山川惣治と絵物語の世界page1422c  

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14.山川惣治のライバルたち 似顔絵を書く人々2

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小島剛夕が絵物語の中で描いた似顔絵をご披露。「はやぶさ剣士」(1956年)。

上の絵は誰をモデルにしているかわかりますね。下の二人はわかりますか。

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女性の登場人物はわかりにくいかも知れません。次の人物は演技派・望月優子をモデルにしていると思うのですが、 あまり似ていないので、確信がありません。(モデルの名は勿論いっさい書いてない。)

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小島剛夕は、少年クラブには「」を書いていました。
小島剛夕はおもしろブックの後ろのほうに書いていて、扱いはよくなかったのに、人気があったのか、続きました。 この人は、他にはないものを持っていた。あんまり崇高なものではなかったけれど、チャンバラ映画ファンや、 ミーハーがしびれるような工夫がしてあった。B級映画のチープな魅力。

つぎの絵は、刀身に見入っていた浪人が、すばやく刀をさやにおさめ る場面を描いています。刀の鍔の軌跡を動線として描いて、おさまったときのオノパトぺを画面に書き込んでいます。 刀を素早くさやに納めるのは一種の軽業で、剣の腕前とは無関係であり、時代劇役者が練習して見物をおどろかせる ためだけのものです。生身の人間がやらないと、絵で描いても感動はないと思いますが、ここは好敵手を待ち望んで いた浪人のニヒルな感じが出ていて、それなりにきまっています。

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