2008年 栽培日誌

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2008年3月1日(土)
今日から3月。気持ちの上でも春。光の春から気温の春に早くなって欲しい…

 今日から3月。気持ちも春モードになってきて、浮き浮きする季節を迎えました。午前中は風も無く、昨日の暖気が残ったのか冷え込みもそれほどではなかったのですが、昼ごろから黒い雲が出て、先週の日曜の再来かと心配しましたが、一時、強風と降雨がありましたが、晴れてきました。ただ気温が下がってきたのと、風が収まらない。来週は寒い日が続きそうです。
 太陽は日に日に天頂方向に昇ってきて、隣家の陰も少しづつ南に下がり、桜草に太陽の日差しが当たってきました。左の写真です。
 向かって左側が南西方向になります。午後1時現在3分の1が、まだ日陰になっていますが、この日陰部分も次第に無くなってきます。
 真ん中は、静岡のAさんから頂いた雪割草です。日陰の寒いところに置いてあるので、まだ硬い蕾です。開花は4月始め頃になるのでしょうか?
 は、昨年、茨城フラワーパークで購入したバラ、「チンチン」(濃紅色)です。毎朝の凍結にもめげず、芽が伸びてきました。
 植物はしっかりと春を感じています。
 そして、桜草は発芽の数を少しづつ増やしています。

2008年3月2日(日)
桜草の日照時間

 今日も良い天気で日光が燦々と降り注いでいます。やや風が強いのがいやですね。
 桜草は早春の花で、他の植物が生育する前に日照を受け開花し、咲き終わると他の植物の葉の陰に入り、休眠に入ります。
 開花するまでは、日照を多く浴びることで、しっかりとした草姿になり、花茎も伸び過ぎずバランス良く開花します。
 しかし、我が家では、住宅街のため十分な日照を確保することができません。
 左の写真は、午前9時の日照の状態です。朝は、左側(南西側)に日光が当たりますが弱い日照で、その後隣家の影に入り十分な日照を浴びることが出来ません。右の影の部分は物置小屋の影ですが、昼前後には日照が当たり始めます。
 真ん中の写真は、反対側から撮ったもので、隣家との境界に植えてある植栽のため日照は十分ではありません。
 右の写真は、東側の通路の桜草です。昼前後の3〜4時間の日照時間しかありませんが、十分開花します。
 このことから言えるのは、日照は5時間以上当たるのが理想的で、しっかりとバランスよく生育するので最も好ましいのですが、3〜4時間以上当たれば、生育には支障が無い、ということが言えます。

2008年3月3日(月)
今年の芽だしが遅れている

 昨年より2月の気温が大幅に低かったため(自宅基準)、発芽が遅れています。
 最大で
左の写真の大きさの芽が出始めましたが、1、400ポット中、まだ10ポットしか芽が出ていません。
 桜草は、気温の上昇によって、大きく生育が左右されますので、今後の気温の上昇に期待しています。
 
真ん中、芽が出ていないポット達。名札の林立。
 
は、昨年、実生苗を地植したツゲの植木の下の様子ですが、乾燥してカラカラです。残念ながら、苗は枯れてしまったのではないかと思います。

2008年3月4日(火)
今週は、寒い日が続きそうです…

 今朝も凍結の無い朝を迎えました。嬉しいことです。しかし、良くポットを見回すと、芽の露出している株が散見されます。がその一例です。
 例年、3月中も幾度か寒気の南下に伴い冷え込む時期があり、霜柱の被害が予想されますので、霜柱には十分注意しなければなりません。
 真ん中は、昨年挿し木したアジサイです。芽が動き始めました。
 は、2月28日に室内に取り込んだ桜草ですが、5日目で早くも芽が上がってきました。
 暖かい室内では、桜草の成長は早いです。

2008年3月5日(水)
基本の用土は乾燥が速い!

