絵物語を求めて3 小林源文
小林源文「ティーガーフィーベル」。写真集「タイガー重戦車」の解説を兼ねた「劇画」。
劇画というより戦車の操作マニュアルに近いです。小林源文の描く兵器の絵は非常に正確で、兵器マニアの鑑賞に耐えます。
プラモデル雑誌「HOBBY JAPAN」で小林源文の劇画に出会ったとき、小松崎茂の再来と喜びました。外国人の顔をかく
のがうまいところも似ています。小林源文はアシスタントなしで描いているのでしょうか、連載一回分が短いようです。
精細なペン画の構図を何枚も考えるのはたいへんなのでしょう。
最近戦車や航空機の図説で、精巧なイラストレーションの沢山はいったのをよく見ます。細密画の需要はこういう
ところにあるのかもしれません。