ジュラッシックパークインスティチュート・ツアー       
レポートその2
〜 いよいよジュラッシクパーク編〜


【注意事項】
ここからのレポートに出てくるIngen社は架空の企業です。また研究員はどっかの劇団の団員です。           
そして、当然のことながら恐竜は作り物のロボットです。
ただし、このレポートではSFの世界を体感するというイベントの趣旨からこれらを本物と見立ててレポートします。


イントロダクションコーナー

すいません。これから紹介する場所の正式な名前を忘れました。チラシもなくしちゃったものなので。
仮にイントロダクションコーナーとしておきます。
ここはディスカバリーセンターから続く二間からなり、最初の部屋がディスカバリーセンターと直接つながっているコーナーでMr.DNAが関西弁で遺伝子とDNAについてホントにざっくりとした説明をしてくれる。内容は高校の生物、場合によっては中学理科レベルなのでとくにここで詳細にレポートする必要はないだろう。

問題はその次の部屋、Ingen社のイントロダクションコーナーだ。

ここは、Ingen社の広報と思われる金髪のキャリアウーマンがジュラッシックパークの説明をする。
話を聞く限りでは『ロストワールド』のあのティラノサウルス騒ぎの後も、Ingen社は倒産を免れ、ジュラシックパーク事業を継続しているようだ。(小説では冒頭で会社更生法を適用されていたけど・・・・)
ところで、Ingen社はかってのコスタリカやサンディエゴ悲劇についてはどう総括しているのかといえば

「まことに嘆かわしい事件でした。それは過去のIngen社の話です。そのような悲劇をのりこえ・・・・」

       こいつら全然反省していねぇ〜!!!

あの〜、サンディエゴで錯乱したティラノサウルスに一般人がすくなくとも2〜3人は食われているんですけど・・・・・・・・

ともかく、反省のないIngen社はIngen2.0というプロジェクトを進めるとのこと。
まず、また懲りずにジュラシックパーク、しかも今度は恐竜と触れ合える恐竜リゾートを分譲中とのこと。
さらに、恐竜ペットの独占販売を企画中。そのペットおよびその関連グッツでIngen社は世界中から莫大な収益を見込んでいるとのこと

そんなIngen2.0の秘密兵器として開発されたペット恐竜とは
         
 コンプソグナトゥス(体長60cm、羽毛なし)

              エリマキが取れたエリマキトカゲみたいでかわいくない・・・・・・・・・・       

          
ットにするならもっといい恐竜はいなかったんだろうか。プロトケラトプスとかミクロラプトルなんか個人的にいいと思うんだけど・・・・・・・・・・・・・・・       

    
ともかく、過去の反省のないIngen社がこんな強気なプロジェクトに乗り出す自信の根拠というのは

         
恐竜を再生するのに鳥のDNAを使用しているから。

う〜ん、鳥って言ってもカラスの遺伝子を使ったらかえって悪知恵の働く危険な恐竜が生まれそうな気がするんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・

なにはともあれ、Ingen社の新しい恐竜の安全性を証明するためわざわざ東京に恐竜をつれてきたとのこと。

とにかくここから本格的にツアー開始。


ラボ
ここは、恐竜を復活させるための手順をわかりやすく解説するコーナー。
映画で有名な、琥珀に閉じ込められた蚊から、蚊がすった恐竜の血液を取り出し、そこから採取したDNAから恐竜を再生すると言う方法をより詳細に説明する。

恐竜を再生する手順は下記のとおり。
@琥珀に閉じ込められた恐竜の血を吸ったと思われる蚊から恐竜の血液を取り出す。
A取り出した血液から恐竜のDNAを採取する。
B採取したDNAを増幅器にかけて増幅する。
C増幅したDNAをシークエンス装置(大きい遺伝子解析プログラムの入ったスパーコンピューター?)で分析し、正しい配列に戻 す。1体の恐竜を作るのに100万回、場合によっては3年もの月日がかかるとのこと。
D欠損した配列は鳥(種類の説明はなし)のDNAで補う。1996年の中国での羽毛恐竜の発見以降これまでのカエル から鳥に変更したとのこと。
Cそれを胚芽の段階まで成長させたのちダチョウの卵に移植し、無事孵化すれば恐竜の出来上がり。

