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散華の種類

1 お土産バージョン

東大寺大仏開眼1250年慶讃大法要
絵:籔内左斗司
タトウと散華と散華の裏

このホームページで取り扱っている散華は私が美術散華と呼んでいるもので、50年ほど前から始められたものです。

作家の多くは美術家で寺からの依頼にこたえて原画を作成し、寺に寄進します。寺はこの原画を元に当初は木版で印刷し散華を作りました。

裏面の色や紙質が表と違ったり金銀であるのは、合紙といって表裏2枚の紙を貼り合わせて作ってあるからです。表は木版に適した紙、裏は荘厳な材質の紙を使ってあります。また2枚を張り合わせることによって、1枚の紙だとよく起る安っぽい「反りかえり」が起りません。当初はほとんどこの方法で作られていました。ただ、合紙はとても高価なことと、厚くなって重くなるため、撒いた時に軽快に風に乗って飛ばない欠点がありました。

最近ではこういう散華は撒かれる事は少なく、寺社関係の方々のみやげ物にしたり販売されることとなっています。このホームページの散華はほとんどがこの形式のものです。タトウを展示しているのがその証拠です。撒かれた散華にはタトウは付属してきません。

2 撒かれるバージョン

東大寺重源上人800年御遠忌法要 撒布用散華

大きな法要のときなどに高いところから撒かれるものはこのバージョンです。東大寺などの大法要などでは万単位の散華が撒かれます。そこで風に乗って遠くまで飛んでゆくように、軽い合紙無しの一枚の紙に裏表オフセット印刷をした散華が使われます。絵柄は同じでも大きさが違う事もあります。

3 鑑賞散華

数年前薬師寺で多量に発行されましたが、四角い色紙に散華を印刷したものです。作家の落款が押されており、美術品として制作されたものです。値段も大変高価で一枚数万円すると思います。