同意書とフカヒレとサンバでルンバ
金曜日の午後から、いよいよ手術。その前に一応親の同意があると何かと都合がいいとのことで、
昨夜、急遽来てもらうように電話しておく。
いざ、先生からどのような手術を行うのかという説明があったのですが、
手術を受けるわたしでもなんだかイマイチ内容をつかめません。
ということは、かあちゃんが理解してるはずもなく、ただ2人して先生の言うことに
うんうんってうなずくだけでした。って専門的なことを言われてもわたしは
まな板の鯉ですから。先生にお願いしますってなことしか言えません。
鯉の保護者も同じなんです。
一応わかったような態度で印鑑を押して、うんじゃ今からオペ室に入ります、だって。
ちなみに同意書の説明文は以下のとおり。(ここは無視しても結構です)
1.病名・病状 右膝内障 半月板損傷(予定)MRIではわからなかったしね 2.手術名とその内容(手術予定日 平成16年 6月 25日) 膝関節鏡+処置 膝の中を内視鏡で直接のぞいて異常を調べます。もし異常があれば 処置を行います。 (半月板切除、縫合、軟骨シェービング等)やれることは全部やるってことですね 3.麻酔の方法・内容 麻酔科医が行いますそれだけかよっ 4.手術の必要性と、手術をしないときの経過予想 膝の痛みが続いており日常生活あるいはスポーツの支障となっています。 その原因を調べるため手術を勧めました。もし異常がその手術中に処置可能である 場合、処置を行い原因疾患の治療をおこないます。宜しくお願いしますね 5.他の治療方法との比較、その利点と危険性 記述ナシ 6.手術自体の危険性及び考えられる合併症 稀に感染することがありますが、通常はおこりません。規格外の人ってよく言われるんですが 7.予後(経過予想)及び考えられる後遺症 手術の所見によって異なりますので手術後詳しく説明します。うーんあったかな? 8.通常は発生しないが起こり得る重大な危険性 大出血、神経麻痺、静脈血栓症、麻酔によるトラブル等考えられますが、起こらないよう 万全をつくします。万全を尽くしてください 9.その他 記述ナシ 10.交付した説明書類とその説明者 記述ナシ 医師の説明に対し十分理解いただけたなら、以下の同意書に署名、捺印願います。 1.上記説明を受けました。そしてその内容について わかりました。その上で納得して手術に同意します。 わかりましたが、手術には同意しません。 わかりませんでしたが、手術に同意しますが本音っすね |
手術に入る前に、毛を剃るんですね実は、右足全部。しかもバリカン。
綺麗なお姉さんは好きですか?で使ってるヤツでもない。
普通のバリカン。これで、ヴィィィィーンって剃られました。
左足はボウボウのまんまなんですけどね。なんだかアンバランス。
そして、手術室に入る前に手術用の服装がありまして、それを着用しますが、
なんだか大変失礼な言い方になるのですが、ミノムシ競争で使うような感じのビニール製です。
それを頭からスッポリ被ります。
手術室に入る途中に看護婦さんから「緊張しませんか?」
って言われましたが、鯉が緊張するはずありません。
むしろ、ワクワクしてます。Y先生にもバレバレでした。
だって眼鏡バッチシ着用してましたから。ここでは手術中の経過をモニターで見せてくれる。
Y先生からは「おっ、見る気マンマンやねぇ〜」ってな具合です。
そりゃあもうあーた、こんな美味しい体験なかなかしないっしょ普通(笑)
ここ(病院)はネタの宝庫ですよ。(わっはっは)
さて、手術室に入ると、BGMが流れてます。おぉ〜サンバですかぁ?
まるでドラマのワンシーンだ。(実は手術する前日に再放送の救命病棟24時を見ていた)
これから手術する先生方も大変リラックスされてます。
まぁ、慣れた手術なんでしょう。
早速、手術に入りますが、先ずは麻酔。
背中にブスっと注入されます。
スタッフの1人が「痛いのはこれだけですよ〜」っておっしゃった。
1・2分後に凍らせた試験管で、下半身をいじられます。(表現が怪しいですか)
ここは感じますか?ここはどうですか?(ますます怪しいですか)
わたしは、あっ、わかります。冷たいです。これを5分くらい続けると、
下半身はスッカリ麻痺していました。
すると、スタッフの1人の方が「これからおちんちんに管を差込ますねぇ〜」って
声は非常に穏やかだったんですが、なんとこの時完全に麻痺してなかったんで
大変痛かったです。
実際の手術に入る前にY先生はしつこいくらいにわたしの膝を疑問がられます。
普通じゃないんですよ、わたしの膝は。
ぐにぐにと麻痺している右足を動かします。
「ゴリゴリって言わんもんねぇ」って例外はいくらでもあるのですよ先生。
ということでいつの間にか、内視鏡が右膝に入ってました。
おぉ、人(自分)の膝の中ってのはこういうふうになってんのかぁ〜
これがわたしの右膝周辺ですね。
上が上で下が下<☆\ドカバキッ
上が膝から上の骨で下が膝から下の骨
正式名称は忘れました。
ちびっと感動〜
んで肝心の半月板はというと、
この器具の後が半月板なんです。
Y先生曰くこの銀色の器具の先端が
5mmくらいだそうです。
うっすらボケて見えるところが
通常の人より多い部分の半月板だそうで、
ここをシェービングするらしいです。
ちなみにわたしの半月板は大変綺麗な形をしているのだ
そうな。えへっ、ちょっと嬉しい。
左の写真の左側にうにょうにょとしたところがありますが、
ここが断裂していたです。
なんでも、通常の半月板よりも大きい半月板なので
膝を曲げる度にこのうにょうにょしたフカヒレみたいな
部分が波打つとのこと、
その波が断裂を引き起こしたのだろうと、
Y先生の診断。
後は、余分な半月板をブチブチと切り取るのですが、その作業がなんとも
大胆というか大雑把というか、とてもミクロな作業には思えませんでした。
さらに、やっかいなことにわたしの右膝は関節が硬いらしく、思うように器具が入ってくれないのです。
ストレッチは十分にやっていたのですが、うーんおかしい。
おかしいのはわたしの右膝なんですけどね。
ガガーって大雑把な作業の後は綺麗に形を揃えていただきました。
そして手術が無事に終了してY先生が一言。
「今までに何百人って診てきたけど、ここの断裂はめずらしい。
10人いるかいないかだね!」だそうです。
どうだ、参ったか!めずらしいだろう!!わっはっはもうよくわかりません。
まぁ、これだけやられて、実は断裂もなんもしてなかったっていう最悪のパターンは避けられました。
ふぃ〜