2008年 栽培日誌

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2008年3月15日(土)
低気圧一過、暖かな朝を迎えました

 昨夜来の暖かな雨が止み、晴れの穏やかな朝を迎えました。
 今日の日中の最高気温は、20度になるとの予報。一気に生育が進みそうです。
 朝の様子を見ると、全体の5割以上が発芽しています。気温上昇とともに活発に生育している様子が顕著になりました。
 本当に嬉しいです。
 栽培の失敗から、最も大事に選別して残していた「優良種」の絶滅が濃厚であったのでしたが、8割位が芽を出してくれました。(左)
 本当に嬉しいとともにホッとしました。今年は、この失敗を教訓に、二度と失敗しないように、特段の注意を払いたいと思っています。
 先週頂いた桜草も1週間経過し、芽を吹き始めました。真ん中がその大鉢です。
 満開になると見事だと思います。今から楽しみ。
 は、加茂花菖蒲園から購入した「振袖」です。私の作出種にそっくりの品種がありますが、私の方の花の花径が大きい(ちょっと自慢)。
 早咲きの性質を持っているようで、ここまで生育しました。早く花を見たいです。

2008年3月16日(日)
発芽が全体の8割を超えました!

 暖かな陽気で桜草の発芽も進んでいます。全体の8割以上が発芽してきました。(左)
 真ん中は、「舞紅葉」の花芽です。早咲き品種で、花芽が本葉の間から直ぐに見えてくる、私の好きな品種の一つです。
 遅咲き種に至っては、本葉が大きく伸びた後もなかなか花芽が上がってこなくて気を揉みますが、早咲き種は、せっかちな私にとっては性格的にも合っている品種といえます。
 庭に地植の実生苗は、乾燥した庭土で枯れてしまったものと思っていましたが、発芽してきたのが確認されました。
 がその様子です。薄い黄緑色の桜草の芽が点在しているのが判ると思います。
(庭土が湿っているのは、あまりに乾燥していたので苗が枯れ死するのではないかと心配になり灌水したからです。)
 一般に、桜草は湿った山間部の林床や草原に生育しているので、乾燥には大変弱いとされていますが、さいたま市の特別天然記念物に指定されている「田島ケ原桜草自生地」を見ると、土地が乾燥した平原・草地ですが、毎年開花しているので、割合、乾燥にも耐える植物であると感じます。

2008年3月17日(月)
さらに発芽が進みました

 今朝は少しひんやりした空気に包まれましたが、昨日までの暖気で発芽が一気に進みました。
 今朝の状況では、9割以上のポットが発芽しています。
 左の写真のポットは、通路においてあるポットで、日照時間は少ない場所なのですが、全ポット発芽しました。
 昨年との比較では、一週間程度の生育の遅れとなっています。
 これからは、何時花芽が見えるか、何時花芽が伸びだすか、に関心が移ってきます。
 「立てば這え、這えば歩めの親心」の心境です。
 真ん中の写真は、室内の桜草です。本葉が大きく生育し、ひとつの根元から花芽が見えてきました。
 は、ようやく開花した「雪割草」です。日の当たらない、日陰の寒いところで栽培していたので、今の開花になりました。

2008年3月18日(火)
春本番の陽気で快適です!

 朝は曇空で暗かったのですが、日中は穏やかに晴れて、春本番の陽気となりました。
 このところ、最低気温も7〜9度と冷え込みがないため、桜草の生育には絶好のコンディションとなっています。
 優良品種の早咲き種も順調に本葉を伸ばしています。(左写真) 
 増殖するため根伏した桜草が、もう芽を出し始めました。(真ん中)
 通常、根伏した根から芽が伸び始めるのは、4月中旬頃になるのですが、早い発芽です。
 おそらく大きめの根を輪切りにしたものからの発芽と思われます。(一円玉との比較です。)
 桜草よりも生育が早いのが雑草の芽です。あっという間に双葉を広げてしまいました。(右の写真)
 これからは、雑草退治も大切な桜草栽培の大事な作業になります。

2008年3月19日(水)
ここに来て、天候が不順になりそうです

 予報によれば、今日午後から降雨になり、来週初めまでは曇りベースで推移するとの予報です。
 気温もやや低くなりそうなので、桜草の生育は少し足踏みしそう。
 殆どのポットで発芽しましたのでまずは一安心です。しかし相変わらず生育はゆっくりしています。
 のポットは、軒下の雨の当たらない日当たり良好の場所の桜草ですが、露天のものより生育が早いです。
 桜草の芽だしは個性があり、品種によって葉の色(濃淡)、産毛の量、葉のフチの切れ込み状況、幅など、色々です。(中・右)
 これら、葉の個性を観察するのも楽しみの一つです。
 肥料については、小苗や生育不良株・増殖予定の八重咲種に先週の土曜日に、液肥(1,000倍程度の薄い肥料)を与えました。
 これからは、毎週土曜日、苗の様子を見ながら続けたいと思います。

2008年3月20日(木)
一日中雨降りで気温が上がらず冬の気候

 昨日の午後から降りだした雨は、今日も一日中降り続き、気温が低く風もあり、冬の気候に逆戻りです。
 例年のことながら、この時期は寒暖の差が大きくなる時期でもあります。
 昨年の4月5日朝にポットが凍結する、と言う体験もしましたので、あまり心配はしていませんが…
 早春の花である「桜草」は、寒さにはめっぽう強いので、開花後の遅霜さえ避ければ大丈夫です。
 は、昨年の実生株です。この株は、少し株が大きいので、花芽を持っているかもしれません。初花が見られるか期待してます。
 真ん中は、昨年初めて開花し選別した株ですが、全て二株〜三株に増えています。
 は、早くも花芽が1cmくらいに伸びてきた株です。早く1年ぶりの花が見たいですね。

2008年3月21日(金)
今朝も肌寒く、どんよりした天候です

 寒気が入って、肌寒い朝を迎えました。寒い朝の桜草の観察は、ちょっと苦手です…
 しかし、明日からは、また暖かな天候が続く見込なので、桜草の生育も順調に進むことでしょう。
 降雨のため、灌水は一昨日からお休みです。雨の当たらない場所のポットも、乾いていないので、ある意味、恵みの雨ではあります。気温が伴った雨ならもっと大歓迎ですが。
 のポット苗は、一昨年の実生苗です。昨年開花しなかった株で、今年初めて花が見られる株です。開花が楽しみ。
 真ん中は、和室の縁側のポットです。雨は全く当たりませんが日当たりは良好な場所です。
 は、同じ名前の名札が刺さっているので、同じ品種(…の筈)ですが、どうも葉の色、形が異なります。
 もしかして、品種を取り違えた可能性があります。花を確認して、修正したいと思います。
 多品種を植え替えると、往々にしてこのような間違いが生じますので、気をつけなければなりません。

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