12月16日(金) “「医療機関リスト」をめぐり、ブラジルの病院でも無料診察が受けられると誤解が…”

 今日(16日)被爆者の方から電話がありました。

 日本(広島市)から「日本国外にお住まいの被爆者の皆様へ」
という書類が届き、この中に
「国又は地域別の医療機関リスト」
というのが入っていて、
「診断書を作成してもらう際には、このリストに掲載されている医療機関で受診することをお勧めします」
と書いてあるものですから、
「このリストに掲載されている病院で体の悪いところを診て貰いたいのだが」
と言う問合せで、
「それはまだ出来ないのですよ」
と説明し、判ってもらうのに苦労しました。
「日本の病院では被爆者手帳を持っていけばタダで診てもらえるのに、こんな病院を決めてそこで受診しろと言うておきながら、なんですか詐欺に遭ったようなもんじゃあないですか、こんな何の役にも立たない病院の名前なんか金を掛けて送ってくる必要はない」
と。本当に怒っていらっしゃいました。

 誠にもっともなことで、この書類は健康管理手当をまだ支給されていない方に送るだけで十分であって、金を掛けて全員に送る必要はまったくありません。
 今後この書類を見て、またこのような問合せが来るのかと思うと、まったく憂鬱になります。

 私にも書類が送られてきました。

(盆子原 国彦)

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