絵物語を求めて4 模型の組み立て図
子供の科学(昭和34年)掲載のボートの組立図。
マニュアル(取り扱い説明書)というのは、大抵、字と絵の組み合わせになります。1頁に何枚もの絵が出てきますから
絵物語の形式をとるといってもいいでしょう。
子供の科学の工作の説明書は、今思うとたいへん上手でした。板やブリキ板や、ネジ釘の質感がすばらしかった。雑誌
1回分の工作が、3、4種類、ラジオの工作が1種類くらい掲載されていましたが、全部同じタッチで書かれていました。
たったひとりで書いていたのであったら、名人芸です。
組み立て説明図を見ただけで実際に作ったような気になりました。
つぎは別のボートの図ですが、実物の写真より、図のほうが魅力的でしょう。
今の「子供の科学」には、別の人の手によると思われる説明図が載っています。私には昔のほうがよくできていた
ように思います。現在、このようなよく書けた図をみようとすると、タミヤ模型のプラモデルの組み立て設計図が
近いと思います。