出版したSF小説の内容紹介
私の出版しているSF小説は短編集、短編、中編の3種類があり、すべて100円となっています。Amazonの『読み放題』の契約の方は(Primeのことではありません)無料になります。
私が小説を書き始めたのは2015年9月です。最初に書いたのは短編集の『蛇神』と『ヒュドラー』です。それぞれ5話が収録されています。『蛇神』は円谷プロの「怪奇大作戦」を意識して書いてみました。科学を悪用する犯罪者を追いつめる話です。『ヒュドラー』は同じく円谷プロの「ウルトラQ」をイメージした怪獣物となっています。どちらもストーリーは良いと思っていますが執筆技術が拙いため今読み直すとなんとなくギクシャクしているところもあります。
次に書いたのは『タイムリフト』 タイムトラベルものです。一般的な「タイムマシンで過去や未来へ行く」というものではなく、過去の人物が現代にやってくるという構成になっています。これも短編集で5話が収録されています。
次は宇宙を舞台にした『救助命令』です。これも短編集で5話が収録されています。でも宇宙の小説をリアリティをもって書くというのは非常に難しかったです。
ここまで短編集でしたが、ここからは短編になります。では内容紹介を・・・
■『爆破命令』→ 国際宇宙ステーションのパトロール隊員として勤務しているダイスケはロボットのマルスとともに宇宙デブリの処理に出発する。だがそれは偽情報だった。宇宙ステーションに戻ってみると、クルーは全員地上に避難し、船長だけが残っていた。テロ組織WOLF5がコンピュータのプログラムを変更したため宇宙ステーションは市街地に向けて落下しつつあるという。なんとか軌道に戻そうと努力する二人と一台だがタイムリミットが迫ってきていた……
(短編ですが『救助命令』の続編になっています)
■『捕獲命令』→ 宇宙デブリの処理に向かったダイスケは三角形のUFOを発見する。科学主任ドクター・スミタの命令でUFOを捕獲し、国際宇宙ステーションへ持ち帰るが……
(『爆破命令』の続編になっています)
■『忘れられたインターフェース』→生命保険会社でIT管理を担当している木下は気づかれずに個人情報を盗む方法を思いつき、それを実行するが……。
■『箱の中の木馬』→企画部の岩井英樹はコンピュータウィルスを作って同僚の藤本麻里のパソコンから写真を盗もうとするが……。
■『デジタル箱師』→技術者の原田は電子マネーに興味をもち、電車の中で他人の携帯電話から電子マネーを盗み取る実験を始めるが……
■『トラップ&リベンジ』→新車を購入したばかりの黒田は前を走っている軽自動車にはめられて違反切符を切らされてしまう。後日、その軽自動車を見つけた黒田は復讐を考える……。
■『レインボープロジェクト』→片野と上条は物質転送機の開発をしていたが、ある日、上条は人間を転送する実験をやると言い出す……。
■『地球のいちばん長い夜』→宇宙生命探査局の観測所では月面から出ている電波をキャッチした。解析を担当した神平はメッセージの解読に成功したが……。
■『Dying Image』→映像機器メーカーの研究所に勤める前田はプロジェクトリーダーの川本とともに夢を映像化する装置の研究を行っていた。ところがある日、川本から会社を辞めると告げられる……
■『XZダイオード』→島田は失踪した佐藤が自分宛に書いた手紙を見つける。そこには水沢香織が殺された事件の真相が書かれていた……
■『XZダイオード2』→島田は盗まれたXZダイオードを取り返すためオータス電子の鈴木社長に面会を申し込み、会社に乗り込んでいくが……
■『XZダイオード3』→タイム・シューターの開発を引き継いだ川本はテスト走行を行うが、新人の山崎が修正したパネルのプログラムにバグあり、川本は昭和16年に飛ばされてしまう……
■『偽りの電文』→ 防衛省の特殊部隊に配属された中島は頭を丸刈りにされ、カーキ色の軍服に着替えさせられる。幕僚長は彼に過去を変えるミッションを与えるが……
(XZダイオード4に相当します)
■『タイムプロセッサ』→ 日曜日に同僚の山崎がたずねてきた。彼は原爆の製造方法の資料を持って太平洋戦争の時代へ行き、日本軍が核を持てるようにしたいと言う……
(XZダイオード5に相当します)
■『壁画の真実』→ 三矢重工に勤める川本は古墳研究家の平野に呼び出される。平野が見せた飛鳥時代の壁画にはタイムモービルが描かれていた……
(XZダイオード6に相当します)
■『マイナス500』→ 三矢重工の開発部に勤める松田は、ある日タイミマシンのLOGファイルが改ざんされているのを発見する。誰かがタイムマシンを無断使用していると思った松田は張り込みをして犯人を見つけるが……
(XZダイオード7に相当します)
