6月10日(火) “〈『中国新聞』より−〉在ブラジル被爆者、4割が病気の治療を放置”

 私たち在ブラジル被爆者が十分な医療を受けていない実態が、昨年、広島の放影研が行ってくださった調査ではっきりしたようです。

 10日付『中国新聞』が伝えてくださいました。以下に紹介させていただきます。

(ホームページ管理者)

ブラジル被爆者、4割放置
(「中国新聞ホームページ」6月10日付から全文抜粋)

 ブラジルに暮らす被爆者の4割が、病気と診断されても治療せず放置している―。放射線影響研究所(広島市南区、放影研)が、在ブラジル被爆者を対象に実施した健康影響調査で、現地で十分な医療を受けていない実態が明らかになった。

 被爆者の生活や医療環境の違いが、健康状態にどう影響するかを調べるのが目的。昨年11月、在ブラジル原爆被爆者協会(森田隆会長)の協力で会員約130人に聞いた。

 喫煙や飲酒量などの生活習慣▽食生活▽健康状態▽病状▽治療の有無―を問い、97人から回答を得た。片山博昭情報技術部長(疫学解析用データベース構築)らが、放影研の成人健康調査の被爆者データなどと比較し、分析した。

 その結果、高血圧を患う被爆者の割合は日本もブラジルも変わらなかったが、治療しているのは日本の70.4%に対し、ブラジルは22.2%。さらに病気と診断されても「放置している」との回答が40%(日本0.2%)に上った。

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