わたしも街道をゆく/1988年/九州へ
わたしも街道をゆく 1988年 九州へ

1988年10月18日 雲仙から長崎へ 本日の走行距離254Km

 さすがに標高が高いと朝はもう寒い。震えながら雲仙岳は仁田峠へ。まだ紅葉にはちと早い。所々で少しだけ葉が色付いているだけだった。

 海岸沿いまでおりてきて、島原半島一周だ!半周したところに、島原城がある。真新しいお城、中は資料館になっている。庭ではやはりこれもJRのポスターでお馴染みの天草四郎くんの像が、天に向かって祈りを捧げていた。
 でも私の城跡の美学(?)には原城跡の方が合っている。わかりにくい畑の間の道を走り、急坂の上の原城跡には、なーんにもない。あるといえば天草四郎の像ぐらいだ。かつて江戸時代初期にここで戦があったなんて嘘のようにひっそりしている。栄枯盛衰だなあ。

 ただ一つだけちょっと「なんで!?」って思ったのは、駐車場でお話したおまわりさん。せっかく楽しく話しして、ああおまわりさんにもいい人いるんだと思った矢先「免許証見せてもらおうかなあ」って、私がいったい何をしたというんだ。すんごいイヤな気分。

 (多分)ジャガ芋畑の白い花をを望みつつ、島原を後に長崎へ。市内をかすめて向かうのは、野母崎の権現山展望台。路面状態は悪いし強風で走りにくかったけど、軍艦島など見つつ着いた展望台からの眺めはよし。東京まで1025Kmという矢印があったが、もう私、三千キロ以上走ってるよ…。

 長崎市内へ入る。ごちゃごちゃしてて走りにくいなあ。でも無事、室戸岬で会って以来のIくんと再会。チャンポン食べて再会を祝う。明日からの長崎観光一つよろしくたのんます。


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