伸坊、辛抱しなさい
さて、さて無事に手術も終了し、スタッフの人と雑談(じぇんじぇん緊張しとらんな)
さっきは、ごめんねぇ痛かったでしょう。
えぇえぇ、今までに感じたことのないくらいの激痛でしたよ。
ってそこまでは言ってませんが、とにかく痛かった。ほんとは痛かったですぅ〜って言いました
手術衣を病室で脱いだのですが、点滴が邪魔して普通のパジャマだのTシャツなどを
着ることができません。真っ裸です。
しかも、カテーテル?っていうんですかね尿に管を通してますので、
手術前からT字帯というふんどしを装着してます。
いうなれば、セミヌード状態です。
しかも、T字帯は誰が着けたのか知りませんが超ゆるゆるです。
もう、ばっちりハミチンです。息子は麻痺してしな垂れてます。力がありません。
しばらくすると、麻酔の効果が徐々に解けていくのがわかります。
下半身を熱の塊がウェーブしながら移動していきます。
つま先が微妙に動くようになりますが、術後は決して頭を上げないようにと
Y先生がおっしゃってましたが、ついつい気になって頭を上げます。
すると、頭痛がします。痛いです。
食事をとることなく、そのまま就寝。
うーん、タバコが吸いたい〜。腹減った〜。
コロッケにハンバーグに焼きそばにお好み焼きにうなぎに
あ〜食べたいものが頭の中でグルグル回ってるぅ。
しかし、ベットに張り付いてるしか術がないので、諦めるしかありません。
深夜になると、定期的に看護婦さんが来てくれます。
何かと聞いてくれますが、とにかくこの管を取って欲しい。
こいつさえなければ、多少無理すれば移動も出来る。
が、看護婦さんは我慢してくださいとしか言ってくれない。
まぁ、それがお仕事ですからね。
定期的に尿を取り替えてもらうのが最初は恥ずかしかったですが、
途中ですっかり慣れてました。
明け方になると、下半身の自由をすっかり獲得していたのですが、
ここで男の子の問題が、別に何も考えてなくても生理現象で
息子が起き上がります。すると管を圧迫して激痛が走ります。
こういう時はすかさず数学公式だの歴史上の人物について考察しようとしますが、
如何せん、お馬鹿さんなのでy=ax+b位しか思いだせません。
坂本竜馬さんありがとう、あたなは最高だぁ。
意識を息子から切り離すんですね、こうすると治まります。
また、観察好きなわたしは、袋に溜まる尿をしばらく眺めておりました。
すると、看護婦さんがついに管を取ってくれます。
やったぁ〜このカテーテル呪縛から開放されるぅ〜。
「じゃあ、抜きますよ〜」の次の瞬間激痛が、
思わず、わたくし「はぅ」と言ってしまいましたですよ。
差し込まれる時にも痛かったですが、抜かれる時も抜群に痛かったです。
このカテーテルは2度と経験したくないな。