■『SUSAプロジェクト』→ 航空自衛隊の前田はタイムマシン『イザナギ号』のパイロットとして気象庁に出向していた。最初の任務、伊勢湾台風の異常現象の調査に行くことになったが、なぜか江戸初期にタイムトラベルしてしまい、たくさんの武士に襲われてしまう……
(XZダイオード8に相当します)
■『約束された成功』→ 失業中の山本は就職面接のためベンチャー企業を訪問した。そこでは永久機関が研究されていた。山本が永久機関なんて不可能だと言うと、社長は第一種は不可能だが第二種永久機関は可能だと言う……
(XZダイオード9に相当します)
■『消えた絵師』→ 出版社に勤める斎藤は文科省への出向を命じられる。文科省での新しい仕事はタイムマシンを使って歴史の謎を解明することだった。斎藤は写楽の正体を調べる企画を提案し、江戸時代へと出発したのだが……
(XZダイオード10に相当します)
■『幻の攻撃機』→ 自動車修理工場を経営する大橋は友人の青山から「倉庫の隠し部屋から小型の飛行機を発見した」という連絡をうける。行ってみるとその小型機は翼を折りたたんだ状態だったが銀色の機体に星マークが付いていた。そのため第二次大戦中のアメリカ軍の戦闘機かと思われたが、操縦席には日本語が書かれた計器が並んでいた……
(XZダイオード11に相当します)
■『ホームズプロジェクト』→妻を殺された加藤は犯人捜しのために新しいプロジェクトを立ち上げた。コンピュータによる犯人推理プログラムだ。だが完成を目前にしてプロジェクトからはずされてしまう……
■『逢妻駅の秘密』→東海道本線の名古屋と豊橋の間に「逢妻」という駅がある。ぼくはその駅名の由来を調べようと訪れた。しかし結果はぼくの予想を裏切るものだった。そしてそこにはある恐ろしい事件の影が……
■『藤色メガロ』→ 古いおもちゃを扱っている「竹内懐古堂」に大学生が高価な怪獣のソフビ人形を売りに来た。それは四十三年前のものなのにまるで新品のようだった。おかしいと思った店主はその大学生について調べはじめるのだが……
■『戦慄の恐竜人間』→ UMA専門捕獲チームの津田と高畑は恐竜の足跡が発見された猿投山に向かう。そこのホテルの防犯カメラに映っていたのは……
■『結晶洞窟の妖怪』→ UMA捕獲専門チームの津田と高畑は豊橋の外科医院から未知の動物に噛まれた患者がいるという連絡を受ける。二人が医院に到着したとき患者はすでに去ったあとで、玄関には、やわらかい白い物体が残っていた……
■『生命再起動』→ UMA捕獲専門チームの津田と高畑は新城市で怪物が研究所から逃げ出したという連絡を受ける。研究所では担当者が襲われ、すでに入院していた。所長の話ではその怪物は彗星探査機オオタカが持ち帰った氷の中から見つかったDNAから作り上げた生物だというが、実は……
■『グリーンコンバット』→ オーディオメーカーでIT関係の仕事をしている高橋は、ネットオークションで高性能のノートパソコンを手に入れる。それは亡くなった城南大学の遠藤博士の持ち物だった。興味本位で削除されたファイルを復活させた高橋はブレインタイピング計画のメモを発見する。それは人間とコンピュータとのやりとりを極限まで高速化する方法だった。それを使ってネットゲームに挑んだ高橋は連戦連勝するが……
■『八剣の巨神』→ 愛知県の山奥にある八剣村で崖崩れがあり、そこから高さ40メートルの巨神像が見つかった。歴史学者の西島と助手の山本は巨神像に書かれた文字の調査のため現地に向かう。各分野の専門家が集まって調査を行うが、謎は深まるばかりだった。発掘調査が始まろうとしたとき、突然像が動き出し、南西に向かって街を破壊しながら歩き出す。巨神はいったいどこへ向かうのか、そして巨神の正体とは?
(本書はSF中編小説です。短編の約5倍のページ数があります)
■『八剣の球体』→ 愛知県瀬戸市上空に突如として直径四十メートルの黒い球体が出現した。城南大学の西島教授と助手の山本は現地に向かう。球体はどこから来たのか、その目的は何なのか……
(短編ですが『八剣の巨神』の続編になっています)
■『八剣の大杉』→ 城南大学の西島教授は愛知県瀬戸市の花井からメールを受け取った。八剣神社が再建されることになり、じゃまな大杉を伐採する予定だという。しかしその大杉にはいわれがあり、村の長老が反対しているという。そして八剣神社の古文書には大杉のことが書かれているらしいのだが……
(短編ですが『八剣の球体』の続編になっています)
■『スペード型UFOを追え!』→ 愛知県警にあるUMA捕獲専門チームの津田と高畑は、大分県警からスペード形UFOが動物であるという情報を得る。UFOは山口、兵庫、大阪、三重へと進み、その間に人や家畜を襲った。そしてとうとう名古屋に出現した。スペード形UFOの正体は? 何を求めてどこへ行くのか?
