BGMは、弘前高寮歌「霞の影に」  萬朶の桜こぼれては 夢に溶けゆく浅翠 慕へどあはれ逝く春を 誰かは永久に留め得ん

弘前城の桜

弘前城址の桜


 平成20年4月25日、桜を見に弘前城址公園に行ってきました。
 弘前城址の桜は、このホームページの「花ー桜ー桜の名所」で既に紹介しておりますが、前回ご紹介できなかったソメイヨシノの桜も含め、その他の桜を中心に,別ページで、載せることにします。
 この年の桜前線は、例年になく早く、かつ異常でした。翌26日、秋田・角館に寄りましたが、武家屋敷の枝垂れ桜も、檜木内川堤の桜のトンネルも残念ながら既に葉桜でした。桜狩で3回も東北地方を訪ねましたが、満開の桜には、なかなか当たりませんでした。またの機会を期待して、桜旅行を終えました。

 
東内門から天守へ

外濠花筏  外濠の川面は、まるで絨毯のように桜の花弁で敷き詰められていた。所謂、「花筏」である(写真上段左右)。
 東内門から入り、下乗橋を渡って、天守に向かう。下乗橋は、二の丸と本丸を結ぶ橋で、藩士はここで馬を下りた(下段左3枚の写真、左2枚目は天守に上り撮影))。
 弘前城天守閣は、1627年に落雷により焼失、現在の天守は、1810年に本丸辰巳櫓を解体新造したものである。江戸時代に建築され現存するものとしては、東北地方唯一のもので、重文である。
 
 外濠花筏
下乗橋 下乗橋 下乗橋 弘前城天守


日本最古のソメイヨシノ

日本最古の桜  東内門と二の丸与力番所の間、日本最古のソメイヨシノが春風に誘われ毎年、立派に桜の花を咲かせている。樹齢は約130年。
 明治15年に旧弘前藩士菊池楯衛から寄贈された1000本のうちの一本である。 この菊池楯衛の寄贈が契機となって、その後、市民からの桜の寄贈が盛んになった。
 ソメイヨシノの寿命は、一般に70年前後といわれていますが、弘前公園には、樹齢100年を越えるソメイヨシノが300本以上もあるそうです。
日本最古の桜


幹周日本最大の桜

日本最大幹周桜  緑の相談所裏に、幹の太さが日本で一番大きいソメイヨシノがあります。 
 地上1.3mまでの幹周は5.37m、樹高は10mで、樹齢は100年から130年。明治15年植栽された日本一長寿のソメイヨシノと同じ頃に植栽されたものと推定されています。
 本ホームページで紹介している山高の神代桜・根尾谷の淡墨桜・三春の滝桜の「日本三大桜」にも劣らない堂々たる大きさで、見る人を圧倒します。
日本最大幹周桜 


西濠・桜のトンネル

西濠   弘前城の西側の濠を西濠といって、その両岸には約300本の桜がアーチ状に植栽され、桜のトンネルとなっています。 
 先ずは、春陽橋から延々と続く両岸の桜並木を眺める。絶景である。次に桜のトンネルをそぞろ歩きしよう。桜吹雪を頬に浴びながら、また水面に揺れる桜花の影を眺めては、旅人は、誰しもが桜花爛漫の春に醉ってしまいします。      
桜トンネル
西濠春陽橋 西濠花筏 西濠春陽橋桜 西濠


公園のその他の桜

天守紅枝垂れ  弘前城址には、現在、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、八重桜など約2600本の桜があります。
 棟方志功が「御滝桜」と名づけた天守閣前の桜など、一部は既に散っていましたが、園内にはまだまだ多くの桜だ咲いていました。
 ただ、残念なことに、前回訪れた時には、よく見えた岩木山が見えなかったことです。

 ソメイヨシノの大木の下は、まるで雪のように落花が積もっていました。その一方で、今を盛りと咲き誇る紅枝垂れ桜があり、さらに八重桜が蕾を膨らませていました。

 園内には桜の他にも真っ赤な椿がところどころで咲いていました。この時期派手に咲き誇る白い桜花に比べ、人目を引くこともなく、ひっそりと可憐でした。
天守白桜
杉の大橋紅枝垂れ 鷹丘橋紅枝垂れ
天守眺望 椿 落花 南内門桜


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