御代田


信越本線(現しなの鉄道) 明治21年開業:昭和43年複線化時、配線変更により消滅




軽井沢から上田に向かって浅間山麓を下っていく勾配区間中に設置された スイッチバック式停車場。 同線、松井田のスイッチバックが、高崎〜横川間の複線電化により廃止されたのに対し、 こちらは、軽井沢〜長野間の電化が単線で行われたこともあって、電化以降も残り、 クロスポイント上を、 181系の「あさま」や茶色時代のEF62が行き交う姿も見られた。 しかし、昭和43年に、同区間の複線化が完成。勾配中にホームを移したが、 貨物は、昭和46年までスイッチバック施設を使用していたようである。
*写真は、昭和61年夏に撮影したスイッチバック跡の様子。 比較的近年まで貨物駅として使用されていたからであろうか? 旧駅構内には、まだ一部線路は残され、その線路上にD51787が保存されていた。 反対側も、引き上げ線部分の線路は残され、保線用の車両置場になっている。
*一応、上記の取材時の状況を「現状」としたが、さらにそれから10年以上経っている ので、現地の状況は変化している可能性はあることを、お断わりしておきたい。
※現地の最新情報を以下で公開!嬉しい現状です!



*坂田潔さんより、御代田駅の近況写真(平成14年4月19日撮影)を 提供いただいたので、ここで御紹介したい。 筆者の写真と同アングルのものが多いので、定点写真的に変化を感じとって 頂けるだろう(右下写真は、D51の脇に展示されているポイントのスイッチャー。 御代田旧駅のものと思われる。拙ページに掲載されている 当時の配線図とほぼ一致しているのがお分かりいただけるであろうか?)。
筆者の訪問からすでに15年以上、経営もJRからしなの鉄道に変わって、 どの程度、痕跡が損なわれてしまったか、心配であったが、 坂田さんの写真を拝見する限り、それは杞憂であったようである。
ほとんど景色に変化が無い上に、 茂り放題だった雑草も、きれいに刈り取られていて、 以前より整備されている旧駅跡を見ていると、 古き時代の思い出をこの地に刻んでおこうとする 地元の愛情を感じる次第である。

※蒸気時代及び単線電化当時、さらには現状の写真・データ募集中!


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