わたしも街道をゆく/1990年/北海道へ
わたしも街道をゆく 1990年 北海道へ

1990年8月8日 浜頓別から網走へ 
 オホーツク海の朝は、寒い。その上ちょっと二日酔いだ。ぐずぐずと支度をしているうちに、山のような荷物を積んでみんなどんどん出発していく。靴下にビーチサンダルを履いてみんなに手を振る私は、まるでここの人のよう。

 西武ファンのおにーさんと出発、途中まで一緒に走る。蟹を買おうとした私に、釧路に行くなら和商市場で買いなよと教わる。はーい。

 とにかく海が、かっこいいの。どんよりとした空、風も冷たい。テトラポットに当たる波が高く砕ける。思わず2000分の1秒でシャッターを切る。
 どうしてこんなにかっこいいんだろう。太平洋や日本海みたいに身近じゃないから? 北のはずれの海だからかしら。青空よりもこんな曇り空の方が雰囲気が出ている。決して天気の悪いひがみではない。オホーツク国道、R238を走っている時は観光地に寄るよりも、演歌してる海見てるほうがうれしくてしようがない。ただもう、海だ海だと走り続ける。

 気が付けば紋別を過ぎてまもなくサロマ湖。観光ぐらいしようか。
 北海道で一番大きい湖、サロマ湖。ちょっとだけ海とつながっている。西岸からのびている触手の先端まで行ってみる。…寒い。風も強い。あまりおいしくないラーメンを食べる。いい天気の時に来ればいいところなんだろうか。
 能取湖畔をかすめて網走に到着。一応網走刑務所の門の前で写真を撮る。

 今日泊まるのも、昨日のような民宿。夜は近くの観光ホテルのお風呂に入りにみんなで行く。お風呂上がりのビールも、その後で飲んだ日本酒、男山もおいしかった。


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