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ゴルフを始めて早数年、初めてラウンドした頃に比べたら、少しは上達したような気がします。
もちろん「そんな程度で上達したって言えるのかよっ!」と言われてしまえば身も蓋もありませんが、少なくとも頑張れば100を切れるところまでは行くようになったつもりです。
リニューアル前のコンテンツで、技術論を述べていましたが、改めて読み返すとその論理もコロコロ変わっていて、とても技術などといえるレベルではなく恥ずかしく感じたので、今回は練習に対する心構えというか、自分が心がけてうまく行った、または少しづつながら進歩が見えるかなという事をお話したいと思います。
ゴルフはもちろん技術も大事、体力も大事ですが、メンタルが大きく左右するスポーツだと言うことを改めて思い知らされました。思い知らされながらもほんの少しの欲でいいものも悪くしてしまうことがあるということを身に染みて感じています。
技術論はレッスンプロやシングルさん、雑誌等にまかせて(笑)、僕程度のレベルで必要なメンタルや心がけを記していきたいと思います。
@練習場で心がけること
A家で心がけること
B雑誌の功罪
Cスコア別の練習
@練習場で心がけること
初めてゴルフをする人が最初に超えなければならないハードルが練習場でしょう。
練習するくらいと思う方もいるでしょうから、そういう方は問題ないとして、敷居の高いスポーツだと思われているゴルフは、何となくとっつきづらいと思うんですよ。僕もちょっと一人では勇気が要りましたので。
ここはやはり経験者と一緒に練習場に行くのがベストかと思います。
ゴルフ練習場として経営しているところは、まず場所代を払わなければなりません。僕がよく行くところは300円でした。
場所代を払ったら次に練習ボールを買います。プリペイドカードを買って練習するか、打ち放題にするかは練習場によりますが、1球1球大事に練習したければプリペイドカードを、ストレス解消も兼ねてポンポン打ちたい人は打ち放題のほうがいいでしょう。
練習場に初めて行く人の中に、すでにラウンドしたという人はまずいないでしょうから、本番を想定した練習というのは出来ないと思います。
ですから、本番でよく使うクラブを軸にして練習するといいと思います。
ドライバーは約14回、パターは約40〜45回、ウェッジは約40回、アイアンも約40回、フェアウェイウッドはおそらく5〜6回くらいではないかと思います。
パターの練習場がなかなかないという現状から、やはりアイアンとウェッジ、特にウェッジを重点的に練習するといいのではないかと思います。
ウェッジは基本的にフルショットをするクラブではありません。グリーンに乗せるため、ピンに寄せるためのクラブなので必然的に距離の調整をしなければなりません。
飛ばす競技ではなく、残りの距離を計算して調整する競技であるゴルフにおいて、ウェッジはアイアン以上に大事な存在になります。
ウェッジを短い距離から練習することによって、シャフトが長いクラブでのスイングの基礎にもなります。プロやシングルさんは、ウェッジの練習を重点的にやっていることからも、スイングやスコアメイクにおいて重要な役割を果たします。また、当然ながらアプローチも上手くなり、グリーン周りに自信が付けば上達は早いと思います。
また、自分のスイングは自分で見えないので、可能ならばレッスンを受講し、自分の姿をビデオに撮るなりすると、修正点が見えやすいのではないかと思います。ただし、自分ひとりでビデオでスイング撮影は、やっぱり恥ずかしいと思いますので、携帯電話のムービー撮影モードでさりげなく撮影するのも手かと思います。
A家で心がけること
家での練習は、素振りとパターの練習、基礎体力のトレーニングでしょう。
練習場での練習において、ビデオを活用するという話を書きましたが、練習場では抵抗があっても、家なら自分のスイングが確認しやすいと思います。
また、鏡や窓ガラスでも自分の姿を確認できると思いますので、やはりビデオはちょっと・・・、という方にはそちらをお勧めします。ちなみに僕は窓ガラス派です。
体重移動や、正しい肘のたたみ方体感したければ、野球のバットの素振りも効果的でしょう。竹箒の素振りも効果的だと聞きます。
家の中で出来るといえば、まずパターが思い出されます。