 今日も凍結なし。しかし今夜から明後日まで凍結の恐れがあり、少し心配です。
 今年、培養土を基本に戻し、赤玉土小粒7、腐葉土2、バーミキュライト1で植え付けたのですが、用土の渇きが極端に早いです。
 根腐れ防止には良好ですが、開花時期の乾燥は、花の咲き具合に影響し(変形など)、また、株のしおれに結びつくため、生育不良を起こし不都合です。
 どうも腐葉土とバーミキュライトの割合が少なかったのが原因と考えられます。
 左の写真は、昨晩灌水したものですが、もう乾燥が始まっています。灌水せずに夕方まで置いたら大変なことになります。ましてや今日は曇りですが、晴れたらあっという間にポット内部全体が乾燥してしまうでしょう。困りました。灌水の頻度が増え手間が掛かる上、水道代がかさんでしまう…
 真ん中は、雨が当たらないテラス近くに置いてあるポットです。特に、奥のトレーのポットの発芽が早い。12ポット中、8ポットが発芽しています。陽だまりで暖かいからと考えられます。
 は、早咲きの「舞紅葉」の変種の発芽状態です。露天に置いてありますが、やはり早咲きの特性で、1cm以上葉が伸びています。この株は、舞紅葉の変種で、紅色が濃く、草姿バランス・花数が多い優良花です。記録に無いのでハッキリとは判りませんが、親株から突然変異したか、実生から生まれたものと思います。

2008年3月6日(木)
乾燥しやすい用土の状況です

 昨晩は、乾燥状態のポットを多く見かけましたが、灌水後の霜柱被害を恐れ、翌朝(今朝)灌水することとして灌水せず、そのまま朝を迎えました。
 幸い、凍結するほど冷え込まず、安心しました。

 がその状況です。全体の4割位は用土が乾燥状態です。
 真ん中は、直ぐに灌水した後の状況。このような状態が長く続くことが桜草にとって必要です。
 は、室内に取り込んで7日目の桜草です。5芽がすくすくと生育しています。

 ところで、桜草の肥料について、友人達から肥料は、何時、何を、どれ位与えたら良いのか、との質問を多く受けます。
 資料やホームページで調べますと、色々なご意見があるのが判ります。
 私は基本的には肥料を殆ど与えずに育てています。勿論、元肥は全く入れていません。
 それでも元気に、株立ち良く生育します。
 ただ、翌年の良苗を得るために、最近は、花後、薄め(1,000倍位)の液肥を2〜3回与えています。これで十分です。
 無肥料で育てることにより、桜草の柔らかなやさしい感じの草姿を見ることができます。
 肥料を与えると、大柄でガッチリした花茎となり、花数は増えますが、桜草らしさは失われます。
 ただ、肥料の効果で翌年の芽数は無肥料よりは多くなることでしょう。
 八重咲種に関しては、肥培することにより、八重咲種らしく豪華に花数多く咲かせることが出来るとの専門家のアドバイスがありますので、今年からは、液肥を多めに与え、来年の良苗を得たいと思います。
 今年から、
八重咲種に関しては、肥培に方針転換することにしたいと思います。
 肥料を与えたい草友の皆さんに気を付けて頂きたい事は、あくまでも、薄い肥料を回数多く与えることです。濃い肥料は、百害あって一利無し、です。

2008年3月7日(金)
ようやく寒気が抜けそうです

 桜の開花予想が発表されましたが、昨年よりも1週間以上と大幅に開花が遅れる予想ですが、これでも平年並みとは驚きました。
 昨年が暖冬過ぎたのですね。
 桜草も、昨年に比べて発芽が1週間以上も大幅に遅れていますが、ここにきて、寒気が抜け、陽春の気候になるとの嬉しい予報が出ましたので、ひとまず安心です。
 桜も桜草も、気温の上昇に伴い生育がアップしますので、今後の陽気次第で、昨年並みの時期の開花に近づくかもしれません。期待しましょう。
 先日、友人の奥さんから「桜草の苗をたくさん頂いたけど欲しい?」との嬉しい連絡。早速、昨日家内に取りに行ってもらったら、数百株の桜草苗が段ボール箱にぎっしり。
 品種はありとあらゆる混合ですが、八重咲種との交配用に大変ありがたく、今日夕方から明日の土曜日にかけて植え付けようと思います。ありがとう!
 左の写真は、まだ殆ど芽が出ていないポットです。
 真ん中は、ポットの中心に顔を覗かせた桜草の芽です。今後の陽気に期待しましょう。
 
は、種子が膨らみ始めた「セツブンソウ」です。種子が実ったら、播種してみます。
 

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