10月2日(月)〔@〕 “渡辺理事 訪日のご報告(1)”

 この夏、協会の渡辺淳子理事が約1か月間、日本を訪問しました。
 その報告を、このほど渡辺理事がまとめられましたので、以下に紹介します。

渡辺淳子 訪日経過報告 2006年7月26日〜8月30日

 「在ブラジル、在アメリカ裁判を支援する会」の招待で今回訪日致しました。

1) 平和への熱気に満ちた広島で(7月27日〜8月6日)

 広島に着いた翌日の7月27日から8月6日まで、核の無い平和な世界にする為、広島に世界中の国や、日本中の人達が集まっていろんな会場で集会が開かれていました。
 その中の12の会場に参加し、7つの会場で、3、5分から20分間の「在ブラジル被爆者の現状を説明し、訴え」をして来ました。8月6日が終わるまで広島はたくさんの人達の熱気とエネルギーが満ちあふれていました。

 私は今まで何回か8月6日に広島に行きましたが、今回の様に世界中の人達が平和について一致団結している様子を見たのは初めてでした。

 最初のスピーチの時、手足が振るえているのが自分でわかり、落ち着かなければと思いつつ、そのうちあれもこれも言わなくてはと夢中になっていました。
 スピーチの後、何人かの人に「感激しました、ブラジルに被爆者が住んでおられたとは知りませんでした」と言われ、「これからも頑張ってくださいね」と励ましてくださった方もおられ、私の方が感激しました。

2) 原爆症広島認定訴訟を見て(8月4日)

 8月4日には、原爆症認定訴訟裁判では41名が全員勝訴し、その喜びを壇上で、原告団長の重住澄夫さんが杖を支えにして、一生懸命話しておられるのは、とても印象的でした。

 しかし、期限を待たずに、さっさと上告を決めた日本政府のやりかたは冷酷そのものです。

 又、慰霊式典に出席された小泉首相は被爆者に会われず、さっさと離広され、その後外遊され そこでオペラを見るのを楽しみにしているとのニュースを聞いた時、やりきれないものを感じました。

(つづく)

← 8月8日 へ戻る          10月2日〔A〕 に進む →