(本書はSF中編小説です。短編の約5倍のページ数があります)
■『光文の鬼』→ 中学の社会科教師の野村は全国の民話を調べているうちに、鬼が出現する周期が102年であることを発見した。そして今年がその年にあたるのだった。
野村は愛知県春日井市の公園に出現した穴が鬼の洞窟の入り口ではないかと考え、夜中にその穴へ調査に入った。洞窟を進んでいき、出口近くで鬼の姿を見つけた野村は赤鬼に捕まってしまう。
■『光文の鬼2』→ あれから一週間経った。野村はもう一度あの公園へ行ってみた。穴は埋められていたが公園の近くにあった物理学研究所に行ってみると……
■『反重力の時代』→ ハンドリフターを製造している杉島技研の中村は新製品の反重力リフター『雷神』を開発していた。雷神の開発のめどが立った日、杉島技研は三矢重工に買収されるが……
■『深夜に動く影』→ 勝山は深夜に物音で目が覚めた。台所へ行ってみると銀色の小人が動いているのを目撃する。精神科医は疲れによる幻覚だと相手にしてくれない。そこでカメラをセットして小人を撮影しようとした。そこに映っていたのは……
■『勝利の計算式』→ 技術者の健二は、いとこの剛士から見てほしいものがあると相談をうける。それは剛士の祖父が残した図面と手紙だった……
■『三日後の青空』→ 三ツ矢重工では過去や未来を映し出す新製品『タイムミラー』の開発が進んでいた。しかし来週には新しいハードウェアが完成するというのにソフトはまったく用意できていなかった。ソフトウェアを依頼した会社が夜逃げしてしまったのだ。新しく担当になった三上からも進展はないという報告があった。みかねた部長は一人の男に応援を頼んだ……
■『三日後の青空2』→ 三上とZAIは実験室が破壊された原因を調べるためタイムミラーで土曜日の午前三時を映し出す。その時点では実験室は無事だったが、もっと時間を絞り込もうとしたとき真空管のフィラメントが切れてしまい、それ以上調査することができなくなった。実際に土曜日の午後三時になっても実験室には何の変化も無かった。しかしそこに空中から手が現れた。その手のひらには文字が書いてあり……
■『デジタルサイキック』→ 中堅オーディオメーカーの水谷電気に勤める岩田は、入社五年目にしてようやく回路の設計をまかされるようになった。それは春に発売予定のハイレゾアンプの電源だったが、要求されたノイズレベルが達成できず悩んでいた。そんなとき研究室の棚から古い技術レポートの表紙を発見する。そこには『n分の1倍圧整流回路』の要約が書かれていた。岩田は詳しい話を聞きたかったが、そのレポートの執筆者はすでに死亡していた……
■『デジタルサイキック2』→ 岩田は高校時代の同級生の橋本から祖父が残した金庫を開けてほしいとたのまれる。岩田はふたたび中島からCBL-BOXを借りて橋本の祖父を呼び出し、金庫の番号を聞き出そうとするのだが……
■『デジタルサイキック3』→ オーディオメーカーに勤める岩田は同期入社の黒崎から新製品開発で困っていると聞かされた。黒崎が製品化しようとしていた曲線型バックロードホーンは設計者が亡くなっていて設計資料が無いというのだ。岩田はまたもAIサイキックの中島からCBL-BOXを借りてその設計者を呼び出し、曲線の方程式を聞きだそうとするのだが……
■『謎の小舟』→ 名古屋市内にある民家の蔵から直径三メートルの小舟が発見された。それは日本に古来から伝わる『うつろ舟』の現物であった。城南大学考古学部で助手として働く山本は西島教授から『うつろ舟』の調査を指示される。山本は調査をしているうちにこの小舟は何か特殊な目的のために作られたものではないかと考えるようになった……
■『雪月花の盃』→ 城南大学で考古学研究室の助手として働く山本は研究テーマが決まらず悩んでいた。西島教授からは工学部で開発中のアニミー3号の開発をテーマにするように言われるが……
■『疑惑の埴輪』→ アニミー3号の出力映像によって西島教授が持ってきた壺の謎が解明できた。助手の山本はその壺を資料室まで運んだが、そのとき見たことがない埴輪を発見する。山本はその埴輪の出自を調べようと再びアニミー3号を使うが……
■『屋上の落とし物』→ マンションの屋上で拾った奇妙な形をした物体。いったいこれは何なのか。もし宇宙からきたUFOだとしたら、いったいどこへ届ければいいのだろう……
最後に今まで出版したSF小説の一覧を掲載しておきます。(執筆順)