神戸橋からは、写真のように車道と併走して、しっかりとした自転車道が整備されています。幅も広く、どちらがメインなのか、よく分からないほど。全区間、このような状態で整備されれば、理想的なんですが・・・
(写真:あづみ野やまびこ自転車道、松本市内ルート完成区間)
神戸橋の近くに、写真のような案内板がありました。自転車道の全線が一目で分かる、大変立派なものです。でもよく見ると、看板のタイトルと、自転車道の注釈が違っています。「あずみ野」と「あづみ野」、いったいどちらが正しいのでしょう?
(写真:自転車道の案内板)
この後、ルート各所にある看板や標識を見た限りでは、どうやら「あづみ野やまびこ自転車道」が正式名称のようです。しかし、中には「あずみ野やまびこ自転車道」と書いてある案内板や、「あずみ野」と書いた上からシールを貼って「づ」に直してある標識もありました。ローマ字表記は"Azumino"のままになってるけど、「あづみ野」なら"Adumino"になるような気もしますが・・・?
(写真:訂正済み)
二子橋付近で、自転車道は途切れてしまいます。しかし写真のように、この辺りは道が広いので、そのまま車道を走っていっても大丈夫です。ただ、この辺りは大久保工業団地のすぐそばで大型車の通行が多く、ちょっと恐いですが。
松本市では、二子橋〜下二子橋間は、奈良井川の対岸を自転車道に指定しようと考えているそうです。確かに対岸の道路は両側に歩道が整備されていますが、この辺りまでくると奈良井川の川幅はかなり広くなっているので、できれば回り道せずに自転車道をまっすぐつないで欲しいものです。
(写真:ここから先は、歩道もない)
下二子橋からは、歩道が復活します。でも写真のように、ここには「自転車歩道通行可」の標識がありません。ということは、歩道を走行したら道路交通法違反ですね。このあたりにも、道路行政(?)の行き当たりばったり加減が現れてるような気が・・・
(写真:自転車は通っちゃいけないのかな?)
この辺りは、ちゃんと「自転車歩道通行可」の標識があるので、堂々と(?)歩道を走ることができます。さらに、この「あづみ野やまびこ自転車道」に県道の標識があります。何とこの自転車道、立派な県道441号線だったんですね。それならばなおさら、もっと責任を持って整備してもらいたいものです。
(写真:島立橋付近の様子と、県道の標識)
自転車道を快適に走行し、両島橋まで来た時、目の前に信じられない光景が広がりました。川を渡る道路の下をアンダーパスで抜けた瞬間、突然道が途切れて公園になっているのです。足元はグチャグチャの泥。自転車道はおろか、通路とおぼしきものすらありません。ここまで自転車で走ってきた人に、いったいどうしろと言うのでしょう?せめて手前に標識でもあればよけられるのに、この公園に突っ込んでしまったら土手の上に上がる道すらないんです。まさにお役所仕事といった感じです。
(写真:トンネルを抜けると、そこは公園だった)
公園の土手に自転車を押し上げ、ようやく魔の罠から抜け出しても、これ以上奈良井川沿いを進むことはできません。写真のように、ここから先は非常に道が細くなっており、しかも交通量が非常に多いので、こんなところを自転車で走っていたら、車も自転車もお互いに嫌な思いをすることでしょう。
(写真:自転車は走れそうもない)
松本市では、この区間は、現在西側に建設中の市道へ迂回させ、この歩道を連絡道として利用する計画だそうです。現在、松本電鉄線の下をくぐるアンダーパスの工事が進められていました。
(写真:建設中の市道)
JR大糸線の少し手前で、再び奈良井川沿いに出ることができます。ここから先、歩道は一部しかありませんが、ほとんど車が通らないので、安心して自転車で走ることができます。
(写真:ふたたび堤防道路)
やがて、奈良井川を横切る堰堤が見えてきます。これが、ここから先、あづみ野やまびこ自転車道の安曇地区ルートと並走する、拾ヶ堰(じっかせぎ)の取水口です。これからは、北アルプスと安曇野の田園風景を眺めながらの快適ツーリングが期待できます。
(写真:拾ヶ堰取水口)
松本市内ルートは、途切れ途切れながらもおおむね順調に走ることができます。ただし両島橋での突然の断絶だけはいただけません。自転車道の建設が困難であるのならば、早急に案内板等の充実を望みます。