で、下の写真がその成果。
  

生まれた恐竜はヴェロキラプトル。右が孵化したてで、左が生後一週間のルイちゃん。
ルイちゃんは生後一週間ながら研究員に噛み付くなど結構凶暴。

でもこのジュラッシクパーク式の恐竜再生は
@中生代の蚊が恐竜の血を吸った
A琥珀の中で蚊が吸った血のDNAが保存される
B琥珀の中の血からDNAの配列を完全に復原する
と言う難問を乗り越えてもなお難問抱えているのを御存知だろうか。

問題点は蚊がどの恐竜の血を吸ったか再生してみるまでわからないと言うことだ。これはチョコラザウルスの箱を開けてみなければわからないのと一緒だ。
そう、問題点は再生される恐竜にダブりが出てくることだ。
再生までの投資金額が何億〜何十億のオーダーだからダブルとかなりキツイはずだ。(150円でも結構へこむからなぁ)

もし、蚊がランダムに恐竜の血を吸ったとなれば、蚊が生きていた当時の恐竜の中でもっとも個体数が多い恐竜が再生される確立が高くなる。またある特定の種類を選り好みする習性があれば再生される恐竜の種類は極端に偏る。しかし、その場合でも蚊としても容易に血が吸えるものとして個体数が多い種類を選ぶ可能性が高い。
そうなれば、ジュラッシックパークの恐竜の面子は限られたものになる可能性がある。

ジュラシックパークで考えられる面子はんな恐竜だろう。
考えられる候補はいくつかある。
まず、イグアノドン。これは白亜紀前期に世界中に生息していた恐竜だ。ハドロサウルス類も同様の理由で候補として有力だ。次にプロトケラトプス。これも白亜紀後期のモンゴルと言う地域で大繁栄した種類の恐竜だ。同じようにある地域で大繁栄した種類の恐竜としてはトリケラトプスも有力だ。特にトリケラトプスは白亜紀最末期の恐竜であるから、時間的にDNAが保存される可能性は高い。
逆に、肉食恐竜、特に大型肉食恐竜は生態系のバランスから個体数が多いとは考えにくい。

ジュラッシクパークは案外、トリケラトプスとイグアノドンしかいない寂しいところかも知れない。


恐竜トレーニングセンター

ここでは若い恐竜に、大自然の厳しさを教えるための施設だ。
大自然の厳しさ、それは肉食恐竜の恐怖。
先ほど見たラボで生まれた恐竜は、本能を呼び覚ますために人間の強力が必要とのこと。

そのためここに若い恐竜を集めて動物行動学者がトレーニングを行うそうだ。

ちなみに写真は4歳のパラサウロロフスのピンキー君

早速、トレーニングの様子を見てみよう。






あの〜、もし動物園関係者の方がこれを見ていたら、ぜひ教えていただきたいのですが、

動物園でもこんなことするのですか?

ヴェロキラプトルの被り物をしたのが動物行動学者。彼はこれでピンキー君に肉食恐竜の恐ろしさを教えようとしているのだが。ピンキー君はまったくの無視。
確かに、これじゃピンキー君じゃなくても無視するわな〜。

でもこの訓練用スーツ
 
コスプレでも使えるかも

と、ちょっとコスプレ魂に火がついた管理人でした。


竜脚類コーナ

訓練コーナーからエレベータで12m上にある竜脚類コーナのスカイデッキへ。
ここでは2頭ブラキオサウルスとご対面。ブラキオサウルスの世話をしたくて高所恐怖症を克服した飼育係のお姉さんがターザン張りの登場で出迎えてくれる。

周りがギャーギャーとうるさいのはミクロラプトルが逃げたからとのこと。
ミクロラプトル。再生に成功したのか。
だったらそっちをペットで売り出せばいいのに・・・・・・・・・。

とにかくここ地上12mということでブラキオサウルスの胴体は見えない。
最近の説では、竜脚類は首をもたげられなかったというのがあるが、ジュラッシクパークの場合はそうではないようだ。

バーナーでも使用したこの写真、ブラキオサウルスの餌付けをしている子供の隣でとらせていただきました。

ブラキオサウルスは採食のためにクジラと同じく鼻が頭のてっぺんに来ているとのこと。
これがこの直後、悲劇をもたらすのだ。
子供が餌をやろうとした瞬間

              ぶしゅっ!!!


映画と同じシュチュエーションでいきなりブラキオサウルスがくしゃみを。お約束とはいえ生暖かい霧が餌をやろうとしていた子供と管理人にの顔面にヒットしました。

恐竜に鼻水をかけられるのは後にも先にもこれが最後だろうなぁ


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