佐々木小次郎よ、永遠に
佐々木小次郎とは
ここで言う「佐々木小次郎」とは、巌流島の決闘で敗れた武芸者のことである。
「佐々木小次郎」という名、特に「佐々木」姓は、決闘より後の創作のものと断定する武蔵本が増えた。
しかしながら、一方で、英彦山岩石城、佐々木一族の研究を地元の郷土史家たちはがんばっているようだ。
明らかな創作は別として、史料では、「佐々木小次郎」のほかに、「岩流」「岸流」「巌流」の号のような呼び名であったり、
単に「小次郎」「岩流小次郎」であったり、あるいは「津田小次郎」「上田宗入」「渡辺小次郎」ともっともらしい名が登場する。
文献に小次郎が単独で登場することはない。
「巌流島で敗れた人」として登場するこの武芸者は、いったい何者なのだ。
(注)「巌流島の決闘」という表現は、場合によっては時系列的におかしいが通称名ということで、そのまま用いた。