うーーーーーーーー

もう、我慢できない!

もう、限界!

普段は彼からかかってくるのを待つだけの国際電話だったけど、こっちからかけることにした。
ほんとはあたしだって忙しい彼の邪魔はしたくない・・。

でも、でも、もうあたし限界なの・・・・

「もしもし? 一哉くん?」

「ああ・・むぎか。お前、今何時だかわかってかけているんだろうな?」

「え? えっと・・午後の二時だけど・・・?」

・・馬鹿! 時差を考えろ、こっちは真夜中だ!」

「あ・・・ご、ごめんなさい・・・」

先程の勢いはどこへやら、あたしの決意はすぐに萎れ始めてしまった。

「・・・・・それで? なにか急用か?」

「え・・・えっと」

こんな不機嫌な一哉くんに言っていいものかどーか、あたしは迷う。

「お前から電話をかけてくるなんて初めてだからな。さぞ重用な用件なんだろう? さあ、早く話せ。毎日忙しい中でやっと寝付いたところでたたき起こされたんだ。どんな大事な話を聞かせてもらえるのか、楽しみだぜ。さあ、話せ。キリキリ話せ」

う・・・・そんなこと言われたらますます言えなくなるじゃないかぁぁぁぁ。

「一哉くんのいじわる・・・」

あたしは半分なきべそ状態だ。
めったに泣いたりしないあたしだけど、一哉くんを前にするととたんに弱くなるんだ。
あたしの今のところの唯一の弱点・・・。

「・・ふう。わかった。ちゃんと聞くから、話せよ。気になって仕方がない」

ほら・・・冷たくしたかと思うと、こうやって優しくしてくれる。
こんな変化がたまらなく嬉しい。

「うん・・・あのね。あたし・・・・一哉くんに逢いたいの・・」

「・・・・・そうか」

「そうか・・・ってそれだけ?」

「・・そう言われても、アメリカと日本じゃ逢いたいと言っても今から逢いに行くとは言えないだろう?」

「だから、あたしもアメリカに行きたいの! 一哉くんの側に!」

「・・・お前。俺がなんのために毎日忙しくしていると思うんだ? 早く日本に帰れるように毎日フル回転しているんだぜ?」

「だって! もう一年だよ!? 一年も一哉くんの顔見てないのに! この一年、ずっと我慢してきたんだもん。少しくらい我侭聞いてくれたっていいじゃない! それに一哉くんはあたしに逢いたいって思ってくれないの?!」

「・・・・そんなことは言ってない」

「じゃあ、いいじゃない! あたしは一哉くんの顔を見ながら話がしたいの! ねぇ、いいでしょ?」

「・・・・・・・・・・」

一哉くんは黙ってしまった。

あたしが言っていることってそんなに変なことなのかな?
恋人と離れ離れで一年もいるんだもん。逢いたくてたまらないって思ったって当たり前だと思うんだけど・・・。
そんな不安がよぎった時に一哉くんが静かに言った。

「・・・俺の今の状況を話しておくが、仮にお前がこっちに来ても俺はお前にかまってやる時間はないんだぞ? 今は特に大きな仕事を数件ダブらせて進行させている。お前が来ても、返って寂しい思いをするかもしれない。それでもいいのか?」

「うん! あたしは一哉くんの顔が見れればそれでいいの!」

「後で文句は言わせないぞ」

「うん! 言わないよ!」

「・・・わかった。明日秘書から詳しいことを連絡させる。それでいいか?」

「うん! ありがとう一哉くん!」

「・・ふん。相変らずわけのわからん意気込みに溢れたやつだな。それじゃ、俺は寝るぜ」

「うん! おやすみなさい」

あたしは切れた電話を握り締めたまま、バンザイをした。

「やったー! これでやっと一哉くんに逢える・・・」

あたしはさっそく荷作りを開始した・・・。





しかし、早々にあたしは不安の中に突入してしまった。

ここはアメリカ。英語圏。
そら、あたしたちは中学校から英語を習ってますよ。
でも、しゃべれるように教えてもらった記憶はない。
しかも、英語の成績自体たいしていいわけじゃない。
ということは、しゃべれないわけで・・・・。
いきなり空港で立ち往生・・・

