087:フェアレディZ300ZX 2/2 (’89.09 GCZ32 4AT SR 99.07-00.03 0;08 15.08-)
自分の買った中古車で一番高価だった車ですが、だまされたのかなと思っている一台です。売る側にだますつもりは無かったとは思いますが、エンジンがダメになっている車でした。現代の自動車の製造管理は大変良くされているなと思います。良くも悪くも同一車の品質は似ていて感心します。Z32は、古くなるとエンジンオイルのプレッシャーメーターがまともに動かなくなります。正常ならアイドリングで0.5、アクセルを踏むと2.0くらいを表示しますが、古いZ32はアクセルを少しぐらい踏んでも0.5以下、時には0.0の表示になります。もしメーターが正常で油圧がゼロなどとなるとエンジンブロー必至です。ほかの数台のZ32はどれもブレッシャーメーターが悪くて正常な表示をしないのですが、この「087:フェアレディZ」は違います。本当に高速走行中油圧ゼロになってしまったのです。一瞬エンジン音が変わりプレッシャーメーターが0.0になっていたためすぐに車を止めレッカー移動で持ち帰ったのですが、恐る恐るエンジンを再始動すると正常に回り、プレッシャーメーターも正常な数値を示しています。なかなか原因が分からなかったのですが、ようやく分かったことは、メーターもおかしい表示をすることがあるけれど、本当の現象は「シリンダヘッドに上がったオイルが下へ降りるのが遅い」と云うこと。オイルリターン穴が詰まって、オイルの流れが悪く高速道路走行中オイルパンの中のオイルが全部ヘッドに上がってしまい、ポンプが空回りし油圧ゼロとなってしまったのです。それから4年間掛けて、エンジンを車から取り出してバラバラに分解し清掃して、元のように再組立し車へ戻しました。こんなに長い期間を掛けますと、取り外した部品が行方不明になったり、取付順序や取付方法が分からなくなったりして、購入せざるを得なかったり、整備書を必至でめくったりして対処するのですが、それでも分からないときは同一車を見て、時には分解して調べたりして解決しました。「103:フェアレディZ」には何回も助けられました。さて、オイルリターン穴が詰まった「真の原因」はオイル管理の不良と長期間のエンジン停止と思われます。おそらくオイル交換しないで使い続けてオイルがヘドロのようになっていたのに、何ヶ月もエンジンを動かさないときがあってシリンダヘッドに残っていたオイル(ヘドロ)が固形化し、シリンダヘッドからブロック下のオイルパンへ戻る穴を細くしたり塞いでしまったと思われます。シリンダヘッドを分解してみて、その汚れようにあきれ、オイル管理の大切さを再認識しました。
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この車の現在は、元のように再組立が終わって走行可能ですが、長い間動かさなかったため、走行系、足周り、操舵系、
制動系と全般の再点検が必要で少しずつ進めているところです。

 車のボンネットを取り外し、エンジン+オートマ・ミッションを降ろす                各パーツを清掃しペイントを施して組み立てる、ここまで2年経過




2011.11.20
せっかくエンジンを綺麗にしたZ32、このまま駐車していたら再び不動車になってしまうだけです。
しかしながら登録のためには保険や税金など多額の出費となるため出来ません。現用の別の車が運用を終わった後なら出来るかもしれません。それまでに、まだまだたくさんある懸案事項を順次解決する事にします。 先ず、始めたのは「荷台」の作成です。これは、「Z32のトラック登録」を目指そうというもので、目的は自分の生活スタイルに合った車にしたいこと、及び登録の際の費用削減です。 ただし、これらは目標としてチャレンジする事を楽しみたいだけで、本当に実現出来るかはまだ分かりません。 さて、トラックの定義は「道路運送車両法施行規則」に定義されているのですが、よく分かりません。いろいろとネットで調べたり、当然乗用車とは違うはずと勝手に思うことを先ず実施することにしました。 そして始めたのが「荷台」の作成です。おおざっぱなトラックの定義では、「乗用空間より荷物空間が大きいこと」や「荷物の出し入れのための口の大きさが一定以上必要」らしいのです。 当然「車を改造」するのですが、安全第一で容易に戻すことが出来ない構造にしなければなりません。つまりダンボールで細工したり形だけの改造ではダメなため、本格的な工事とします。 目標は、後席部からトランク後端までを広いフラットな荷台とすることにします。当然乗車人員は2名、そして荷物の最大積載量は110Kgとすることで足周りの改造不要となるはずです?。 荷台は厚さ12ミリのコンパネを使い、製作時や車の整備時出し入れ出来る構造にするため3分割にします。(3分割は買ったホームセンターで切ってもらいました。)接続は大きめの蝶番を複数個使って強度低下を最小にします。スペアタイヤの出し入れを可能にするためN字型に折れるよう、また左右の膨らみも折り返すことが出来るようにするため、ジグソーで瓢箪型に切って取り付けることで、コンパネ1枚を無駄なく使いました。
さて、荷台を水平に置くために後席を取り外した跡に柱を立て梁を渡して荷台板を受けることにします。今回の工事の山場で、ガッチリと車ボディに取り付けて、容易には取り外せない構造にします。 ホームセンターを徘徊して材料探しです。先ず、買ってきたのが冬の屋根からの雪下ろしに波板をはさむための金具です。底の広いU字型の鉄材料ですが、これを逆さにしてボディに取り付ける魂胆でしたが高さが大幅に不足する事が分かりボツになりました。 やはり正当な柱と梁で行くことにし、柱はM12の長ボルト3本、梁は一辺5ミリのアルミ角材と決めました。車ボディへの取り付けは台座金をブラインドリベットで恒久的取り付けをして、そこに溶接されたナットに柱となるボルトを建て、梁となるアルミ角材をネジ締め、前後の強度は鉄棚のL型材料で梁の両端を後方の元後席背もたれ金具に取り付けることでガッチリとなりました。 この荷台は、全体では110Kgを受けることは出来ると思いますが、部分的には弱いところがあり合法かどうかは今のところ疑問です。




2015.08車検取りました。