〜大竹しのぶ オーナー・ゴローvs兄・タクヤ編〜

(Goro’s BARの看板を賭けてオーナー・ゴローが
              兄・タクヤと決着をつけるというのですが…)
友 近「ではですね、しのぶママ、もし」
しのぶ「はい」
友 近「このお二人とつきあうとしたらどをちら選びます?」
(しのぶママがつきあうとしたらオーナー・ゴロー? タクヤ兄貴?)
しのぶ「えー、そんな、どっちでもいいよ、えー、なんで
    どっちともつきあいたい」
友 近「どっちともつきあいたい」
タクヤ「二股かよ」
ゴロー「恋、もしね、したいとしたら、なんか描いて、男性像」
しのぶ「あ、じゃあ、もし私と1日デートしてくれるとしたら、どこに連れてってくれますか?」
(オーナー・ゴローが兄・タクヤと対決
       Goro’s BARの看板を賭け「一日デートプラン」で勝負)

ゴロー「おっ」
友 近「いいですね」
ゴロー「きたきたきた」
友 近「いいですね」
タクヤ「どこに連れて行くか
    ちょっと自分の多少の欲求を、こう、入れていかないと…
    なんかホントに楽しみたいから」
しのぶ「ああ、ああ、ああ」
タクヤ「まだ、しのぶママが眠い朝早い時間から、無理矢理つきあってもらって
    とりあえず海行きますね」
ゴロー「海」
しのぶ「ああ」
タクヤ「で、僕が海入ってる間は、ちょっとポケーっとしていてもらって」
しのぶ「見ているの、海?」
タクヤ「とかも、そういうのもありーの」
しのぶ「車でしょう?」
タクヤ「車、車」
しのぶ「あー、いいね」
タクヤ「で、その時は、その時は、朝スゴい眠い状態だから、あの、海行くまでは寝てても
    構わないんですよ」
しのぶ「寝ちゃって…“大丈夫、起きてるから”って言いながら、ついフーとか寝ちゃう…」
タクヤ「たまんねえ、それ、それ、たまんねえ系」
しのぶ「で…」
タクヤ「だから、もう、あの、“大丈夫、起きてるから”とか言って、こう寝ちゃったのを
    確認しといて、料金所の時に、こう、お金払う時に絶対、起こしたくないから、こう
    ブレーキのかけ方とか、あとは料金所のおじさんが“はい、どうも!”
    “ばか…静かにしろよ”(シーのしぐさ)言って、もう、そーっと、もらって…」
しのぶ「え、ウソ、私はその前に、ハッて起きて、“あ、大丈夫”って、パッて払う…」
タクヤ「はっはー」
ゴロー「おー、そうきたか…」
タクヤ「なんで、こんなに意気投合してるんだ」
ゴロー「ねえ」
タクヤ「それで」
しのぶ「それで」
タクヤ「自分が好きな、えー、ブランドの洋服屋さんに“ちょっと行こうよ”って言って
    スッていうのを、こう、試着してもらって
    “あ、でも、それ似合うからいいんじゃないですか”っていう…”
しのぶ「ね、スゴい、なんか考えただけでうれしいんだけど」
タクヤ「そいで、その服を店員さんが、えー、“あ、じゃあ、ありがとうございます、お包みします”
    って言ったら、“あ、今、着ていくんでいいです”もう、あのタグだけ…」
しのぶ「え!! ちょっとスゴい、かなりいいかも」
さやか「それいい、それいい…」
タクヤ「んで、着てもらって…」
しのぶ「スゴい、いいねえ!!」
タクヤ「うるさいな!!
    今、スゴい、今、イメージが広がってるんですよ」
友 近「イメージがね」
タクヤ「そうしたら、その服着て、ちゃんと、こうなんか、ナイフとフォークを使って食べるような
    ところに行ってみたいですね」
しのぶ「いいかも!!」
(先攻・タクヤ兄貴のデートプランに、しのぶママもご満悦)
さやか「いいね」
友 近「すごい」
しのぶ「だから、あの、昼間は普通にGパンとTシャツで」
タクヤ「もうね、ジャージでも」
しのぶ「いいね」
タクヤ「想像、楽しいっすね」
しのぶ「ねえ」
タクヤ「想像楽しいな」
しのぶ「いいな」
ま あ「完璧な気がする」
さやか「これ、いい」
しのぶ「いいねえ」
さやか「いいですね」
ま あ「さっきの、だからタクヤさんの見たから、もう、オーナー、スゴい言いにくくなってる…」
従業員(口々にさわいでいる)
ゴロー(指を指して、うなずく)
タクヤ「これこそ先手必勝でしょう!」
ゴロー「山へ行こうか、じゃあ」
しのぶ「えー!?」
従業員(笑い)
ゴロー「ほら、ねえ」
(ママやチーママが何か言っている)
ゴロー「バードウォッチングしてさぁ」
しのぶ「えー!! ヤダ、そんな最初のデートで」
ゴロー「鳥の事典持ってってさぁ、“ほら、しのぶ、この鳥はカナリアだよ”“これだよ次は”」
しのぶ「いらない」
ゴロー「やろうよ」
しのぶ「えー!!」
ゴロー「ホント、鳥とか結構詳しいんですよ」
しのぶ「鳥、大っ嫌い」
タクヤ「鳥、大っ嫌いって」
友 近「大っ嫌い」
(後攻・オーナーゴローのデートプランにしのぶママも御立腹)
タクヤ「言いましたね」
友 近「聞きました」
ゴロー(へこむ)
しのぶ「何考えてんの」
友 近「オーナー」
ゴロー「サーフィンやっときゃよかったねぇ」
しのぶ「でも、案外心優しいのは」
(しのぶママの御慈悲で敗者復活戦)
ゴロー「スロースタートなんです、僕は、徐々に」
タクヤ「ゴローがしたいことを今、言った方がいいよ」
しのぶ「うん」
ゴロー「あ、でも、山には行きたいと思った」
しのぶ「あー」
ゴロー「いっぱい、でも、話しをしたいと思った」
しのぶ「今のいい言葉かも」
従業員「うーん」
さやか「いっぱい話をしたい」
ゴロー「とにかく、いっぱい話さなきゃダメかなと思って…
    話しやすいじゃん、太陽に光りがあったりだとか、暖かい所だと」
しのぶ(笑い)
ゴロー「うん」
しのぶ「そうか」
ゴロー「なんか、そういう気持ちが高揚するような場所に行って、とにかく…」
タクヤ「気持ちの高揚ね」
ゴロー「とにかくいっぱい…」
タクヤ「やらしいな」


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