/ワーグナー:ラインの黄金 全曲


 
ライン河に住むラインの黄金を守るラインの乙女たちから愛を断念した小人アルベリッヒが黄金を奪い取った。

この黄金から作った指輪を持つものは世界を支配できることになっていた。
アルベリッヒはこの黄金をもちいてニーベルハイムでニーベルンゲンたちを奴隷にし黄金を掘らせていた。

一方天界アースガルドでは主神ヴォータンと妻のフリッカが夫婦喧嘩をしていた。
ヴォータン(ウォーダン)が神々の住む巨大な城を巨人たちに作らせたのだが、その代償として、美と豊穣の神フライアを巨人たちに与えることとなっていた。
しかし、フリッカはそれを許さなかったし、フライアもそれを望んでいなかった。

このけんかの仲裁に火の神ローゲが現れ、巨人との約束を果たすために、ある提案をする。
それはアルベリッヒからラインの指輪を奪いとり、この指輪を巨人たちにフライアの代わりに渡すことであった。
ヴォータンはローゲとともにニーベルハイムに行き奸計をもちいてアルベリッヒから例の指輪と大量の黄金を手に入れた。

天界に戻ったヴォータンは巨人たちに大量の黄金を渡し、フライアの代わりにしようとするが、巨人たちは隠れ兜と指輪も要求した。
仕方なく、ヴォータンは指輪も巨人に渡した。
しかし、アルベリッヒはこの指輪に呪いをかけていた。指輪を持つものは死んでしまうのである。

指輪をはめた巨人ファーゾルトは、突然弟の巨人ファーフナーに棍棒で殴られ死んでしまう。この惨劇を見た神々は呪いにぞっとする。

しかし、気を取り直し、アースガルドの新しいヴァルハラ城に、手に手を取り合って入場していく。地上のライン河では悲しいラインの乙女たちの歌声が響き渡る。



ワーグナー:楽劇(ラインの黄金) ◆20%OFF!
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ヴァルキューレ
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」(全曲) ◆20%OFF!

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ある嵐の晩、ヴォーダンと人間との間に生まれたジークムントが嵐から身を守るため、一軒の家を訪れた。

この家にはフンディングの嫁ジークリンデがいた。主のフンディングはまだ帰っていない。
ジークリンデはこのみ知らぬ男をもてなした。ジークムントとジークリンデは息が統合し、その晩ジークムントが泊まることとなった。

このとき、ジークムントの過去を語るにつけ、幼少時代離れ離れになった兄妹同士であったことが、二人には明らかになった。

その後フンディングが帰ってきた。ジークムントは旅の疲れを癒すため寝室を案内された。

やがて、ジークリンデはジークムントに連れ出してもらいたいと懇願し、二人はフンディング家を脱走する。

このとき、フンディング家の庭にあるトネリコの木に突き刺さった剣「ノートゥング」をジークムントは発見した。
この剣は多くの勇士たちが引き抜こうとしたが抜けなかったという。しかし、ヴェルズング家の勇士であるジークムントはそれを引き抜くことができた。

フンディングはジークムントが自分たちの一族の宿敵であることを悟りジークムントと戦う決意をする。

一方天界のヴォータンとフリッカは喧嘩をしている。
ジークムントとジークリンデがヴォータンの浮気の子供であり、しかも、この兄・妹は愛し合っているからである。

フリッカの剣幕にヴォータンもたじろぎジークムントとフンディングの一騎打ちには、ヴァルキューレのブリュンヒルデに、ジークムントに死を与えるよう命ずる。

ジークムントとフンディングの戦う日が来る。

しかし、この一戦でブリュンヒルデはジークムントに勝たせ、フンディングに死をもたらせた。

フンディングの死はヴォータンの心の願いであるとブリュンヒルデは考えたからである。
つまり、ジークムントはヴォータンの血を引く息子であることを考慮したのである。

しかし、ヴォータンは怒り、ジークムントのノートゥングを折り、彼を殺した。

ジークムントは赤子を宿っており、生きるようブリュンヒルデにその場から逃げるようはからってもらい、逃げおおせた。

ヴォータンはブリュンヒルデをブリュンヒルデの魔力を封じ込め、岩山に閉じ込め、一番最初にブリュンヒルデを目覚めさせた人間の男と結婚するよう定めた。

ブリュンヒルデのプライドをすべて奪ったのである。しかし、ヴォータンにとってもっともかわいいヴァルキューレの一員はブリュンヒルデである。

火の神ローゲを呼び寄せ岩山を炎で囲ませた。そして、この炎を恐れぬ勇気ある男と夫婦になることを望みながら、ブリュンヒルデと別れた。




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ジークフリート
ベーム/ワーグナー:ジークフリート 全曲

ベーム/ワーグナー:ジークフリート 全曲


ある森の奥に、親を失ったジークフリートと彼を育てるニーベルンゲン族の小人ミーメが住んでいた。

ミーメは毎日のようにある剣を鍛えていた。
しかし、この剣をジークフリートはあっという間にいつも真っ二つに折っていた。

ジークフリートは自分の親はミーメであると教えられていたが、森の中の動物たちが親子でみなそっくりなのに、自分とミーメの姿があまりに似ていないため、疑問に思っていた。