秘書の人が迎えに来てくれるって話だったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

慌てて一哉くんに電話してみるけど通じない・・・。
とほほほ・・・・。
ホテルの名前だけは聞いているから、なんとかタクシーで行くしかないか・・。
お金の計算も妖しいのに・・・・。

と、大きな荷物を引きずりながらオタオタしていた私の前に銀髪の綺麗な男の子が近づいてきた。

「なにかお困りですか?」

「へ? えっ、えーとえーと・・・I can not speak Englishi・・・・」

そう答えると、その男の子はプッとふきだした。

「・・・僕は日本語でしゃべってるんだけど・・? それとも通じなかったのかな?」

「え・・・? あ・・ああ・・・あーあーあーあ・・そ、そうですね・・・あははははは」

あたしは笑って誤魔化した。
だって、こんなバリバリな外国人の子が日本語話すなんて思わないじゃん・・・。

「それで、何かお困りですか?」

とても上手に日本語を話す人だ。
銀色の髪、緑がかった瞳の色・・・すんごいハンサム・・。
背も高いし、どっかのモデルさんとか?

「・・・・今度はどうしたの?」

じーーっと彼を見てて、また話を聞いていなかったらしい。
あたしはまた慌ててしまった。

「くくく。おもしろい女の子だね。どこにいくの?」

「えっ、えーとえーと。知り合いに逢いに来たんですけど、迎えの人に会えなくて・・・。スターライトホテルに行きたいんですけど、英語があまりできなくて・・・」

「・・・・もしかして、Ms. Mugi Suzuhara ?」.

「・・・え? そ、そうですけど・・・」

「あーー、なーーんだ。君がむぎかー。僕はデヴィッド。デイジーでいいよ。一哉の友達だよ。君を迎えに行ってくれる様に彼に頼まれたんだ」

「ええええぇぇ。良かったァァァ」

あたしはホッとして気が抜けちゃった・・・。

「あははは、Sorry,あの一哉のステディだというからどんな豪華な美人が来るのかと思っていたからさ」

「む・・・・どういう意味ですか?」

「ああ・・・変な意味じゃないよ。君は可愛い子だから・・・」

なんか誤魔化された気がする・・・。

「それじゃ、ホテルまでご案内しますよ、レディー」

「あ・・・はい。サンキューです」

デヴィッドはまたおかしそうにクククって笑いながらあたしの荷物を持ってくれた。

そんなにあたしっておかしいのかな?
ちょっと不安になりながら、彼の後をついていく・・・・。

「わーーーオープンカーだー」

そう、彼が案内してくれた車は映画やドラマに出てくるようなオープンカーだった。
荷物をトランクに入れて、助手席のドアを空けてくれた。
こんなところはさすがは外国だなぁと感心してしまっていた。
車が静かに走り出す。

「わーーー気持ちいーーーいーーーーー」

思わず大きな声がでる。

「あはは。そうだろう? 喜んでもらえて嬉しいよ」

見たことのない町並みの風景を見ながら、あたしは思う。
やっと一哉くんのところまでやってきた。
一年・・・長かった・・。
アメリカかぁ・・・・・。

「・・どうしたの? 今度は急に静かになったんだね?一哉のことでも考えていたのかな?」

「え? えーと、町並み眺めてただけだよ」

あたしはちょっとあせって話題を変えてみる。

「デイジーさんって、一哉くんのアメリカのお友達? 日本語がとても上手なんだね」

「ふふふ。一哉とはそうだね・・・わりと昔からの友達だよ。彼がアメリカに来たり僕が日本に行ったときは必ず会うしね。日本語がしゃべれるのは、語学が好きなのと友達に日本人が多いからかな? 一哉とはいろんな言葉でしゃべれるから、その時の気分でいろいろしゃべってるけどね・・」

