ジュラッシックパークインスティチュート・ツアー       
レポートその3
〜 いよいよジュラシックパーク編2〜


【注意事項】
ここからのレポートに出てくるIngen社は架空の企業です。また研究員はどっかの劇団の団員です。           
そして、当然のことながら恐竜は作り物のロボットです。
ただし、このレポートではSFの世界を体感するというイベントの趣旨からこれらを本物と見立ててレポートします。


恐竜飼育センター

再びエレベーターで竜脚類コーナーから地上へ。
次は恐竜の飼育施設。ここにいるのはやたら大きいトリケラトプスと小ぶりなアンキロサウルス。
ここでは飼育係のお姉さんがうんこの掃除をしていた。なんとなく動物園の裏側に来たみたいだ。
(ただし動物園特有の糞のにおいはなし。)

お姉さんが明るく出迎えるなか、うんこの山の中から着信音が。手を入れてみると、糞のなかから携帯電話(FORMA)が。山盛りになっていたのは肉食恐竜、量から見てかなり大型のものが主らしい。
ラボでみた凶暴なルイちゃんから張っていた伏線が徐々にきな臭くなってきたようだ。

こんなシュチュエーションはジュラシックパーク3にもあったが、あの映画で出てきた衛星携帯電話、恐竜の胃液でも壊れない優れものであった。どうやらFORMAも同じらしい。

閑話休題
ところで、ジュラシックパークのアンキロサウルスだが大きさとしては以外と小ぶりだ、アンキロサウルスは全長9メートル、もう少し大きいはずだが・・
プロポーションの割りに尻尾のハンマーが大きいのも気になる。

もしかしたらアンキロサウルスはDNA復元がうまくいかなかったのではないか。まず、全身装甲版の鎧竜が蚊にさされたとは考えにくい。また、恐竜から鳥へ進化する獣脚類から見れば、アンキロサウルス類はかなり特殊化が進んだ種族だ。鳥のDNAでDNAの欠損を補えるかどうかは疑問だ。
おそらくIngen社はアンキロサウルスの関して、数少ない鎧竜と思われるDNAを組み合わせて再生させたのではないだろうか。体の大きさ、ハンマーの大きさ、装甲板の配列に違和感を感じるのは。この恐竜がさまざまな鎧竜のキメラだからではないだろうか。とすれば、グラント博士が言っていたようにジュラッシクパークの恐竜はIngen社が作った怪物に過ぎないのかもしれない。

こちらはトリケラトプス。
有名な恐竜で、おそらく管理人としてはイグアノドンとともにジュラシックパークで一番数が多いはずと思っている恐竜にもかかわらず、映画での出番はとっても少ない。
なぜなんだろう。
個人的にはステゴサウルスよりも見栄えがいいと思うのに。

話は代わるがここのトリケラトプスはメスとのこと。
なぜならばこのあと赤ん坊が出てくるのだが、赤ん坊を見て興奮し、飼育係が赤ん坊を連れて行くと落ち着くと言う反応をしめすからだ。だからこのトリケラトプスはお母さん恐竜だということになるらしい。

しかし、鳥類ではコウテイペンギンやダチョウはオスが子育てをするし、「ロストワールド」で仔ティラノをもとめサンディエゴの町で暴れまくったティラノサウルスもオスだった。母性愛=メスという考え方は恐竜や鳥類には必ずしも当てはまらない哺乳類的発想かもしれない。

(おまけ:繁殖戦略と社会形態)
話題は変わりますが、哺乳類がメスの子宮で胎児を育て、母乳で出産後の子供を育てるということは常識です。これは哺乳類が子育てのリスクや繁殖の負担をメスにかけて、少なく生んで確実に子孫を残すというう進化戦略をとっているからです。一方、恐竜、鳥類は卵で繁殖します。卵は外的に食べられる、外部の環境の影響を受けやすいと言う大きな
リスクがあります。しかし、メスに関する繁殖の負担はそんなにかからないので、鳥類ではオス/メスの子育ての負担をフレキシブルの変えるなどという行動でリスクを回避しているようです。
こういった繁殖戦略の違いは野生動物ではあまり問題になりませんが、知的生物になるとその思考、社会形態に大きな影響を与えるようです。人間のことを考えれば親子、とくに母と子の関係は母体から子供が生まれるということの影響は大きいとおもいます。また、親子の関係が愛、または家族の概念の基本になっていますので、無意識のうちに繁殖形態はわれわれの愛、家族の概念に影響を及ぼしているといえます。また繁殖、子育のリスクをオスが負担しない点は、どんな民族、時代でもオス中心の社会を形成する前提になっています。

