わたしも街道をゆく/1988年/九州へ
わたしも街道をゆく 1988年 九州へ

1988年10月28日 博多からフェリーに乗船 本日の走行距離86Km

 食事できてます、と声を掛けられてやっと起きた8時半、長かった九州ツーリングも今日で終りだ。
 食事中、通り雨が少しぱらつきあせったけど、すぐ止んだ。コインランドリーに行ったりとのんびり準備して、11時近くなってやっと出発。

 津屋崎町の東郷公園から玄界灘を眺める。遠足の中学生が遊んでる。なんとか君が怪我したって、と女の子が友達に言ってる。どうするの、なんてどうやらその子はなんとか君が好きらしい。なんだか微笑ましいねえ。
 そんなに見るところもなく、途中食事をしたり買物したりしながら小倉に向かう。

 さすが北九州工業地帯、若戸大橋を渡りながら見る景色もごちゃごちゃしててきれいではないけど活気はある。
 フェリーターミナルに着き乗船手続きを済ませる。長距離フェリーは初めての体験、船酔いだけが心配だ。ヘッドライトに、東京行きの紙を貼られたVTZと共に、乗船。この中で、二回も夜を迎えるなんて、退屈そう。

 船が岸壁を離れていく。毎日がとっても楽しかった九州での3週間が終わってしまう。いろんな事、お世話になった人を思い出し、涙が出る。
 港を出、関門海峡を越える。関門橋の下を通る時、東京からずっと高速を走って、この橋を渡った時の感激がよみがえった。これでぐるっと九州一周だ。


1988年10月29日 フェリーの中 本日の走行距離0Km

 朝食を食べながら外を見ていた。ちょうど室戸岬のあたりかな、なんて思ってたら、おや、虹?端から端まできれいに見えるでっかい虹が四国に架かってた。すごーい。食事途中で席を立って写真を撮りに行ってしまったほどの感激。
 船は徳島港に入る。遠く霧に霞んでよくは見えないけど、あれは大鳴戸橋ではないか。
 熊野灘を通るときアナウンスが入り、南紀白浜、潮岬も、遠くに見える。走った場所、これから行きたいところをこうして海の上から見るってのもおもしろい。

 あとは退屈退屈ただもうたいくつ。小さな私の個室で、買い込んでおいたクロスワード雑誌に取り組む。
 昨夜はちっとも揺れなかった。なのになんで今夜はこんなに揺れるのだろう。壁に掛けたジャケットが、ゆらゆら。見ているだけで、気持ち悪ーい。
 …まいったな、本当に酔いそう。酔ったって降りるわけには行かないんだから、絶対酔っちゃダメ。まだ夕方の延長みたいな時間だけど、寝たふりするしか酔わない方法はない。明日の朝は東京かあなんて思う余裕もなく、おやすみなさい。


1988年10月30日 東京へ 本日の走行距離86Km

 朝、とても天気がいい。昨日の揺れがウソみたいな中、若干遅れて東京港に到着。
 ひんやりとした空気には、もうちょっとだけ冬のにおいが混じってる。彼(当時(^^;)に出迎えられて、ただいま!


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