054:カリーナED2.0 G-Limited (’89.03 4AT ST162 DM SR 99.02-04.08 5;06)
車を選ぶならそのカタログに載っている最高グレードを選ぶのがベストだと思います。もし予算が足りない場合は車格を落としてその最高グレードを選ぶのです。カタログの最高グレード車は表紙を飾ったり説明のための事例になっており、その車本来持っている「良さ」や「売り」をすべて含んでいるわけです。多分車を企画する場合はこの最高グレード車を中心にして完成させ、その後グレードを下げた廉価版を作ると思うのです。だから、低いグレード車はどこかにアンバランスなところがあってその車が本来持っている性能を発揮しきれないのではないかと自分は思っています。(一番の売れ筋グレードが中心という話も聞きますが・・・)この、初代カリーナEDは文句無しの最高グレード車です。実はこの車のフロントマスクは好きではありません。しかし他はすべて良いです。4ドアハードトップで背が低くデジタルメーターが楽しいしオートドライブにサンルーフ付きエンジンはターボ無しですが4バルブツインカム2000CCパワーがあって燃費も良く乗って楽しく見て楽しい車でした。リヤのフィニッシャーには夜になると緑色の「ED」の文字が光るのも好きでした。(標準で付いており、ちょっとやりすぎの感じですが)最高グレード車はシートが良いのです。カリーナEDは何台か乗りましたが、「Limited」とグレードに付くシートの表皮が良くて好きです。シートは座りごちが大切ですが、見た目も重要です。車内の大部分がシートですから、シートが貧弱ですとつまらない車に見えてしまいます。この車は雑誌の個人売買で購入しました。前オーナーは若い方で、なんとこの車を「レース仕様」にしておられたようで、足周りはガチガチに固められ、ボティには有名メーカーのロゴシールがベタベタとすき間無く貼ってありました。そうした状態からなんとか自分の仕様に戻すのを楽しみました。足周りは少しだけ堅く、排気音は適量に、オートドライブを取り付け・・・。通勤や旅行で多く使用した車の一台となりました。しかしながら走行が15万キロを超えてからはあちこちガタが出てくるし、塗装がボケて艶が無くなり取り外したシール跡が目立つようになったため恥ずかしくて乗れなくなってしまいました。同型車が今でもまれにネットオークション等に出品されることがありますが高価格に驚いています。残っている写真があまりにチープなので、例によってカタログの拝借写真です。大好きなデジタルメーター、気に入ったシートスマートな全景です。
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