053:MR−2 1600G S/C Tバー (’88.02 AW11 4AT SR 98.06-04.10 6;04)
一番長く乗った初代MR2(AW11)です。何度も書きますが、「信号グランプリ」では負けません。カタログではミッドシップと云ってエンジンが前後輪の内側に載っているとしていますが、実際は後輪の上にエンジンがあるに等しいくらいですから、走行の挙動はリヤエンジン・リヤドライブと似て、スタートが得意と云えるのです。よく、レースのスタートで後ろの車輪が空転して盛大に煙を上げているのを見ますが、これは重心が後ろへ移動して重くなっているのに強力なトルクで回そうとするために空転の摩擦熱が大きくタイヤが燃えてくるのです。リヤが軽くてドライブトルクが大きいと、ただ空転して前へは進まず、車は横向きになってしまいます。一般道を普通に走るMR2ではこのような利点を常に感じるわけではありませんが、何となく車がしっかりと地について走っているような感じで安心感があります。ただ、その分フロントが軽いわけで、この初代MR2にはパワーステアリングの設定がありません。このことが更にフロントを軽くしています。窮屈な室内でリヤエンジンがうるさいですが、楽しいドライブで燃費も良く再び乗りたいと思う一台です。

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