040:レパードXS−UGS・AV (’87.10 GF31 4AT DM AV 97.01-00.11 3;10)
「百名車」のベストはどれ?と云われると候補の一つはこの「レパード」です。また、手放してしまい悔やんだベスト3の一つでもあります。ニッサン車の良いところは比較的車種ごとに独立していることではないかと思います。意図的に似せた企画も過去にありましたが成功しているとは思えません。トヨタのマークU3兄弟などは好きになれませんが、成功しているのは偉大ですね。このGF31レパードは実はR31型スカイラインの兄弟か従兄弟のようで、足周りなどは共通のようです。しかしトヨタのソアラを意識したらしく、内装はなかなか豪華で装備も満載でした。エンジンもジェットターボなどとパワフルさを強調しており、実際アクセルを踏むと車格に似合わない轟音で飛び出そうとしたものです。しかし、燃費はニッサン共通に云える大食いターボ、それはもう悲惨でした。自分がこの車に惚れたのは独特の「デジタルメーター」。 当時のデジタルメーターのほとんどが緑色か橙色に光るものが多かったのですが、この車のメーターは青色が基調で、白色の文字やバーが表示されます。夜間は本当に綺麗で、見飽きません。が、このメーターは失敗作で後期型は平凡なアナログメーターとなり、夜間は緑色の照明になってしまいました。失敗の理由は光量不足です。全部で6個の小型電球ランプで液晶パネルの背景を横から照らしているのですが、夜間はいいとしても昼間は全く表示が見えないのです。10年落ちになると透明なはずのパネルも濁り、ランプを新品に取り替えても明るさは期待できません。今なら小型ハロゲン電球や冷陰極管、高輝度LEDなどいろいろな光源が問題を解決してくれるでしょうけど・・・。 さて、自分はわりと使用した装備を一つ、「オートワイパー」です。ボンネット後端の雨滴センサーに当たった雨の強さに反応し、強い雨には頻繁に、弱い雨にはゆっくりとワイパーを動かします。しかし、あまり評判にはならなかった理由は、ワイパーの動作は「降る雨に応じて動かす」ではなく、「見えにくくなる前に動かす」です。霧雨ではセンサーがほとんど反応せず、ウインドウが見えにくくなってもワイパーはなかなか動きません。当時マツダやホンダの「ミスト」とか云う、ワンタッチで一回ワイパーが動く機構の方が良いように思います。でも自分はこのような装備が大好きです。

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