本物の芝でパター練習出来る人はそうとうに限られた人しか出来ません。しかし、基礎を作りたいのであれば、カーペットの上でパター練習するのもよし、パターマットを買うもよし、スコアメイクに一番必要な1m〜2mのパットをしっかり練習して下さい。
パターは一番短くて扱いやすいクラブですが、扱いやすいからといって、パッティングが簡単なわけではありません。僕もそうですが、まっすぐヘッドを引いてまっすぐボールを転がそうとすることのいかに難しいことか!ショートパットを外す理由というのは、ボールをまっすぐ打てないのが原因です。
1m〜2mのパッティングは、そう生易しいものではありません。タイガーだってアニカだって、オチョアだって、50cmにも満たないパッティングを外すときがあるんですから。
今まで20数回のラウンドしかしていませんが、30cmのパットが何度も入らず大叩きをする人を何回も見てきました。
1m〜2mの距離が確実に入れば、確実にスコアは5打縮められるはずです。
これはパターとボールがあれば、カップやマットがなくたって出来る練習です。ぜひ実践して欲しい練習です。
ゴルフにおいて基礎トレーニングは、何もクラブでボールを打つことばかりではありません。基礎体力をつけることはゴルフに限らず全てにおいて大切なことです。
ゴルフを始めて数年、痛烈に感じたのは、これほど体力の偏らないと感じさせるスポーツもないということでした。左右のバランス、前後のバランス、上下のバランスが均等で、腹筋と背筋、下半身の筋力を強烈に意識させるスポーツを、僕は今まで知りません。
もちろん他のスポーツも、バランスや体幹の筋肉を使うのですが、強烈に意識した事は今までありませんでした。
まず鍛えるべきところは、腹筋と背筋でしょう。また、歩いたり走ったりして下半身全体を鍛えることも必須です。
ゴルフは腕や肩に力が入りすぎるとボールが曲がりまくってスコアメイクも何もあったもんじゃありません。腕や肩の代わりに大きな筋肉に力を入れてスイングすることが求められます。
僕はダイエットを兼ねて腹筋や背筋を鍛え、走って下半身を鍛えていました。また、ボールを打つ練習のときは、きちんと2本足で立つ事を意識しました。前後左右上下にゆれることのないように立つというのは、実は意外に難しいからです。
ジムに通うのも一つの手ですが、エクササイズDVDを盲目的に実践するのも手だと思います。ゴルフのためならず何より、健康のために必要なことだと思いますので、ぜひ基礎体力を鍛えて下さい。
B書物、雑誌の功罪
世間には色々な雑誌が売られています。また、ゴルフのレッスンブックも腐るほどあふれています。
一時期色んな雑誌を読み漁りましたが、基本的にどれも見出しが”楽してうまくなる”ような書き方をしているのに気が付きました。
もちろん理にかなっていることなんですが、実際に練習してみると、楽でも何でもないんですよ。実際出来るようになってからその理由がわかったりするんですが、あまり見出しを鵜呑みにすると、却ってスイングに悪影響を及ぼすような気がするんです。
もちろんそこに書いてある内容は正しいことだとは思うんですが、実際にやってみて下さい。実は難しかったりして、一朝一夕に身に付くものではないんですよね。
ですから、熟読してその文章の真意を読み取って理解することが大事だと思うんです。スカイラインのコンテンツでカタログのページがありますが、ある種似ているような気がすると、自分でこの文章を書いていて感じました。
僕のお勧めの雑誌の買い方は、いま自分が上達したい一番の項目は何か(ウェッジの距離感、ドライバーを曲げないようにする練習法、パターのライン読みなど)ターゲットを一つ決めて、そのテーマが特集されている雑誌を買って熟読することかなと思ってます。
例えば僕は、ドライバーが曲がって(主にスライス)悩んでいるので、ドローの打ち方やインサイドアウトにスイングする方法などが特集されている雑誌を買うようにしています。
マンガは正直バカに出来ません。読みやすい上にメンタルについてもきちんと書いてある場合が多いので、気に入ったマンガは買うようにしています。
特にメンタルをテーマにしたマンガは、それだけで3打以上スコアアップできる可能性を秘めています。技術が伴うのは一番でしょうが、いくら技術があってもメンタルが強くなければ、実はスコアメイクに悪い影響を及ぼすものなのです。
マンガ雑誌も読んでみると実に面白いし、実際のラウンドに役に立つことも書いてあります。肩肘張らずに読んでみるといいと思います。
