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この車との出会いが一番ドラマティクでした。東横線の都内ある駅近くを歩いて通った時、赤いシルビアが砂利の駐車場に置かれているのを発見、車中を覗いたところ、衝撃の「デジタルメーター」が見えました。ほしい！の気持ちがいっぱいになりましたが、あたりには人がおらず近所の方に聞いたら、廃業した中古車屋さんの使っていた駐車場と言うことだけ分かりました。仕方なく名詞に「この車がほしい」と書いてドアにはさんでおいたところ、幸運にも後日連絡が入り買える見込みがたちましたが、ここからが難題でした。実はこの車は所有者が別におられ現在は連絡がつかなくなっているとのことで、買っても登録できない可能性有りとのことでした。いわゆる「金融車」ではなかったので、とにかく買ってしまいました。後は根性と足で所有者を捜し出し何とか「譲渡証明証」を入手し晴れて車検登録出来たのです。Ｓ１１０シルビアのデジタルメーター車は他では見たことが無く、多分希少な一台だったのではないでしょうか。車の調子も良く長く乗り続けた一台ですが、やはり錆や腐りが増殖して手が着けられなくなり廃車せざるをえなくなりました。古いリサーキュレーティングボール式パワーステアリングでしたが安定度は抜群で、直進はハンドルの両手を離しても心配なくいつまでもまっすぐでした。今なら板金修理してでも維持したい一台です。
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