9月15日(水曜日)
ホテルを朝7時にチェックアウトし、タクシーで空港へ向かいました。前回のソウル旅行でウォンを多めに残しておいたので、またまたリッチに模範タクシー(笑)。空港の手前で、運転手に「ターミナルは2つあるけど、どこのエアラインに乗るんだ?」と聞かれたので「KLMだ」と答えたら分からない様子。正式名称で言い直そうと思って、そこでふと「KLMの正式名称って、何て言うんだろう…?」と固まってしまいました。結局「第1ターミナルへ行ってね」で済みましたが。
さて、空港の軽食コーナーでハンバーガーを食べた後、チェックインカウンターに並びました。さすがにこの路線(SEL-AMS)には日本人の姿は皆無。私は…当然韓国人に見えたんでしょうね。手荷物に付けるタグを配っていた係員に、しっかり韓国語でまくしたてられました。
いよいよチェックイン。前日の「メニューが聞き取れなかった事件」があったので内心ちょっとビクついていたのですが、そんな些細なことなど吹き飛ばす係員の一言「フライトは2時間ディレイです」!!!
この日はソウルからアムステルダムへ飛び、飛行機を乗り継いでベルリンへ。そこから夜行列車でチューリッヒへ向かうというキツいスケジュールが組んであります。最初から2時間遅れでは、計画が大幅に狂ってしまいます。案の定「ベルリンへのフライトには乗り継げないから、現地で係員とコンタクトを取れ」と言われました。
さあ大変。アムス−ベルリンのフライトスケジュールを調べてみると、私が乗る予定のフライトの2時間後に、もう1本飛んでいます。しかしこれだとベルリンで夜行列車に間に合いません。今度は列車の時刻表を見てみると、始発駅には間に合わなくても、空港からタクシーでショートカットして途中駅へ向かえば何とか乗れそうだということが分かりました。でもベルリンへのフライトだって予定通りかどうかは分かりません。「もし間に合わなかったら、寝台個室の予約が無駄になっちゃうなぁ。当日キャンセルでも少しは払い戻しできるのかな?でも駅のカウンターでちゃんと説明できるかなぁ?…」と、暗雲たる気持ちで一杯になりながら、2時間遅れのフライトを待ちました。
久しぶりのエコノミーシート(^^;)は、ちょっと狭いけど足が伸ばせるので思ったよりは快適でした。でも窓側の席にしたからトイレへ行くのが大変。できるだけトイレへ行かずに済むように、飲み物は利尿作用の少ないものばかり選んでいました。こんなことなら通路側の席を指定して、思いっきりビールを飲んだほうがよかったかな?
でも、窓からの景色も捨てがたいものがありました。韓半島上空では、ちょうど干潮の時間だったらしく広大な干潟を見ることができたし、中国大陸上空ではどこまでも続く不毛の大地を見て「日本はつくづく自然に恵まれてるんだなぁ」と実感したりもできました。ゴビ砂漠やシベリアの広大さには、ただただ圧倒されました。
(写真:不毛のゴビ砂漠)
機内の食事は、離陸後と着陸前の2回でしたが、途中で軽食としてカップラーメンのサービスがありました。カップラーメンは韓国製で、ちょっと辛かった。隣の白人が変な箸の持ち方の割には器用に食べていたのがおもしろかった。
フライト中、正面のモニターに現在位置や高度、スピード、目的地までの残り時間等が表示されるのですが、実際に飛び立ってみるとディレイは1時間になっていました。少しでも遅れを取り戻そうとスピードアップしたようです。アムスでの乗り継ぎ時間は1時間42分。1時間のディレイなら、もしかしたらギリギリ間に合うかもしれません。こうして期待と不安が入り混じりつつ、アムステルダム・スキポール空港に到着しました。
飛行機はどんどん高度を下げ、雲の中へ突っ込んできます。「もしかしたら」と思ったら案の定雨が降っていました。窓の外を雨が下から上へ流れていくというのは奇妙なものです。タッチダウンはとてもスムーズでした。と、次の瞬間、逆噴射したエンジンが滑走路上の雨を吹き飛ばして盛大な水煙を巻き上げました。轟音と共に前方へ吹き上げられた水煙が空気の壁にぶつかって後方へ押し流されていく様は、まさに力と力のぶつかり合いの大迫力。気分は機神兵団の世界(^^;)。
到着の時点で、ベルリン行きの出発まであと40分。大急ぎで乗り継ぎカウンターに駆けつけると、既に何人も並んでいました。「こっちはギリギリなのに…」とイライラがつのります。ようやく私の番になり、意気込んで「このフライト、間に合う?」と聞いたところ、返事は「このフライトは30分ディレイです」とのこと。思わず大声で"Half an hour?"と聞き返してしまいました。係員は「ご迷惑をおかけしてすみません」と言っていたけど、いや、私としてはホッとしたあまり聞き返したんだけどね。
ここでいったん入国審査…と言っても別に入国カードを書くというわけではなく、カウンターでパスポートを見せるだけ。係員はパスポートをチラッと見て、スタンプ(入国スタンプではなく、スキポール空港のスタンプ)を押してくれて、それでおしまい。これ以降、ヨーロッパ内では結局一度もスタンプを押してはもらえませんでした。ちょっと残念。(^^;)
次に乗った飛行機は、フォッカー70という、小型のジェット機でした。2−3列のシート配列だったので、雰囲気はちょうど新幹線の車両が飛んでいるようなものでしょうか。この飛行機は、なんと離着陸時を除いてコクピットのドアが開けっ放しなんです。私は前から3番目の通路側の席だったので、コクピットの様子がよく見えました。最近のハイテク機よりも、この手の旧型機のほうがいかにも「コクピット」という感じで、私は好きです。
1時間半ほどのフライトで、ベルリン・テーゲル空港に無事到着しました。
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