Riders High



旅の途中

「この道はどこまで続いているんだろう..?」

「自分は何処まで走っていくのだろう..?」

ふと、そんな思いが頭をよぎる時がある。

そんなとき

自分の体は愛馬と一体になり愛馬のパーツの全てが

自分の手足になったような錯覚を覚える。

コイツと旅に出て最高の瞬間だ。

無意識のうちに呼吸をしているように

クラッチを握り、シフトが噛み合い、路面を蹴り出す。

そして景色は滑るように流れていく。

まるで動く巻き絵の上に

止まっている自分が居るような感覚。

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後ろ髪を引かれるセピア色の夕暮れの中

旅先で出会った人たちの笑顔や息をのむような景色が

シールド越しの橙色の空のスクリーンに

次々に映し出されてゆく。

ライダーズ・ハイ。

こんな気分を持ち帰った日の旅の終わりは

とても上機嫌である。

イグニッションを切ってハイな気分のまま

斜めにミラーに掛けてあるヘルメットを

ぼんやり眺めながら

気が付けばまた次の旅浪漫に想いを馳せている。

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あぁ、これだから旅はやめられない..。
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