21世紀の夢、人類の生命再生 

  「人類の希望」  (その2)     

  人間の死体を生き返させる生命再生は可能か?   

 

現実的には現在どこまで人間の再生は可能となっているか?

白ゆり 日本国内の生命再生の現状

 1)血管、胸骨の再生  2)臓器の再生 

 3)神経細胞を再生   3a)末梢神経、知覚神経、自律神経  

 4)骨の再生       5)網膜(眼)の再生

 
6)乳房の再生

          1)新しい血管、胸骨の再生に成功 (京都大学心臓血管外科) (H12年11月14日付き読売新聞より引用)

            血管  ・線維芽細胞増殖因子はコラーゲンを合成する線維芽細胞を増やし血管、

 
骨を再生する事がわかっており、肺高血圧症のラットを使っての実験結果では、

 血管が出来た事により高血圧が改善され、胸骨の再生にも成功、臨床応用に

               メドをつけたいとの教授の話が書かれていた。

             ・詰まった血管の周りに新たな血管を作り血流を改善する。(2001.6.26日読売新聞記事より)  

             手足などの血管が詰まり切断が必要となる閉塞性動脈硬化症など、遺伝子治療の臨床試験

             が阪大病院で6月25日開始された。患者は56歳の男性で右足指切断の恐れがあった。

          2)臓器腎臓や肺など、さまざまな臓器の再生(H12年11月14日付き読売新聞より引用)

            ★阪大医学部(腫瘍生化学)がラットの肝臓の血液中から1984年に肝細胞増殖因子(HGF)を

             見つけています。これは臓器の再生修復をする万能物質であると認められており、

             今は腎臓や肺など、さまざまな臓器がダメージを受けると、このHGFは急速に増殖を開始し

             正常な細胞を増やして再生活動をする事が明らかになっています。

             臨床応用も、近くこのHGFの遺伝子を導入して臨床試験を行う事が計画されております。

             
 ★心臓機能を再生(2001年11月5日付き読売新聞より引用)

       心臓  心筋細胞が広範囲に壊死した心臓に、体外培養したシート状の心筋細胞を移植して機能

 を回復させる事に阪大医学部第1外科にてラットを使った動物実験で成功!この手法だと、

 ばらばらの細胞を移植するよりも、広範囲の損傷部を確実に再生出来ると云われている 

          3)骨芽細胞から神経細胞を再生(2001.2.3日の読売新聞記事より引用) 
  
            
骨髄に含まれ、骨のもとになる骨芽細胞から、神経細胞をほぼ100%の高効率で作り出す

             事に慶応大学医学部の研究グループがマウスを使った実験で世界で初めて成功、臨床

             応用出来れば、パーキンソン病や脊髄損傷など、拒絶反応のない治療が期待されている
 

          3a)末梢、知覚、自律神経の製造(神戸理化学総合研究所センター)          

            ES細胞から末梢、知覚、自律神経を作り出す事に成功  

               現在サルの細胞を使った段階だが脳内で神経組織が作られる時に

            働く「BMP4]「shh」淡白質をES細胞にある一定の濃度で添加す

            る事により知覚、自律神経が出来た。(2003.4.29日読売新聞記事より)

 ES細胞

           参考次項

           ・ES細胞とは
分裂が始まって間もない受精卵から細胞を取り出して培養、普通の細胞と
         
             大きく異なる点はどんな臓器にも変化する能力を持つ事です。

             患者の細胞からクローン胚を作り、それをもとにES細胞⇒臓器を作って移植すれば

             拒絶反応のない臓器移植が可能となります。

            ・骨髄幹細胞 マウスや人間などの観葉系肝細胞を培養したところ増殖を続ける細胞が

             発見され、これをマウスの静脈に注入したところ体内の様々な場所で、そこの組織と同じ

             細胞に分化したと言う、これはES細胞の持つ能力に匹敵し大量供給も可能との事
                                           
(H14.6.21日読売新聞記事より


          4)患者の
骨を再生して移植する再生治療を奈良県立医科大が成功

           患者の骨髄の細胞を培養し、骨に成長させ移植したもので、治療を受けたのは右足首の

            軟骨がすり減って痛む関節症の兵庫県内の女性(70歳)と三重県(66歳)の女性で

            H13年11月上旬に二人の骨盤から注射器で骨髄を10数cc採取し、骨の元になる幹細胞

            を培養し骨に成長させ12月中旬に移植、1月中旬退院し経過は良好、歩けるまでに回復

            しているという。  (2002.1.29日読売新聞記事より)

 
          4)-1 低身長の女性の身長を10p 伸ばす事に成功(名古屋大医学部整形外科教室) 
                                   

              
低身長で悩んでいた愛知県の14歳の女性、足の成長が止まっていた患者自身の骨髄から

            骨芽細胞を採取し、3週間かけて培養し、培養した骨芽細胞を両大たい骨に二回移植、

            半年間で両足が10cm迄伸びた(治療前は128cm治療後138cm)

            この骨再生術は骨芽細胞が自分のものであり拒絶反応はないという。
                                          
(2003.03.13日読売新聞記事より)


           5)
網膜の細胞再生(関西医科大移植センターが成功)(2002.3.8日読売新聞記事より) 

            網膜が傷ついたラットの眼球に骨髄細胞を注射し網膜の細胞を再生させる事に成功!

