一畑口
一畑電気鉄道 大正4年開業:現存
宍道湖の北岸沿いに、城下町の県都・松江市から、県内第二の都市・出雲市までを結ぶ
一畑電気鉄道。
大正4年2月4日、一畑軽便鉄道として、「雲州平田」から、
一畑薬師の最寄駅である「一畑」までが開通したが、
その途中駅として開業した「小境灘」が、当駅のルーツ。
大正14年には、一畑電気鉄道と社名変更されるが、
昭和2年10月1日、当駅から松江方面へと向けて線路が開通し、
その時点から分岐駅となる。
しかし、昭和19年1月6日には、当駅〜一畑間は、不要不急路線として、
軌条の供出が命ぜられ、結果的に折り返し構造の駅となる。
昭和27年10月1日には「一畑口」と駅名が改称されるが、
このことからも同区間の再開を諦めたことがわかる
(昭和35年4月26日付けで正式廃止)。
現在では、一畑薬師の玄関口として、タクシーやバスの乗り場を
併設するが、いかにも長閑な田舎駅と言った佇まいである。
*写真は、すべて
東広島市の中野洋氏より提供いただいたもの。
どこか懐かしさを感じる駅構内に進入するのは、
5000系「出雲大社号」。
3.3km先の一畑を目指していた線路は草に埋もれて途切れ、
その先は道路になっている。
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