9月16日(木曜日)

ベルリンは晴れていたのに、明るくなってみるとこの日も雨でした。やはり私は強力な雨男らしいです(;_;)。8時少し前に車掌さんがやってきて「朝食を持ってきてもいいかい?」と聞かれたのでお願いしました。出てきた食事は、コーンフレーク1皿にパンが3個、チーズとハムが3枚ずつ、牛乳とオレンジジュースにコーヒー、たっぷりのヨーグルトという、ボリューム満点のものでした。

午前9時半頃、ほぼ定刻通りチューリッヒ中央駅に到着。ここで今回の旅行のメンバーと合流しました。今回のヨーロッパ旅行は会社の同期4人が参加したのですが、私以外の3人は一足先に出発してスイス国内を周っており、私だけ仕事の都合で数日遅れて行ったのです。ここではメンバーの一人、福さんが私のネームプレートを持って待っているというお約束のギャグで出迎えてくれたのですが、私は自分が乗ってきた列車の写真を撮るのに夢中になっていて、全然気付きませんでした。(^^;)
(写真:チューリヒ駅に着いたCNL)

日本出発前、「集合場所はどこにしようか?」「うーん、じゃあ、チューリヒ駅のコンコース、自動両替機前ね」という非常にいい加減な打ち合わせをしていた割には無事合流することができて一安心。ところが、彼らの話を聞いてびっくり。彼らがスイス国内を周っている間はずっと文句なしの晴天で、アルプスをたっぷり堪能してきたらしいのです。ところが今日はいきなり大雨に降られて、チューリヒへくる途中、湖があふれて列車が不通になっており、バスによる代行輸送を乗り継いでようやくここまで辿り着いたと言うのです。「お前が雨男だというの、ギャグだと思っていたけどマジだったんだね…」とみんなに納得されてしまい、返す言葉もありませんでした。(涙)

スイスを堪能してきた3人と違い、私は「夜行列車に乗るためだけに」ここまで来たようなものなので、すぐにドイツへ逆戻りしなければなりません。それでも一応「スイスも来たんだよ」という証拠を残そうと、駅前の写真を撮ってみました。ほら、一応スイス国旗が写ってるでしょ?(笑)
(写真:チューリヒの街並と路面電車)

チューリヒからは、ローカル列車を5本乗り継いで、ドイツのフュッセンへ向かいます。途中、わずかにオーストリアをかすめるのですが、私の持っているパスはオーストリアでは使えないため、この区間だけは切符を買わなければなりません。車内清算ができるかどうか分からなかったので、あらかじめチューリヒ駅でこの区間の切符を買っておくことにしました。「自分の持っているパスが効かない途中区間の切符だけを、全然別の(別の国の)駅で購入する」という、私にとっては非常に難易度の高いイベント(^^;)でしたが、無茶苦茶な、後から思い出しても冷や汗が出るほど本当に無茶苦茶な英単語の羅列で、何とか必要な切符を手に入れることに成功しました。「2等車の切符をくれ」と言ったら「お前が持ってるパスは1等も乗れるのに、何で2等なんだ?」と変な顔をされましたが…

あらためて、今回のヨーロッパ旅行に参加した面々です。左から、nekoさん、酉(私)、福さん、ジュリさん。4人とも会社の同期で、新人研修当時、大阪で同じ吉野家の飯を食った仲(^^;)です。
(写真:ヨーロッパ旅行メンバー)
福さんのカメラにて撮影


この日も一日中移動し続け、夕方、ようやくドイツ南部の町フュッセンに到着しました。ここには2泊する予定なのですが、ホテルの予約が取れているのは1日目だけで、2日目はまだ決まっていませんでした。そこで、まずツーリストインフォメーションへ行き、ホテルの情報を集めました。ヨーロッパは個人旅行が盛んなため、このような旅行者支援施設が非常に充実しています。たいていの町には駅前にツーリストインフォメーションがあり、ホテルやイベントの情報を提供してくれるので、行き当たりばったりで旅行しても困らないほどです。ここでフュッセンのホテル情報を入手し、ジュリさんが手当たり次第に電話をかけまくって何とか翌日の宿を確保しました。

明日は有名なノイシュヴァンシュタイン城見物です。雨が降ったら悲しいので、トイレットペーパーでてるてる坊主を作って窓際にぶら下げておきました。果たしてドイツの天気にも効き目はあるかな?


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