            注射2週間後には6匹中5匹は細胞が正着し網膜で光を感じる視細胞に特有のタンパク質

            を出していることを確認、次回はサルで実験すると云う!


           6)
乳房の再生  (2010.03.28NHKスペシャル TV放送 再生医療より抜粋)

            福岡で
幹細胞を乳房に注入してガンで失った乳房を再生させる等の臨床試験が

            実施されており、既に30人が美しい乳房の再生に成功している。

                       

           
         2.海外の現状
 

     1.臓器、筋肉、骨を再生   2.筋肉、軟骨の再生

     3.幹細胞で心筋再生     4.脳神経細胞の再生

     5.切断した指を再生

 

           1)臓器、筋肉、骨を再生

           受精卵  万能細胞とも呼ばれているES細胞をジェロン社が発見、この細胞は受精

 卵からのみ取り出せる細胞で、臓器、筋肉、骨、人体のあらゆる組織に

 成長する可能性を備えている細胞で、試験管の中で臓器、筋肉、骨が

 造り出され人体のスペァーとして利用される事になります。

             そうなれば手足、心臓あるいは肝臓他人からの移植でなく、悪い部分は全て切除し

             新しく製造して貯蔵していた各臓器と入れ替える等、今世紀は人間の生命にとって、

             過去に類のない大きな変化が起きる事でしょう。

            2)骨、筋肉、軟骨の細胞作りに成功 (2001年4月12日付き読売新聞より引用)

            受精卵から作るES細胞の他に、人間のでん部や、ももから吸引して取り出した脂肪を

             培養して得た細胞に酵素などを作用させ、骨、筋肉、軟骨の細胞を作るのにアメリカ

             大学チームが初めて成功、この技術は自分の脂肪から作った臓器による拒絶反応の

             起きない移植医療が実現する可能性があり、形成外科のマーク・ヘドリック博士は、

             この再生医療を5年以内の実用化を目指すとの事。

           3)人体で初めて幹細胞で心筋再生に成功  (2001年8月26日付き読売新聞より引用)

             ドイツのハイネ大学、8月24日心筋梗塞の患者に骨髄から取った幹細胞を注入して、

             壊れた心筋を再生する事に世界で初めて成功と発表!

             心筋梗塞の発作を起こした46歳の男性は、心筋の4分の1が破壊しており、注入に

             より10週間後に壊死部分が3分の1に縮小し、心臓の機能が向上した。

             同大学は38歳から67歳迄、別の5人の患者にも同様の治療を行い経過は順調。

          4)死体の脳の組織から神経細胞のたね”を取りだし再生

脳神経細胞  死者から分化前の生きた細胞を取り出し培養に成功

 死体の脳の組織からニューロン(神経細胞)や脳を保護する

 グリア細胞の”たね”の細胞を見つけて、この細胞の分離に

 成功している。

            アメりカ西海岸、ソーク生物学研究所で、死後間もない27歳までの人、23人の脳組織を

            採取して培養、神経細胞などに分化する細胞を分離させ、マウスの脳に移植する実験を

            進めているパーキンソン病の臨床応用を目指し移植研究も進んでいる。
                                      
(2001年9月7日付き読売新聞より引用) 
                          
          
5.切断した指を再生  (2010.03.28NHKスペシャル TV放送 再生医療より抜粋)

            妖精の粉と呼ばれる細胞外マトリックスを、失った指の先端に塗るとトカゲの尻尾のように

            指が生えてきた実例が報告されている。アメリカでは戦争の犠牲者に既に応用されている。

 


             
            

          ※その他の情報  (2010.03.28NHKスペシャル TV放送 再生医療より抜粋)

           自分の子供の治療の為に同じ形の幹細胞を持つ子供を誕生させ、幹細胞を移植する事での
           再生治療、具体的には、先に生まれた子供の命を救う為に、新たに弟を産み 臓器等の
           再生スペァーとして利用、この子供達を救世主兄弟と呼び、2005年迄に既に103人が誕生
           今も同様な遺伝子操作が週2〜3回繰り返されている。
           精子を作る事も可能との事で、子供作りに限定すれば男不要な時代も到来する
          

             (1)ヒトゲノム情報、全解読 (H12年4月7日の新聞)

             米国、セレラ、ジェノミクス社による、人遺伝子情報 4月6日全解読、23対の染色体を

             小さな断片に切り分けた上で、断片毎の解読を終えたと発表

            (2)クローン技術により、絶滅マンモス復活に望み!(※2000年4月20日(読売新聞より)

マンモスの骨  近畿大工学部の研究グループが4月19日シベリアの

 凍土で発掘した約三万五百年前のマンモスの皮膚を

 解析、マンモスの細胞核を撮影し2万個の
DNA抽出に

 成功。マンモスのクローン化には
DNA10万個が必要と

 され、2万個では不足の為、再生出来ず、大学内に

 凍結保存されたとの事。(
写真は本文と無関係)

             マンモスも近い将来、私達の前に姿を見せてくれるかもね!

            ★こんな時代に生きている私達、

             どんどん夢は大きく広がって来ますね!

                   自分を見失う事なく、希望を持ち続けましょう。