わたしも街道をゆく/1988年/九州へ
わたしも街道をゆく 1988年 九州へ

1988年10月27日 別府から博多へ 本日の走行距離201Km

 丸一日九州にいるのは今日が最後、もう明日の夕方はフェリーの中だ。
 狭霧台展望所から、朝靄にけむる由布院温泉の町を眺める。いつかぜひ、温泉につかりに来ようっと。

 R210、386を進む。博多に来るなら電話してね、と言ってくれた、国東で会ったMちゃんと連絡をとる。もし迷惑そうだったらやめようと思ってたけど、歓迎してくれる様子に安心して走り続ける。
 学問の神様、太宰府天満宮。右を見ても左を見ても修学旅行生ばっかりでいささか嫌になる。でも参道のおうどん屋さんで食後にいただいた梅ケ枝餅、焼きたてで香ばしくて、おいしかったし、お金をおろした郵便局のお姉さんも暖かくて、嬉しかった。

 博多の街に入る。こりゃ驚いた、なんて大都会なんだろう。東京なんかよりも街の中が断然きれい。認識変えなきゃ。

 とりあえず市内は通過、海の中道を通って志賀島へ。金印の発見された場所だ。うーん古代のロマンを感じるなあ。
 今夜はMちゃんに夜の博多を案内してもらう。ところが宿を予約しようとしてもどういう訳だかどこもかしこも満員、なんとか学会があるんだって(秋は学会シーズンだということを、今の私は知っている(^^;)。困ってMちゃんに連絡したら、なんと申し分けないことに、彼女のオバサマが、宿を探してくれた。商人宿とでも言うのかな、こじんまりした民宿だ。感じのよい女将さんが嬉しい。

 さーて行くぞ夜の博多へいざ出陣だあ!国東でMと一緒だった彼と3人で、まずは屋台で軽くてんぷら、おでん。揚げたてでてんぷらがおいしい!中州は「よかとぴあ」に向けて工事中で汚いらしいのでパス。なんたって博多、長浜でとんこつラーメン食べなきゃウソ(なのか?)。たっくさん並んでる屋台(といっても簡単なお店にはなってる)の1つへ入る。
 白いスープに山ほどの博多万能ねぎ、そこになんと紅生姜をのっけて食べる。ああん、おいしい。噂のかえダマも本当なんだ。感動。でもただ一つがっかりしたのは、隣のテーブルの人たち。東京からの人らしくて、博多弁に浸りたかった私としてはちと残念ではあった。
 その後公園で缶コーヒー飲みながらしゃべっただけではものたりず、ホテルのティールームでお茶を飲む。お名残惜しいがもう12時、楽しい博多の夜をどうもありがとうね。

 もう遅いのにシャワーを浴びさせてもらい、九州最後の夜はふけていく。


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