大沢
奥羽本線 明治39年開業:平成2年標準軌化に伴う配線変更により消滅
福島から峠を越えると、米沢盆地に出ようかという場所に位置する、最後のスイッチバック。
スイッチバック時代は、もっとも地味な存在とも言えた当駅だが、
廃止されて5年以上経った現在、4駅の中で、1番原型が保たれているとのことだ。
構内には、蒸気時代に使われた煉瓦積みの給水塔の名残も見られる。
*上段の写真3枚は、昭和50年代半ばのもの(府川泰氏撮影)。
特急「やまばと」号や旧型客車が、雪煙を上げてスノーシェッドに進入する。
*下段写真2枚は、
「紀伊の部屋」というホームページ
より転載させていただいた、廃止直前のスイッチバックの様子である。
「さようならスイッチバック 思い出をありがとう 大沢地区」
の垂れ幕が、風に寂しくたなびいている。
※非電化及び単線電化時代の写真・データ募集中!
スイッチバックとは直接関係ないが、同区間で活躍したキハ181系
「つばさ」の補機連結風景を入手したので、ここで掲載させていただきたい
(撮影は、望月健至氏)。昭和45年に登場した強力型181系は、
先代のキハ81,82系とは異なり、補機なしで板谷峠を自走できることが
売りものであったが、多客時の「エンスト」への不安等を鑑みて、最終的には
EF71との協調運転に踏み切らざるを得なくなった。
板谷峠の厳しさを改めて思い知るエピソードである。
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