093:フェアレディZ300ZX 2/2 (’89.07 GZ32 4AT SR 04.01- )
この車は「076:フェアレディZ300ZX 2/2」のために購入したようなものです。076は事故により全損となりましたが、エンジンなどには問題がなく部品取りとしては申し分が無かったのです。運良くネットオークションでエンジンが壊れて動かないが車検が半年残っているこの車を見つけて落札したのです。不動車を遠距離輸送して貰うのはずいぶんと高額な輸送費になりけっして総額は安く上がりませんでしたが、楽しくエンジン載せ替えをさせて貰いました。また、名義変更を3月末までにする約束がきつく、なんと3月30日に完了したのです。 エンジンの載せ替えですが、エンジンにはトランスミッションがしっかりくっついていますので、今回はくっつけたまま載せ替えをします。先ず、壊れている089からエンジン+オートマミッションを取り外してそこらの空いた場所に仮に置いておきます。次に076からエンジン+オートマミッションを取り外して089まで運んで収容します。最後に仮置きしていた壊れたエンジン+オートマミッションを076へ戻します。こう書くと簡単に出来そうですが、実際はいろいろなミスや見込み違いで時間が掛かり、完了までに3ヶ月も掛かりました。もちろん一気呵成に出来れば何日も掛からないと思いますが・・・。先ず休日しか作業が出来ないこと、そして結構広い場所が必要なことですが、屋内でそんなに広い場所は持ち合わせていませんので、雨の降らない日だけ、下がコンクリートの場所へ車を引き出します。自走しない車を押したり引いたり、これだけでくたびれてしまいます。本当はトランスミッションを残してエンジンだけを載せ替えたほうが、大きさや重さが小さくなり楽なのですが、何せZ32のエンジンルームは狭く工具や腕が入る余地が無く、上からの操作でエンジンとオートマミッションを切り離すことは困難でした。多分下からでしたら切り離せると思いますが、車両全体を50センチほどは浮かせる方法が無いため、大きくて重いですがエンジン+オートマミッションの載せ替えとなったしだいです。写真のようなリフトを使ったのですが、エンジン+オートマミッションを持ち上げるとアームが少ししなるようで、見るからに危ない感じです。その上、エンジンルーム出し入れの時はエンジン+オートマミッションをほとんど縦にしないとあちこち干渉するため全神経を使い切ります。うまくいったときはほっと力が抜ける感じで、充実感が味わえます。壊れたエンジン+オートマミッションを事故車へ戻すのは、そのまま床に放置していては邪魔になるし、廃棄するとき車一台として運び出してもらえるようにするためです。 Z32は自動車税が高く燃費も良くはなく、壊れやすくまた整備に要する費用も高めで、維持して行くには自分の場合は何かを犠牲にしなければなりません。とりあえず犠牲に出来るものがなく、仕方がありませんのでたった3ヶ月の使用で車検切れとなりました。エンジン載せ替えという楽しみをさせてもらって満足しました。

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