2000年以前の登山
H14.12.21更新
北アルプス槍ヶ岳北鎌尾根 
実施日(1995年5月)   実施者 中村他数名
  槍ヶ岳に通じる尾根のうちバリエーションルートとしての北鎌尾根は雪のある時には北鎌沢からの登頂はできない。
高瀬ダムから、トンネルの多い湖畔の道を晴嵐荘まで行く。ここからは千天出合まで谷沿いに進む。千天出合からは
天丈沢に入り、尾根に取り付く。P4、下りにはザイルでの下降。5月ではトレースはついているのでルートは間違う事は
ない。独標は雪がある時は直登ができ、かえって夏場より容易となる。となりの硫黄尾根の岩稜が平行に走っており、
かえってそちらに興味が起きる。
北鎌平から槍ヶ岳頂上に向かう時は岩稜の登高となるので注意が必要。槍の下山はハシゴや岩場にアイゼンを
引っかけないように注意。下山は槍沢を下るが上高地に夜となり、沢渡でタクシーを乗り次いでの帰省となった。
   詳細記録なし。

北アルプス・剣岳チンネ 中央チムニー g・c・dクラック
実施日(1995年8月)   実施者 中村他数名
  山岳会の夏合宿にチーフリーダーがヒマラヤ参加となり、残った私がリーダーとして実施せざるを得なくなった。
1日目は例のごとく黒部ダムから内蔵の助経由真砂沢にベースを張る。
2日目は二俣まで下り、三の窓雪渓を登る。トレッキングシューズの者、運動靴の者よりどり。アイゼンをくくりつけ、
ピッケル片手に登る。雪渓の左側に移り、目の前に大きくチンネの岩壁が現れる。
チンネといえば中央チムニーが有名だ。上部岩壁と下部岩壁に分けるようにバンドが走っている。
やはりお決まりの下部岩壁は中央チムニールートを行く。先行パーティーがおり、下で待っていると落石が来る。
この中央チムニーの中は浮いた石でボロボロ。後続者に注意したい。2ピッチほど登りバンドに出る。広いバンドだ。
上部岩壁の好きなルートにゆける。我々はgチムニー〜c・dクラックにルートをとることにした。上部岩壁は
岩ががっちりしているが思ったより傾斜がきつい。サックに身体が引っ張られる。垂直に感じられる。
登攀後八峰の頭を越え池の谷乗越で真っ暗。本日はここまで。ツェルトをかぶり、ビバーグ。3000mでは
さすがに寒い。
翌日は長治郎雪渓を下り真砂沢に到着。翌日に予定していた6峰Dフェースはあきらめ。
来たルートで下山することにする。

   時間は記録無し。    
   1日目 9時頃黒部ダム  13:00真砂沢ロッジ
   2日目 6:00出発  6:30二俣   11:00頃チンネ基部  チンネ上部 18:00頃
   3日目 6:00頃出発  10:00頃真砂沢ロッジ 


 南アルプス・北岳バットレス 第2尾根RTルート
  
実施日(1995年9月)   実施者 中村、西片
  北岳バットレスにはなかなか行く機会がなかったので個人山行で2人で挑戦することにした。
広河原から白根白根小池小屋にテントを張り、バットレスに向かう。バットレス下部岩壁はどこを登ったかは記憶がない。
時間を惜しんでbガリーの大滝を登ったと思う。下部岩壁を越えるとバンドがある。1尾根の方から落石の音がする。
バンドをトラバースして2尾根の取り付きに。2尾根にはRCCが開拓した3本のルートがあるが右側のRTルートを登る。
最初のピッチは幅の広い凹状チムニー。岩がボロボロだし、傾斜が結構ある。石を落とさないようにそっと登る。
2ピッチ目が核心部だ。リッジ伝いに登り、最後は50cmはり出たハングののっこしだ。あぶみの最上段にのるが
乗り越すのに右手のちょうど良い位置にがっちりしたホールドがある。私は左利きでつかみきれない。何度か挑戦し、
微妙なバランスで乗り越す。草付き出て、確保する。後続は涼しい顔で登ってくる。このルートは右利きの者のルートだ。
登ってきたところで時間切れ。遅い登攀開始だったのでビバークは予想していたが。からだがずれ落ちながらの
一夜だった。登攀距離は短いが難しいルートだ。

   時間詳細不明   
   1日目  10:30頃のテント場出発   18:00草付き
   2日目  10:00頃テント場 


八ヶ岳・赤岳石尊稜
 
実施日(1996年2月)   実施者 中村他3名
 冬はやはり八ヶ岳。近くて3000mクラスの山行ができる。又昔所属していた山岳会D登高会が情熱を打ち込んで
開拓したルートが一杯。今日は風が強く、氷がしっかりしているので登りやすい。
 今回は八ヶ岳冬岩壁初心者ルートを登る。取り付きの40mほどの雪壁から始まる。ハーケンに導かれ登るが
結構しょっぱい。後は雪稜登高だ。一回短い岩場に出るがアイゼンをスタンスに乗せながら登る。赤岳登頂後
地蔵尾根を下り、行者小屋に戻る。。凍っていると傾斜があるため注意必要だがほとんどバケツが掘られている。
 今回風が強くテント場に戻って来て、手袋を取ると左手薬指が白いアイスクリーム色に変わっている。まずい。
早速お湯を作り、左手をお湯につけ,暖める。後は覚悟するだけだ。翌日月曜日医者に行き診てもらう。段々指先が
黒くなってくる。やばいと思いながら通院する。でも結果今でも冬になると感覚が悪くなるが指先はつながっている。

   時間詳細不明     

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