「・・・・へえ・・」

そういえば一哉くんは確か他に中国語にフランス語?イタリア語?とにかくたくさんしゃべれるんだよね・・・。
やっぱ友達も同じようなすごい人が多くなるのかなーー。
はあ・・・。
なんだか知らない間にため息がでちゃった・・・。

そして、大きなホテルの玄関の前で車を降りる。
荷物を下ろしてもらって、車はそのままボーイさんが運んでくれるらしい。
デイジーが一緒にフロントまでついてきてくれると、話をしてくれた。
なにからなにまで、助かった・・・。

「さあ、おいで。部屋まで案内するよ」

「・・はい」

エレベーターはかなり上まで上がっていく。
20階? 30階?・・・ひぇーーさすがはアメリカだ、スケールが違う。

チーン
エレベーターは65階で止まった。
デイジーは黙って荷物を持って進んでいく。

「さあ、ここが一哉の部屋だよ」

「か・・・一哉くんの?」

「あれ? 一哉の部屋じゃまずかったの?」

「そ・・・・そんなことはないけど・・・・」

「ふふふ。一哉からここに案内してくれって言われてたし、ステディなんだから当たり前だと思っていたけど・・・」

「え・・・ええ。はい、そうです。平気ですよ」

動揺を隠すようにあたしは笑顔を作ってみる。

「クスクス。じゃ、どうぞ。僕はここで失礼するよ。あ、僕もこのホテルに滞在しているから、なにか困ったことがあったら呼んでくれていいよ。部屋は50022だから」

「あ・・・ありがとう」

「それと、今夜は一哉は帰るの遅くなるって・・・。その部屋はスイートで寝室だけで四つあるから好きなところで寝ていいと思うよ。ふふふ。それじゃね、Good Night」

そういうとデイジーはあたしの手の甲にキスをした。

あたしはびっくりして顔が真っ赤になっちゃった。
デイジーはそんなあたしをみて、また愉快そうに笑いながら手を振って去っていった。
あたしは暫くボーゼンとしていた。

「ハッ・・・い、いけない。こんなとこでボーーーとしてちゃ・・・」

大きいトランクを引きずりながら、部屋へと入る。

「うわーーーーーーーーーーーー」

なんて大きな部屋なんだろう。
御堂家のリビングも広かったけど、それ以上の広さだ。
絨毯もフカフカ・・・気持ちいい。
家の中で靴というのはどーにも慣れないからぬいじゃお・・・。
あたしは靴を脱いでそのまま歩き回る。
カーテンを開けてテラスに出てみる。

「たかーーーーい」

高いビルばかり見えるけれど、東京とはまた違った都会の風景だ。
車のクラクションの音が小さくだけど聞こえる。
アメリカって感じがする。

あたしはまた部屋の中に入ると、ソファにどっかと座ってバックから本を取り出した。

『ポケット英会話』

少しでも会話できるようにしとかなくちゃ・・・・・・。
でも、実際しゃべろうとするとどーも頭の中が真っ白になっちゃって、だめだなぁ。
あまり一哉くんの迷惑にならないようにしたいんだけど・・・。
そういえば、一哉くんは帰ってくるの遅いんだっけかな・・・。
ちゃんと帰ってくるまで待って、おかえりなさいって笑顔で迎えてあげるんだ。
そして・・・ふふふふ。

あたしはそこまで考えると、少し赤い顔をしたまま部屋の探検をしてみることにした。
探検・・・そんな言葉がぴったしなほど広い部屋だった。
バスルームだけでも二つ。それもかなり広い。
キッチンにショットバーの設備まであるみたい。あたしたちはまだ未成年だけど・・・。
そしてデイジーの言うとおり、寝室が四つ。
中にはキングサイズのダブルベッドがそれぞれに置いてあった。
そのうちの一部屋に、一哉くんのものらしい上着がハンガーにかかったままになっていた。
あたしはその上着を手に取り、胸に抱き締めた。