レッスン書に関して言えば、出来れば1人に絞ったほうがいいと思います。最初は難しくて何を言っているのかわからないと思いますが、それでも信じてそのように練習すれば、少しづつでも上達するものだと思います。
僕はレッスン書を持っていませんが、レッスンに通う余裕がないという方は、盲目的にその1人を信じてみるといいのではないでしょうか。
Cスコア別の練習
”ゴルフ成長記録簿”を見ていただければわかると思いますが、僕の初ラウンドのスコアは134でした。
正直150ほど叩くと思ってましたので、予想よりずっと上のスコアで上がることが出来ました。
今現在のベストスコアは97(H17.9.17)ですが、ここまで来るのに何度も壁にぶち当たった覚えがあります。
壁というのは、僕のレベルでいうと、130の壁、120の壁、110の壁、100の壁ということになりますが、それ以上のスコアは僕にとってまだ未知の世界です。
ここでは、技術面、精神面も含めて、上記のスコアの壁を破るためにはまず最低限何をしたらいいのかということを説明したいと思います。
もちろんこれは僕のつたない経験を元に書きますので、万人に当てはまるかどうかは正直わかりませんが、少しでも壁を破るための参考になればと思って書きましたので、どうぞ読んでいただけるとありがたいです。
1.130の壁
このレベルは正直技術面だけしっかりやればいいのかなと感じています。大方初心者の方が多いと思いますから、まず練習あるのみだと思います。
基本的にはボールをまっすぐ打つこと。少しでも前にボールを進めることでしょう。各クラブの距離は、各々のクラブの飛距離を参考にしてくれればいいと思います。
心がけることといえば、何が何でも飛ばすという意識を消すことでしょうか。力任せにクラブを振ってしまう方が多いと思いますし、シングルに近い腕前の方でも力任せにクラブを振る人はいます。振り幅の調整は正直難しいと思いますので、少しでも前に進めるように打てばいいと思います。
ちなみにすべてのホールをダブルパーにしても144です。まっすぐ無茶をせずにラウンドをすればおのずと130は切れるかと思います。
2.120の壁
基本的には130の壁と同様だと思いますが、このレベルは、110を切る人でも油断をすればすぐにこのスコアになってしまうことがあるので、林に入ったり、何らかのトラブルを抱えた場合は、無理せず脱出のみを心がけることが大事だと思います。
例えば、林に入ったら、打ちやすいところに出すのみに徹するとか、目の前が池だったら、極力池越えをせず、池を避けて打つとか、バンカーに入ったらとりあえず脱出に専念するとかを心がけるといいでしょう。
もちろん残りの距離数を把握する事は大事です。ゴルフ場にはかならず残りヤード数がどこかに書いてあるはずなので、クラブ選択を極端に間違えなければ、120の壁はすぐに破れると思います。
3.110の壁
110の壁は意外と厚いです。このレベルでまず心がけて練習しなければならないことは、やはりアプローチでしょう。
グリーン周りが本当に大事だなと思うレベルが110の壁だと思います。
練習で使う主なクラブはウェッジ。ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ(ピッチングサンド)、サンドウェッジの3本(アプローチウェッジがなければ2本でも可)を重点的に練習することが大事になってくると思います。
練習する距離は30ヤード、50ヤード、100ヤードの3つの距離。ボールを打つというより目的の場所までボールを運ぶといった意識を強く持って練習することが大事だと思います。
ショットに関してはこれまで通り出来るだけボールをカップに近づけるといった意識で110は切れるのではないかと思います。
ロングホールの2打目にフェアウェイウッドを使う人は多いと思いますが、まだまだ使いこなせない方が多いはずです(僕もすごく苦手ですorz)。シャフトが長く地面にあるボールを打たなければならない状況が多いフェアウェイウッドは、実に難しいクラブですから。
ですから、出来るだけウッドは使わずに、アイアンで刻んでいったほうが思ったよりいいスコアで上がれるはずなので、今まで以上に無理をしないでラウンドを進めたほうがいいと思います。
ちなみに全ホールダブルボギーで108です。まずは各ホールごとにダブルボギーを目指すといいのではないでしょうか。
110を切れれば、上手な方と廻ってもそれほど迷惑を掛けずに廻ることが出来ると思います。
4.100・90の壁
大方のゴルファーが必ずぶち当たる壁がこの100切りです。
