痔の手術 顛末記

ある40代会社員の痔の手術、入院の一部始終を日記形式でお届けします。

2004年痔(内痔核)手術体験レポート (1)

11月29日土曜日午後

千葉県我孫子市の「東葛辻仲病院」に車で出向き初診を受けました。病院は東京から水戸に抜ける幹線の国道6号線に面しており、判りやすい場所にあります。初めて受ける痔の検診。初診の受付をすると30分程の待ち時間で診察室に呼び出された。

おずおずと診察室(5部屋有るうちの1つに入ると、3畳ぐらいの部屋に壁から少し離して高め(テーブルくらいの高さ)のベッドが置いてあり、奥は白いカーテンがかけてあった。ベッドを挟んで先生と向き合う形にもなるらしく、椅子も置いてある。

待ち構えていた看護婦さんが「この上に登ってお尻出して横になって寝てください。」と言った。言われるままに2段のステップを踏んで、ベッドに上がり、ズボンとパンツを下ろし、尻を出して横に寝ると、「ひざを曲げてお尻を突き出して下さい。」と次の指示。そうすると看護婦がバスタオルをお尻の所にかけてくれて、「すぐ先生来ますので、このまま待って下さい。」と言ってカーテンの奥に出て行った。

カーテンの奥は通路になっていて、5つの診察室が繋がっていているらしく、看護婦が行き来していた。ようするに各部屋に患者を呼び出して、お尻を出してスタンバイさせておき、先生が部屋を行き来して診察をしているようだ。服を脱いだり、着たりする時間の節約になって効率がいい。

ほどなくT先生が現れ、といっても尻を向けて寝ているので、顔を見るためには首を上げ、肩越しに見なければならず、会話も背中越しにするというなんとも不自然な感じで進む。「肛門鏡入れますからね。ちょっと痛いですよぉ。」と言われたとたん、穴にズブリと棒が入ってきて、痛い! 今度はそれを回転させた。当然もっと痛い。思わずイキんでしまうが、先生曰く「力ぬいてぇ。」、これは無理だ。時間にしてものの10秒くらいだが、痛みのため、一気に汗が噴出した。

「はい、いいですよぉ。」と肛門鏡が抜かれ、「ズボンあげてベッド降りていいですよ。椅子にお座り下さい。」と検診は終わった。先生は目の前で、診察用紙の丸い肛門の絵に3箇所のふくらみを描いて、「典型的な内痔核3度の症状です。ここまでくると薬では治りませんので、入院して根治手術しましょう。」と極めて明快に診断が下された。

検診後、入院の手続きで呼び出されますというので、待合室のソファーで待っていると、15分くらいで名前を呼ばれ、事務員的制服の中年のご婦人が現れ、書類を持って隣に座って入院説明を始めた。
年内すでに4人部屋(保険内)と個室(差額1万/日)は満室で、2人部屋(差額窓側5千円、入口側4千円)なら12月24日入院可能とのことで、即決定。当方、何とか年末年始の休みに絡め、治療したかったのでした。打合せの最中も肛門鏡の名残りの痛みがジンジンしていました。

入院が決まったところで終わりかと思ったら、入院前検査をこれから行うということで、別棟の検査室に案内されました。そこでの検査は、

@ 胸部レントゲン : 結核感染がないかみるようです。
A 心電図 : 手術中、入院中の心臓発作などが起こらないか見るのでしょうか。
B 血液検査のため採血 : どんな項目見るのか不明。
              糖尿、肝臓、アレルギー、HIV?

以上一通り終わったらようやく開放されました。病院来てからかれこれ3時間位でしょうか、思いがけずいろいろ検査を受けてしまいました。