一哉くんの匂いがする・・・。

この部屋を一哉くんが使っているのかな・・・?
あたしは上着を抱きしめたままベッドに寝転がってみる。
一哉くんの側にやっときたんだ・・・そう思いながらあたしはそのまま意識がなくなっていった・・・。



ひんやりとした感触がおでこを包んだ。
なんだろう・・・気持ちがいい・・・。

「・・・むぎ」

懐かしい人の声がする・・。

あたしは必死に目を開けようとするけど、身体が言う事を聞いてくれない。
やっと薄く目を開ける・・。
一哉くんの顔が見えた気がした。
思わず両手を伸ばす。
近づいてきた一哉くんの首に手を回してそのまま抱き締める。

「・・・おかえり、一哉くん」

「・・・ああ、ただいま」

一哉くんはあたしの頭を撫でながらそう言った。

その言葉に安心して、あたしはまた意識がなくなっていった・・・。




ふと、気づくと知らない部屋にいた。
ここはどこなんだろう・・・と考えていたらなんか胸が重い・・。
見たら誰かの腕が乗っかっている・・。

ええっ?

慌てて隣を見ると・・・・。
一哉くんがあたしの隣で・・・・寝てた。

えっえっえ・・えーとえーーと。
あたしは慌てて胸の上の手をどけると起き上がった。

昨日は空港でデイジーに会ってこの部屋に案内してもらって、一哉くんのベッドで・・・そのまま寝ちゃったんだっけ・・?
確かに昨日の服のまんまだった・・。
はあ・・・ちゃんと一哉くんが帰ってくるまで起きてようと思ったのに、出だしからこれだ・・・。

