10月2日(月)〔A〕 “渡辺理事 訪日のご報告(2)”
3) 冷笑と、「忘れていた」…広島県庁を訪問して
広島県被爆者対策室に行き、片山室長、他 4人の方に会い次の事をお願い致しました。
……
@ 在ブラジル被爆者の実態を説明し、協会の要望をしました。
すると、県庁の担当職員は「ブラジルの被爆者は“夢物語り”を語っている」と冷笑しました。
非常に怒りを感じ、今も心に突き刺さっています。
森田会長が、今年の4月、厚生労働省で受けられた侮辱も同じではなかったかと思いました。
……
A 被爆者手帳の再交付の件
被爆者手帳を無くしたので再交付をサンパウロ領事館を通じて広島県に申請しましたが、未だに何の返事も無いのでその事を尋ねました。
すると後日、「職員の移動で忘れていた」と返事がありました。
私達在外の被爆者は毎日毎日それを待っていますので「忘れていた」との言葉はとても信じられませんでした。
とにかく、早く手帳の再交付をしていただく事を約束しました。
……
B 健康管理手当証書の件
毎年5月、健康管理手当を継続して受ける為に現況届けに、この健康管理手当証書の番号が必要な為、送付して頂く様お願いしたのですが、今もって来ないのでその事はどうなっているのか尋ね、早急に送付して下さる様頼みました。
……
C 2005年に帰国治療をした被爆者が、その後の経過が悪いので、もう一度治療をして欲しいとの本人の希望を伝えました。
……
D 関係官庁、広島、長崎の両県市より、個人宛に送付される各書類が本人宛に届いていない人が何人か居られる事を言いましたら、そんなはずは無いと返答がありました。
これに関しては、2005年11月に協会が実施したアンケートの結果を以下に提示します。
協会員の数:241名(2005年11月時点) (内訳)連絡可能人数:135名 死亡者数:66名 不明:40名 |
2005年11月に在ブラジル原爆被爆者協会が実施したアンケート調査結果 △ ブラジルの民間医療機関加入者:54名 無加入:48名 不明:33名 △ 2004年度分の保険医療助成事業申請書類を受け取り送付した者:77名 注: △ 在外被爆者実態調査書類を受け取り送付した:81名 △ 2005年11月30日から始まった日本からの葬祭料は4人の協会員が申請し受け取りました。 △ 健康管理手当は15人が申請して10人(2006年9月25日現在)が手当を受ける事となりました。(終身:6人、5年:1人、1年:1人、保険手当:2人) |
(つづく)