7月25日(土) “〈『長崎新聞』より−〉サンタ・カタリーナの小川さん、原爆資料館を建設 長崎市に資料提供を依頼”

 ブラジルのサンタ・カタリーナ州でリンゴ栽培を営んでおられる在ブラジル被爆者の小川和己さん(80)が、このほど長崎市役所を訪問。同地在住の被爆者で組織する会の代表として小川さんが建設しておられる「原爆資料館」への資料提供を田上市長に申し入れたそうです。
 これに田上市長は快く応じてくださった、ということです。

 25日付『長崎新聞』が報じてくださいました。以下に記事を紹介します。

(ホームページ管理者)

  ブラジル「原爆資料館」に協力を 長崎市長に来崎の被爆者ら要請
(「長崎新聞ホームページ」7月25日付から全文抜粋)

 ブラジルの被爆者らでつくる「被爆者と子孫の会」の小川和己代表(80)らが整備した同国サンタカタリナ州ラーモス移住区の「平和の鐘公園」内で、2010年春、原爆資料館(仮称)が完成する予定だ。完成を前に小川代表らが24日、長崎市役所に田上市長を訪ね、資料館に展示する写真や資料などの提供を依頼した。

 小川代表によると、同公園は、子どもたちに戦争や原爆の惨禍を伝えたいと、地元の州などの協力を得て02年、完成した。第1期工事として、約5ヘクタールの敷地内に県国際親善協会が被爆者の会に贈った「平和の鐘」を取り付けたモニュメント「平和の塔」や遊歩道を整備した。

 原爆資料館は第2期工事として建設。幅42メートル、奥行き25メートル、1階建て。日本庭
園も併せて整備する。

 小川代表は、旧制瓊浦中3年の16歳の時、爆心地から8キロの長崎市土井首地区で被爆。1961年、ブラジルに移住した。

 小川代表は「長崎の平和への願いをブラジルにも伝えたいと思い、公園を整備した。資料館には長崎の人たちにもそろって来てほしい」と話した。田上市長は依頼に応じ、「被爆者の証言ビデオを上映するのも良いと思う」と提案した。

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