「よく眠れたか?」

いきなり声をかけられて、あたしはビクッとした。

「あ・・・一哉くん。起こしちゃった?」

「そりゃ、お前。人の腕を乱暴に動かされれば目が覚めるだろう?」

「ご・・・ごめん。でも、乱暴にどかしたつもりはないんだけど・・・」

「・・ふん」

一哉くんはベッドに寝たまま裸の上半身だけ少し上にずり上げた。

「にしても、俺が帰ってくるまで待ってるかと思えば、俺のベッドで爆睡しているし・・・。相変らず大したやつだな、お前は・・」

「うっ・・・・・・ちゃんと待ってるつもりだったんだけど・・・。ほ、ほら、時差ボケってやつで眠くてたまんなくなって・・・・・」

「ふーん。それで、どうして俺のベッドで、しかも俺の上着を抱いて寝てたんだ?」

「うぅぅぅぅぅ、そ、それは・・・あ・・・あのね、上着に皺がよっていたから、直そうと思って・・・」

「それで、ますます皺をよせてくれたわけか?」

「・・え?」

見ると、明らかに新たに皺がよっている上着がハンガーにかかっていた。

「う・・・・ぅぅうう。一哉くん、わかってて聞いてるんでしょ?」

「大方、俺の身代わりに抱き締めてたってところだろ?」

「そ・・・・そうじゃないもん」

こういう時の一哉くんはとても意地悪だ・・・・。
あたしは顔が真っ赤である。

「・・まあいい。俺も起きるから、出てってくれないか?」

「へ?・・・起きるくらいなら別にあたしがいてもいいじゃん」

「・・・・・お前な。・・・男にもいろいろと事情ってものがあるんだよ」

一哉くんが困ったような表情をした。
あたしはなんのことかわかんなかった。
一哉くんの上半身裸なんて、見慣れちゃってるし・・・。

「とにかく、着替えるからコーヒーでも煎れてくれ。キッチンにあるから・・」

「うん」

あたしは部屋を出ると、キッチンに向かう。

お湯を沸かしている間に、自分も着の身着のままだったことに気づいて、空いている向かいの寝室をあたしの部屋にすることにして、そこで着替えた。

丁度コーヒーがはいったところで、一哉くんが着替えてきてリピングに座った。

二人でコーヒーを飲む。
あたしはじーーっと新聞を読んでる一哉くんの顔を見てた。

「なんだ? 俺の顔になにかついているのか?」

「ん? やっと一哉くんの顔見て話ができるなーって思って・・」

「・・・そんなことのためにアメリカまでやってきたわけか?」

そんなことってなによ!

「あたしがどんな思いでここまできたか、一哉くんはぜんっぜんっわかってない!!

「・・・怒るなよ。わかってるさ」

どーこーがぁ

「・・・まったく、一年ぶりに逢ってもまったく変わってないな・・・お前」

「エーエーおかげさまで成長してませんですよーーだ。一哉くんは・・・・その」

改めてじっくりと見て思った。一年ぶりの一哉くん・・・。

「なんだ?」

「・・・その・・・なんだか大人っぽくなった・・・みたい」

「・・そうかもな。俺ももう高校生じゃなくなったし・・・」

そういえば、結局祥慶学園を休学したまんま卒業式終わっちゃった。
成績も出席数もクリアしてるから半年くらいの休学くらいじゃ悠々卒業できるんだそーだ。
せっかくあたしも改めて生徒として入学したのに、つまんないな・・・。

「そういえば、お前。デヴィッドにここまで送ってもらったんだろうな?」

「・・う、うん。空港でなかなか会えなくて心配しちゃったよ。一哉くんは秘書の人が来るって言ってたから・・」

「ああ・・・急に仕事が忙しくなって、秘書を手放せなかったのさ。丁度暫くこのホテルに滞在するっていうから、やつに頼んだのさ」

「あの人・・日本語上手だし、素敵な人だね・・」

「ああ・・・語学が好きで何カ国語をしゃべれるようになるか挑戦しているらしいしな。日本語は最も得意とするらしい・・」

「へえーーー」

「母国語も満足に使えないお前とはえらい違いだぜ」

「むーーーー。それ、前にも言った」

「それだけお前が成長していないということだ。こっちにいるんなら、日常会話くらいできるように勉強しとけ」

「わ・・・わかってるよ。ちゃんと本も持ってきたもん・・」

「ほう・・お前にしては殊勝だな・・」

ふん

「また、膨れるし・・・」

誰のせいよ!一哉くんってば、それが一年ぶりに逢った恋人に言う言葉なの?!」

「誰かさんが俺のベッドを占領してくれたせいで、俺は寝不足なんだ。機嫌が悪くても仕方がないだろう?」

「だったら、他の部屋で寝れば良かったじゃない? いっぱい空いてたんだし」

「それは俺のセリフだ。あそこは俺の部屋だ。なんで俺が他へ行かなくちゃならない?」

「う・・・・・それは・・・・」

結局、いつも最後は一哉くんにかなわなくてあたしは黙ってしまうしか方法がない。
くやしーーーーー・・・・。

「さて、俺は今日も仕事だ。帰りはまた遅くなるぞ」

「あ・・・うん。今日こそは起きて待ってるから・・」

「ふ・・・期待はしないが、楽しみにしてるぜ」

「あ・・・朝ごはんはどーするの?」

「毎日七時にルームサービスがくる。今日は俺はもう出かけるから、お前一人で食べてくれ」

「・・・わかったけど、朝ごはんはちゃんと食べてね」

「・・・ああ。車の中ででも時間がとれたら食べてるさ」

そう言って一哉くんは出かけて行った。

アメリカでの生活がこれから始まる!
あたしは期待と夢に溢れていた・・・・・・。




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恋愛大戦争

第一話 「逢いたい」