いよいよ、「あづみ野やまびこ自転車道」の完成区間、安曇地区ルートです。まず、梓川という大きな川を渡るのですが、写真のような立派な自転車専用橋が架かっています。ここまでずっと冷遇されている自転車道を見てきたので、「やればできるじゃん」といった感じがします。
(写真:あづみ野橋)
交通量の多い道路との交差点は、立体交差になっています。至れり尽くせりですねー。でもこの時期は、アンダーパス部分に雪が残っていたり凍っていたりするので、ちょっと走りづらいです。
(写真:自転車用立体交差)
ルートの途中には、数ヶ所に休憩所やトイレがあるので、安心して走ることができます。
(写真:じてんしゃひろば)
道路標識や案内板も充実しています。一部、一般道と共用の区間があるのですが、ちゃんと注意書が出ていたのには感心。前触れもなくいきなりブチ切れている松本市内ルートとは大違いです。
(写真:標識いろいろ)
拾ヶ堰に沿って、のどかな田園風景の中を進んでいきます。目の前には雪を被った雄大な北アルプスの山並み。この時期のサイクリングもいいものです。ちょっと寒いけど、おかげで汗をかかないし(笑)。
(写真:常念岳〜燕岳)
安曇野には、あちこちに道祖神があります。このような立派なものから、路地裏の小さな四つ角にチョコンと置かれているかわいいものまで、大小さまざま。車で走っていたら気付かない、自転車ならではの楽しみです。
(写真:道祖神前にて)
この写真、乗馬場や牧場の写真ではありません。ごく普通の民家の庭先で、ポニーが飼われていました。とても人懐っこいらしく、カメラを向けるとヒョコヒョコと近付いてきました。
(写真:ポニー)
この日は大変天気が良く、鹿島槍ヶ岳や白馬方面まで見通すことができました。
(写真:北アルプス北部)
やがて、自転車道は烏川の堤防に出ます。自転車道の終点(いや、本当はこちらが起点)は、もうすぐです。
(写真:烏川沿いを走る)
あづみ野やまびこ自転車道の起点、穂高橋に着きました。起点と言っても特に何かがあるわけではなく、看板が1枚立ってるだけ。もうちょっと何かランドマークとなるようなものまで伸ばせばいいのにという気がしないでもありませんが、国道1号線も日本橋から始まってることだし、橋が起点というのは伝統に則ってる・・・のかな?
(写真:ここが始点)
今回のあづみ野やまびこ自転車道探索は、これでおしまい。目的地が何もないというのも寂しいので、帰りがけに白鳥を見に行きました。奈良井川の発電用取水堰、通称「白鳥湖」に、毎年たくさんの白鳥が飛来するのです。今年は1100羽以上の白鳥が来ているそうです。
(写真:北アルプスをバックに飛ぶ白鳥の群れ)
コース名称:あづみ野やまびこ自転車道
距離:40.6km
標高差:269m
スタート地点:塩尻市宗賀、本山宿
ゴール地点:南安曇郡穂高町、穂高橋
感想:塩尻市内ルート、松本市内ルートは未完成のため、「早く何とかしてくれぇ!!」としか言いようがありません。一方、安曇地区ルートは非常に快適です。天気が良ければ北アルプスを眺めながらのんびりと安曇野の田園風景を楽しむことができます。また、この安曇地区では最後の烏川沿いに若干高低差があるだけで、その他はほぼ平坦なので、軽快車でも楽に走ることができます。