9月22日(水曜日)

ライン川に沿って走る列車に乗り、デュッセルドルフまで行きました。のんびりした船旅もいいですが、流れ行く車窓から眺めるライン川もいいものです。

3時間ほどでデュッセルドルフに到着。ツーリストインフォメーションでホテルを探してもらいました。まだ12時前だったのでチェックインできるかどうか心配だったけど、とりあえず荷物だけでも預かってもらおうということでホテルへ行ってたら、あっさりチェックインできました。ここのホテルのおじさんはとても気さくな人で、「デュッセルドルフは初めてかい?」と聞かれたので「そうだ」と答えたら、市街地のガイドマップを取り出して「デュッセルドルフはな、この辺が旧市街で古い建物があるんだ。食事をするならこの通りの周辺にレストランが集まってるよ。デュッセルドルフといえば、アルトビールだ。この黒ビールは最初はちょっと癖が強く感じるけど、2杯目、3杯目と飲むほどにうまさが増してくるんだ・・・」と、得意満面でいろいろ解説してくれました。「この街を愛してるんだなぁ」という感じがひしひしと伝わってきました。

ホテルのおじさんのガイドを参考にして、デュッセルドルフの散策に出発。ドイツでは路面電車をよく見かけました。街の中心部は石畳で細い路地はほとんど歩行者専用。車優先の日本とは、ずいぶん様子が異なります。ドイツ人は決められたルールは厳格に守る民族らしく、道路では歩行者優先が徹底されています。道路を渡ろうとしている歩行者がいると、車は必ずピタリと止まってくれるので、街中では信号機を除いて立ち止まる必要がないくらい。最初のうちは日本のクセで交差点で立ち止まっていたのですが、待ってくれている車のドライバーが「なんで渡らないの?」といった顔でこちらを見ていました。
(写真:デュッセルドルフの街並)

昼食は、「シューマッハ」というレストランで食べました。ガイドブックでこの名前を見つけて「何かムチャクチャ速そうだね」「きっと注文してから7.2秒くらいで料理が出てくるよ」「店員のユニフォームは全員フェラーリレッドだね」等々、勝手なことを言いながら店の名前に引かれて行ってみたのですが、この店が大当たり。ホテルのおじさんが解説してくれたように、デュッセルドルフには「アルトビール」という伝統的な地ビールがあります。この店は自前の醸造所で仕込んだアルトビールが飲める、デュッセルドルフでも数少ない本格的ビアレストランだったんです。
(写真:レストラン「シューマッハ」)

席に着くと、問答無用で人数分のビールが出てきて、「さて、何にしますか?」と料理を聞かれます。お冷と同じ感覚ですね。で、食事中もビールの残りが2cm位になるともう次のビールを持ってきて、後ろで待ち構えてるんです。で、グラスを空けたと同時にサッと次のビールと交換される。まるでわんこそば状態。写真は、この店で使われていたコースター。飲み過ぎで気分が悪くなって頭を抱えてるくせに、もう1杯注文してる絵が、この店の性格を物語っています(笑)。 (写真:シューマッハのコースター)

デュッセルドルフでは、ドイツオペラを観にいってみました。こういうチケットの手配もツーリストインフォメーションでやってもらうことができます。日本ではオペラというと何か特別な感じがしますが、こちらでは日常生活のひとコマとしてオペラ鑑賞が定着しているんですね。料金は、私達が買ったチケットは3,000円弱。学生は学割料金でさらに安く観ることができます。
肝心のオペラの内容は・・・セリフはイタリア語、字幕はドイツ語で、さっぱり理解できませんでした(苦笑)。でも演技は、さすが本場の迫力。圧倒されました。


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