もし、恐竜や鳥のような卵生の生物が知的生命体に進化した場合はどうなるでしょうか。
これは管理人の想像ですが、おそらく性差やジェンダーと言うものが存在しない社会形態がをとると思います。また、愛に関する概念もわれわれと異なると考えられます。おそらく彼らの愛は家族ではなく、群れや種族と言ったレベルが基盤になっていると思います。おそらく彼らの社会はわれわれから見ると恐ろしく全体主義的、社会主義的なものになっている可能性が考えられます。

もしかしてマルクス主義はホモ・サピエンスの種族としてのスペックが原因でうまくいかなかったのかも知れません。恐竜=鳥類系の知的生命体社会ではマルクス主義がスタンダードな知的体系と言う想像も結構面白いかも知れませんね。

この話題については「恐竜惑星」のギラグール(トロエドン進化の恐竜人類)、創元文庫「悪魔の星」(ジェイムス・ブリッシュ)が考える上で参考になります。


獣医センター

     

獣医センターには、肉食恐竜に襲われたらしいステゴサウルスが治療を受けていた。
だんだん、きな臭い事態になっているようです。

このステゴサウルス結構大きいです。
この大きな体で説明では脳の大きさはピンポン玉とのこと。
むむ???頭の大きさから見て納棺の大きさは硬球から握りこぶし大はあってもいいんじゃないか。
ステゴサウルスは脳が小さいので腰に神経の束があり、下半身を制御しているとのこと。かっては脳が2つあると真剣に考えられていたという説明がされていたけど、今じゃ神経の束と思われていたのはグリコーゲンの塊と言う風に聞いているんだけど・・・・。少し、説明の内容が古いような気が・・・・・・。

脳の大きさの話が出てきたところで、恐竜は脳が小さく頭が悪いと言われているが、どうなんだろうか。
脳自体は化石に残らない。脳の型は残るので脳の大きさと形はわかっている。恐竜の脳はワニや鳥のような単純な構造だとのこと。脳が小さいと言われるワニも結構、複雑な構造をとる。カラスは哺乳類よりも脳の構造が単純と言われているが、非常に知能的な行動をとる。こう考えると、実は哺乳類の脳は以外と、無駄が多いのかも知れない。
発想を変えれば、ステゴサウルスは小さいながらも、巨体を制御できる効率のいい脳を持った優れた生物だったのかもしれない。

この後、肉食恐竜エリアでトラブルあったとの連絡があり、急遽予定を変更して翼竜エリアへ。
いよいよ面白くなってきたようです。


翼竜エリア

ここは翼竜エリア。残念ながらここは暗くてなかなか写真がとれない。
しかし、ここがクライマックスエリアなのだ。

最初はわりとのんびりとした雰囲気でプテラノドンの紹介が進む。
しかし、

                  
  ズシン!ズシン!

この足音は。「マズイ・・・・・」思わずマルカム博士の物まねをしてしまう管理人。
そして・・・・・・・
いきなり照明が・・・、消えた・・・・・・・・。

 そして・・・・・・

                     

           ど、どっしぇ〜〜〜〜!!!ラプトルだ!!!

                    

           うぉりゃ〜〜〜〜〜!!T・REXだぁぁあ!!


その上、なんだかわからないがもっとでかいのが出てきたぞ。

でっかい、背中の帆、ワニのような顔

      スピノサウルス!!(すまん、これだけ写真なしだ。)

   
おおお!!T・REXと戦っている!!やっぱり映画と一緒で仲が悪いんだ。

いよいよクライマックスと言うところで、係員の誘導で外へ。うむ、残念!



  そして、扉の向こうはお土産コーナー。ここでジュラッシックパークの旅は終わり。


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