わたしも街道をゆく/1989年/紀伊半島へ
わたしも街道をゆく 1989年 紀伊半島へ


1989年5月4日 熊野から有田へ 本日の走行距離264Km

ツーリングの朝は日の出を待つ

 同室の女の子たちと海岸に出て日の出を待つ。ちょっと早すぎたかな、ずいぶん待ってきれいな日が昇った。獅子岩と朝日がかっこいい。今日はこのツーリングのメインの一日なのだから、一日中一諸にいてよね、太陽さん。

 出発前のユースの前では、お馴染み写真撮り合い住所教え合い大会が繰り広げられる。

 とにかくもういいお天気、絵に書いたような五月晴れ。のろまの私がいきなり車4台まとめて追い越しちゃったりして調子いいや。国道沿いで三脚立てて写真撮るのはけっこう恥ずかしいけど気にならない。走ってるのが楽しくってしょうがない。

不老長寿のラムネを飲む

 那智の滝への道はすでに渋滞。滝の前に着いてもバイクを停める所がもうない。強引にお土産物屋の店先に停めちゃう、ごめんなさい。
 高さ133mの那智の滝、この滝の神様がいるとしたらきっと女の人だなと思えるような優美さ。でも100円出して飲んだ不老長寿の滝の水よりラムネがおいしい。俗人だなあやっぱ。

 どうも今日は観光するより走ってるほうが嬉しいきもち。橋杭岩を横目でみて、本州最南端、潮岬を目指す。途中でTZR後方排気が前を走る。歩きながら煙草吸ってる人みたい。煙たくて正直なところちょっと迷惑

 エレベーターに乗るだけで300円も取るのになんということもない潮岬タワー。降りるときは階段しか使わせないで強引にお土産物屋の前を通らせる。なるほど商売上手。でもやっぱり灯台のほうが最南端っぽい雰囲気、混んでたから(外まで並んでた)登らなかったけど。九州ツーリングの帰りのフェリーから見えたことを思い出す。

太平洋でメロンパン

 潮岬を後にして、今日のお昼はR42沿いの海岸でサンドイッチとメロンパン。なんとメロンパンの中に白あんが入ってた。あんまり甘くて半分残した。

 「国際観光都市を目指す」(…とどこぞに書いてあった)南紀白浜は白浜スカイラインから見る。キラキラ光ってる海に思いっきりよそ見しながら、今日最後の観光地は日ノ岬。夕日にはまだ早いけど、金色に光ってる海の上を船が走り、その向こうには四国が見える。

 中国の人を連れたオジサマと話す。彼ら二人の中国人は向こうでは銀行で働いていて、勉強のため和歌山の銀行(そのオジサマの勤務先)に来ているのだという。いつか、シルクロードをバイクで走りたいのです、って中国人さんに言うと「大きな希望!」とびっくりされた。日本のお転婆娘(む、むすめか?)を代表して、ということでいっぱい写真を撮った。国際親善だなあ。

 R42は、和歌山や大阪方面に帰る車で大渋滞。でも路肩が広く、東京みたいに駐車車両もいないからすりぬけは楽。

 ユースでは私と同室のおねーさんが口火を切って、泊まっているみんなとビールで乾杯。おいしかったなあ。ほとんどがバイクで来ていて、年齢層がけっこう高かったりで盛り上がる。