021:グロリア3000 4HT ターボブロアム (’84.10 PY30 4AT 95.03-97.06 2;03)
自分は車として「Y30グロリア」は本当に良い車だと思っています。他人様が使い切って捨てるつもりのグロリアだったのですが、自分の感じは内装には全くと云っていいほどヤレ感が無く、シートもしっかりとしており乗り心地は大変良かったと思っています。設計が古いためデザインや方式が今風ではないことは仕方なく、オーバークオリティなところもあるのでしょう。ユーザーにとって、ライバルのクラウンには絶対に無いグロリアの美点だと自分は思っています。平成になってからは?です。さて、車を廃棄するときに掛かる費用は「時価」ですが、高いときは2万円を払って処分してもらい、安い?ときは2万円を貰って、すなわちどんな車でも2万円で売れたときがあります。このグロリアは短期間ですが車検が残っていて無料でいいから引き取ってくれと言われてやって来た車です。当時は廃棄するにはお金を払わなければならなかった時期だったのです。シーマがまだ発売前だったので、ニッサンのセダンでは最強の一台だったと思います。しばらく通勤に使用しましたが、町中の渋滞を抜けを豪快に駆けるのは爽快でした。しかし、ある日とんでもないことが起きました。町中でエンストです。走っている最中にエンストするのは初めての経験でした。タイミングベルトがやられたのかもしれないとすぐ気付きました。惰性で走っているうちになんとか道路の左に寄せて万事休すです。でも止まったところのすぐ前方が「ニッサン」の販売店でしたので応援をお願いして工場に入れました。見積もりは5万円ほどだったと思いますが、自分でベルト取り替えを経験するため厚くお礼を申し上げて、夜中にロープ牽引して自宅まで持って帰りました。ベルトは切れているわけではなくベルトの「山」が10個ほど連続してなくなっており、丁度ここがクランクスプロケットに当たるときベルトは停止し、クランクのみ空回りしてバルブが開閉しなくなりエンジン停止になったわけです。これまでタイミングベルトで停止したのはこのケースだけですが、このエンジンはタイミングベルトが切れたり止まったりしても壊れないタイプだったようで、修理は上手くいき復活しました。この頃の乗用車は車齢11年超えで車検期間が1年でしたので仕方なく抹消し売却しました。

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