今日は、氷河特急に乗って、スイスの半分以上を一気に横断してマッターホルンの麓の町、ツェルマットへ向かいます。朝起きると、今日も快晴。幸先の良いスタートが切れそうです。
(写真:朝焼けに染まるハイジの山)
ローカル列車で、氷河特急の始発駅の1つ、Churへ向かいます。その列車の中で、こんなものを発見。デッキに自転車が宙づりになっています。なるほどこれなら乗客の邪魔にならないし、うまい仕組みだなぁと感心しました。
(写真:自転車運搬中)
ところで、スイスを旅行すると、登山電車やケーブルカーなどの交通費がバカになりません。今回のように長距離の列車移動があるのなら、半額カードというものを買っておくと、スイス国内のほとんどの交通機関が半額になります。ただし、このカード自体が90CHFと結構高いので、モトが取れるかどうかは良く検討しなければなりません。
氷河特急(地球の歩き方には「氷河急行」と書いてあった)は、サンモリッツとツェルマットを結ぶ、全長270km、高低差1400mの観光列車です。私たちは支線のクール駅から乗車したので、有名なループ橋は通りません。ちょっと残念。1等車には天窓が付いているとのことでしたが、とにかく乗車距離が長く、運賃が高いので、私たちは2等車に乗ることにしました。近くに座っていた、スイスの山歩きを趣味にしているという日本人のおじさんの話によると、1等車は天窓から差し込む日差しが強く、窓も開かないため暑くて大変だそうです。2等車にして正解だったかな?
(写真:氷河特急 GLACIER-EXPRESS)
列車は、行程の最低地点、標高604mのライヒェナウから、標高2033mのオーバーアルプパスヘーエへと、一気に駆け上がっていきます。この辺りは非常に急勾配、アプト式のラックレールを噛みながら、ゆっくりと上っていきます。こういうところでこそ氷河特急名物、傾いたワイングラスで一杯やりたいところですが、食堂車は要予約。むぅ、ぬかった。
(写真:アルプス越え付近)
列車が終点のツェルマットに近づくにつれ、マッターホルンへの期待がどんどん高まっていきます。窓から見える先の尖った山が、みんなマッターホルンに見えてくる(笑)。でも、本物のマッターホルンはツェルマット駅に着く直前まで見えません。この写真はツェルマットの街から見たマッターホルン。結局、今日一日もずっと快晴でした。天気予報によると明日の天気もよさそう。今度こそ勝利を確信しつつ、明日の「逆さマッターホルン」との対面に備え、眠りに就いたのでした。
(写真:夕暮れのマッターホルン)