実はまだ4度しか100切りを経験していないのですが、その切り方は、いいスコアで上がれたという印象はなく、極めて地味に結果を残した印象が強いです。
心がけた事は次の事柄でしょうか。
@バンカーは一発脱出。1ペナと割り切ってグリーンに乗せるとか欲を抑えて脱出に徹すること。
Aがけ下や林の中に入ったら木と木の間からグリーンを狙うことなく、1ペナと割り切ってまずフェアウェイに出すのみ。狙って木に当てるとそれだけで3〜4打損する。
B1〜2番手大き目のクラブを持って、スリークォーターショットを心がける。ちょうどの距離をフルショットすると、力んで却ってミスショットしやすい。
C基本花道からグリーンセンター狙い。間違ってもピンを直接狙わない。
Dグリーンに届くか届かないかの距離は、とりあえず花道方向へ。極力手前に打つことを心がける。決してグリーンをオーバーしないこと。
Eパッティングは2パットでよしとする。もちろん1パット目は狙うが狙いすぎないようにする。
FOBを叩いてもそれを取り戻そうとしない。絶対に力まずダブルボギーからトリプルボギーでよしとする。
Gグリーン周りはサンドウェッジを使わず転がす。ボールを上げてピンに絡めようとすると、トップしたりダフったりして何度もグリーンを往復することになる。
Hどんなに短いパットでも、片手でタップインなど絶対にしない。1打は1打。確実に決めること。
I長い距離が残ったら、2オン狙いが無理と感じたら迷わずレイアップすること。長いパー3の場合は1オンを狙わず2オンでよしとする。
Jどんな傾斜でも”まっすぐ立つ”事を心がけること。人間意外とまっすぐ立てないものなので、傾斜を感じてまっすぐ立ってショットすること。
Kパッティングは必ず素振りをし、その振り幅を決めて、打つときは自分を信じること。
Lスコアはそのホールの数字を記入するのみ。途中で絶対に計算しないこと。計算してスコアを意識してロクな事はない。
Mドライバーはストレートボールが基本。ただし、スライスしやすいならその球筋を計算して打つこと。
Nボールの場所までは急いで移動。ただし打つときは急いで打たないこと。
Oショットする前に球筋をイメージしてから素振りをすること。実際にその球筋が打てなくてもショットごとのルーティンに組み込むこと。
Pティーショットをする前にピンの位置を必ず確認し、ティーグラウンドからカップまでの距離を把握すること。
Qミスショットをしたらその場で忘れるようにし、次のショットに集中すること。ミスショットを引きずると残り距離などの冷静な判断が狂う。
Rいざというときのクラブを1本以上作り、自分の手足となるまで練習すること。
Sパッティングの際、打ち終わると同時にボールを見ないこと。ボールを見たければフォローを取ってからにしないと、打ち出しのラインが狂う。
もし上記の20項目を全て同時に実践できれば、おそらく70台も夢じゃないのではないかと思うほど、全て大事なことです。しかし、100切りの人がこれらの項目を全て実践できるかといえば、おそらくそうではないと思います。90切りでも7割ほど。実際僕もこの半分も実践できればいいほうだと思っています。
同時に、これらを全て実践出来る人は、実践出来るだけの実力があると言うことで、おそらくこのページを見る事はないのでしょうね。
ですから、これらの項目を意識せずに実践出来るように練習することが大事になってきます。
もちろん技術に関係のない、メンタルな部分についても書いています。A、H、L、N、P、Qに関しては初心者でも実践できることです。よく言われる話で、ゴルフは2割が技術で8割が頭だそうです。頭とは頭脳的という意味でもそうですが、特にメンタルな部分が多いと思います。
ラウンド前にスコアカードにでも書き込んで心がけるといいと思います。
それ以外に関しては、実践出来るだけの技術を身に付けなければなりません。特にBの項目はどのホールに関しても言えることです。
アイアンの目的が距離を調整することであり、決してフルショットするクラブではないということです。ですから、1本のクラブで色んな距離をある程度打ち分けられるように練習するだけで、技術的にも向上すると思います。
リニュ前のサイトでは、自分なりの技術論を書きましたが、しばらく経って、偉そうに書いたはいいものの、実践できていない自分に恥ずかしさを覚えました。オメーは一体何様だとorz
てなわけで、自分が心がけてきた事をダラダラ書いてみました。(2011.8.29再編集)