1月14日(水) 〈『共同通信』『長崎新聞』より−〉「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」終える”

 13日、当協会の森田隆会長と渡辺淳子理事が参加した日本のNGO「ピースボート」主催のプロジェクト「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(通称 おりづるプロジェクト)が、東京・晴海ふ頭に帰港しました。
 ピースボートの皆さまをはじめ、それぞれの寄港地で多くの方に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
 今回の船旅到着を、主要メディアが報じてくださいました。このうち『共同通信』と『長崎新聞』の記事を、以下に紹介させていただきます。

(ホームページ管理者)

核廃絶訴えた被爆者航海終える 広島、長崎の100人
(「47News」ホームページ1月13日掲載【共同通信】配信記事から全文抜粋)

 非政府組織(NGO)「ピースボート」は13日、広島と長崎の被爆者約100人を乗せ、核兵器廃絶を訴えた129日間の航海を終え、東京・晴海埠頭に到着した。被爆者は5大陸20カ国を巡りながら、ニューヨークの国連本部で被爆体験を語ったり、ベトナムで枯れ葉剤被害者らと交流を深めたりした。

 ピースボートは昨年9月7日に横浜港を出港。インドやギリシャでは寄港地の市長との面会や市民集会を行い、フランス領ポリネシアのタヒチ島ではムルロア環礁の核実験被害者と交流した。南米エクアドルやスペインなどの政府要人らと意見交換もした。

 また航海を通じ、広島・長崎両市長が主導し、世界の都市が連帯して核廃絶を目指す「平和市長会議」に、30都市を超す新規賛同を集めた。

「証言の航海」帰国 被爆者103人、20カ国で体験語る
(「長崎新聞ホームページ」1月14日付から全文抜粋)

 【東京支社】全国の被爆者103人を乗せ、世界20カ国・23寄港地を巡った非政府組織(NGO)ピースボートのクルーズ「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」が13日、129日間の旅を終えて東京に帰港した。百人超の被爆者が世界で体験を語る過去最大規模の活動となり、参加者は核や戦争被害者との交流を「今後の証言活動に生かしたい」と誓った。

 クルーズは昨年9月7日、横浜港を出発。参加者約七百人のうち被爆者は無料招待され、長崎で被爆した41人も乗り込んだ。

 ベトナム・ダナンではベトナム戦争で使用された枯れ葉剤の被害者リハビリセンターを訪ね、タヒチ・パペーテではフランス核実験被害者と交流。各寄港地で市民との対話集会などがあり、計約二千人を前に被爆体験を語った。

 参加者代表4人が都内で帰国会見し、うち長崎市の中村キクヨさん(84)は、印象的な体験に枯れ葉剤被害者らとの交流を挙げた。「被害者の子どもにも、むごい影響が出ていると知って胸が詰まった」

 中村さんは6年前、五十代の息子を白血病で亡くし、そのつらい体験が枯れ葉剤被害者の痛切な訴えに重なったという。「世界には戦争や原爆や核実験の被害を受け継いでしまった二世、三世がたくさんいる」。10月に米ニューヨークで開かれた国連総会の国際シンポジウムでも、平和非政府組織(NGO)代表らを前に二世、三世問題を訴え掛け、「すごく真剣に耳を傾けてもらった」と振り返る。

 クルーズの軌跡はドキュメンタリー映画にまとめ、全国で上映予定。今夏、二回目の航海が企画されている。

← 1月13日 へ戻る          1月28日 に進む →