2月11日(木) “〈長崎新聞』より−〉サンタ・カタリーナの小川さんが建設を進めてきた平和記念館、来月オープンへ”

ブラジルのサンタ・カタリーナ州に在住の小川和己さん(80)たちが建設を進めてきた「平和記念館」が、来月オープンを迎えるそうです。 → 2009年7月25日付
11日付『長崎新聞』が報じてくださいました。
以下に記事を紹介させて頂きます。
小川さんは、私たちと同じ、ブラジルに移住した被爆者です。
住む場所こそ違えども、ブラジルの地で、それぞれに平和活動を行っている「同志」といえます。
その活動と、このたびの記念館の完成に、心からの敬意とお祝いを述べさせていただきます。
(ホームページ管理者)
ブラジルに「平和資料館」来月オープン 長崎市が写真など提供
(「長崎新聞ホームページ」2月11日付から全文抜粋)
約50年前にブラジルに移住した長崎原爆の被爆者、小川和己さん(80)らが現地に「平和資料館」を建設、3月オープンする。開館を前に、小川さんから展示用の資料提供を依頼されていた長崎市は10日、被爆直後の長崎を写した写真など約80点をブラジルに発送した。
小川さんらは2002年、ブラジルの子どもたちに戦争や原爆の惨禍を伝えたいと、居住するブラジル南部、サンタカタリナ州ラーモス移住区に地元の州などの協力を得て、「平和の鐘公園」を造った。平和資料館は、同公園の第2期工事として建設し、3月13日にオープン予定。
1階建てで、約420平方メートル。資料展示室のほか、映写室、学習室なども備える。総工費は約4千万円で、ほとんどを国や移住区のあるフレイロジェリオ市が補助してくれたという。竣工(しゅんこう)式には、同国のルラ大統領をはじめ、国防相、首都ブラジリアの幹部らも出席するという。
長崎市が発送したのは、被爆直後、上空から撮ったきのこ雲や焼け野原となった浦上周辺の写真45点のほか、被爆者に残る後障害や広島、長崎両市の復興の様子をまとめたポスター30枚など。5日間ほどでブラジルに届くという。昨年7月、小川さんが長崎市役所に田上富久市長を訪ね、原爆関連の写真や資料の提供を依頼していた。
小川さんは、旧制瓊浦中3年の16歳の時、爆心地から8キロの長崎市土井首地区で被爆。1961年に移住し、現地の長崎原爆被爆者らでつくる「被爆者と子孫の会」の代表を務めている。
小川さんは、長崎市の資料提供に感謝し、「目で見て、原爆の恐ろしさをより理解してくれると思う。『核なき世界』に向けて、ブラジルの皆さんが声を上げるきっかけになってほしい」と期待を込めている。
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