ところで、ミーメがいつものように剣を鍛えていると、深い帽子をかぶり杖をもった片目の男が現れ、ミーメと自分の頭を賭けたなぞ賭けをすることになった。

互いに三つの質問をし、答えられなかったものが頭を差し出す約束である。

最初にミーメが3つの世界に関する質問をした。片目の男は難なく答えることができた。

しかし、ミーメが答える番になったとき、男はミーメの身近の問題について質問し、3つ目の問題にミーメは答えられなかった。

それで、ミーメが自分の頭をとられることを恐れていると、片目の男は、片目の男はミーメから頭を奪わない、そうではなく「恐れを知らない男が頭を奪う」と予言して去る。


ミーメにはその「恐れを知らない男」が誰だかわかった。他でもない、ジークフリートである。

そこで、ジークフリートに「恐れ」を教えようとする。ミーメはジークフリートに、森の中の洞窟に住むファーフナーが守っているニーベルンゲンの指輪を奪い取ることを、薦める。
そうすることによって、「恐れ」が学べるだろうと考えたからである。

ジークフリートはミーメが例の剣を鍛えても鍛えてもなまくらなのでいらつき、自分で鍛えようとした。力強いジークフリートによって鍛えられた、剣はノートゥングであった。
父親の折れた剣はジークフリートによって見事に名剣として蘇った。

ジークフリートはその剣を握って、ファーフナーが変身した大蛇が潜む洞窟へと向かった。
ファーフナーと戦い、ジークフリートはファーフナーの血を浴びた。

この血はジークフリートの全身に降りかかったが、背中にのみ浴びなかった。
というのも、たまたま、落ちてきた落ち葉が背中にのっていたからである。

ジークフリートは指輪とニーベルング族が作った、隠れ兜をファーフナーから奪った。
ミーメがほっとしているジークフリートに毒の入ったスープをプレゼントしようとしたが、傍にいた小鳥たちが、話している声がジークフリートの耳に聞こえた。

小鳥たちはミーメがジークフリートを毒殺しようとしていると、話していたのだ。
ジークフリートはミーメを殺すと、旅に出た。

自分と同じような姿をした女性を探すためであった。すなわち、パートナーがほしくなったのである。全ての自然界の生物たちはみなつがいであるからである。

ジークフリートは深い帽子をかぶった片目の、杖を持った、老人に会ったが、邪魔をされたので彼の杖を折った。

実はこの片目の男はヴォータンであり、ジークフリートの祖父であったのである。

ヴォータンは神々の時代は終わり、人間たちの時代がおとずれているのを悟った。

さて、ジークフリートが見つけた非常に険しい山は炎に覆われていた。しかし、恐れを知らぬ、ジークフリートは、炎を乗り越え、ブリュンヒルデを見つけた。ジークフリートは眠るブリュンヒルデを起こし、生まれて初めて人間の女性を発見したのである。人目で、互いに恋に目覚め、愛を誓い合うのであった。


ワーグナー:楽劇《ジークフリート》

ワーグナー:楽劇《ジークフリート》
神々の黄昏
ワーグナー:楽劇 (神々の黄昏) ◆20%OFF!

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一人で遠征に出たジークフリートはギービヒ家のグンターの招きを受ける。

グンターとジークフリートは意気投合し誓いを立てる。
しかし、同居しているアルベリヒの息子ハーゲンは忘却の薬の入った酒をジークフリートに飲ませ、ブリュンヒルデのことを忘れさせた。

グンターはジークフリートにブリュンヒルデと結婚したいと言い、ジークフリートは彼女とグンターが結婚できるよう、考えた。

ジークフリートは隠れかぶとを用いグンターに変装し、ブリュンヒルデのいる炎の山へ再び帰った。

嫌がる彼女をグンターのもとへ連れて行きまた、彼女から指環を奪った。

ブリュンヒルデはこの時点ではジークフリートが隠れかぶとを用いて変装したことを知らなかったし、非常な屈辱感を抱いた。しかし、グンターのもとにいるジークフリートの姿を見てジークフリートの裏切りを知る。

ジークフリートはグンターの妹グートルーネと、グンターはブリュンヒルデと結婚ということになる。しかし、ブリュンヒルデはジークフリートへの憎しみからハーゲンに彼の弱点を教えた。

大蛇の血を浴び不死身となったジークフリートにもただの一点の弱点があった。血を浴びた時一葉の葉が彼の背中に落ちてそこだけ血を浴びなかったのである。そのため背中を刺せば死んでしまうのである。


 狩りに行った時ハーゲンは背中に剣を刺した。その瞬間忘却の薬の効果は消え、全てをジークフリートは思い出す。ブリュンヒルデは全てを悟るが、ジークフリートは死んでしまう。

彼女は彼に薪をくべると指環をラインの乙女たちに返し自らもその炎の中へと飛び込んでいった。ラインの河は満水となりハーゲンも飲み込んだ。一方バルハラも炎に包まれ神々は没落して行った。


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倉木麻衣
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