2008年 栽培日誌

<<前のページ | 次のページ>>
2008年2月2日(土)
桜草の芽の成長具合を確認しようと、掘り返してみました

 この時期、桜草愛培家の共通?の気持ちと思いますが、落ち着かないですね。どうしても芽の成長状態を確認したい気持ちでいっぱいで、思わず鉢の桜草を掘り返して見てしまいました。
 期待通り桜草の芽はしっかりと成長していましたがその内の一本の芽が既に動いておりました。左の写真の黄色の矢印の芽です。他の芽は、少し膨らんだ程度の状態ですが、矢印の芽は、1cmぐらい伸びだしています。もう桜草は春を感じて成長を始めたようです。まだまだ、朝は凍結する時期なのに…
 ところが、驚いたことに本葉が伸びている株も見つかりました!真ん中の写真がそうです。昨年、根挿しした株と思いますが、小さな本葉が3枚も展開していました。これには本当に驚きました。昨年の秋に伸びた葉がそのまま残ったとも思われません。日の当たらない場所に置いていたのですが、どうしたことでしょう?寒気にさらされ枯れなければいいのですが…
 芽を確認したついでに、芽を冷蔵保存することにしました。100円ショップで購入したタッパーウェアーに桜草の芽を約20株ほど収め、3パック、約60本を冷蔵庫のチルド室に保管しました。4月中旬以降に取り出し、5月に開花させようと思います。

2008年2月3日(日)
2006年2月7日以来、約2年振りの積雪となりました

 朝起きてみると、一面の銀世界!2年振りの積雪となりました。
 水仙の花茎が雪の重みで折れるのではないかと心配し、直ぐに水仙のところへ駆け寄り、雪を払い退けました。右がその写真です。早咲きの「アーリーセンセーション」という品種で、つぼみが開き始め、間もなく開花するところでしたが幸い被害は無し。雪に埋もれ寒そうで可哀そう。
 桜草は、雪の布団をすっぽりかぶり、静かに休んでいます。用土の渇きが抑えられ、また、寒暖の差を軽減させ、管理上においては雪は歓迎です。水道代の節約にもなります。
 左がその状況です。午前11時現在、約7cmの積雪です。
 真ん中は和室から撮った写真です。上半分は、露天部分。手前がベランダ下の状況です。手前のベランダ下部分は雨が当たらず、乾燥しやすく、さらに日当たりが十分の場所なので、管理の難しい場所になります。桜草にとっては、環境の良くない場所になります。
 一般的に、植物は雨が当たる自然環境の中で育てるのが病気もせず元気良く育ちます。
 雨の当たらないところでは、特に、球根類は、病気になりやすく、満足に開花しません。また、ハダニ等の害虫にも犯されます。ただ、ウチョウランのように、雨に当たるとウイルス病に感染する確率が高くなる植物もありますが、一般的には、自然環境の下で栽培するのが一番だと思います。

2008年2月4日(月)
今日は『立春』、暦の上では春到来!しかし、庭は冬景色

 二年ぶりの積雪は、雪に弱い関東地方に、少なからず被害を及ぼしました。
 朝の通勤道路はノロノロ渋滞。職場でも、通常の通勤時間の5〜8割増しの時間が掛かった、と疲れた様子で皆さん出勤してきました。事故現場も3件ほど目撃してきた、との話でした。
 こんな雪の被害でしたが、関東地方の雪は、晴れればあっという間に消えるのも大きな特徴で、帰宅時は、路面はすっかり乾燥してスイスイ走れました。
 関東の雪の特徴を、我が家の庭の雪の状態で紹介します。
 左の写真は、朝7時過ぎの状態。昨日の積雪状態そのままに朝を迎え、朝の冷え込みでガチガチに凍っていました。
 真ん中は、午前11時頃の状態、午前中日当たりの良かった左上の部分は、かなり雪が溶けています。
 は、夕方午後5時過ぎの状態です。朝に比べると、雪の量が3分の1から4分の1位に減少しているのが判ると思います。
 これが関東の特徴です。北国では、こんなに早く溶けることは無いでしょうね。

2008年2月5日(火)
今朝も、凍結しています

 寒気の底のこの季節。立春とはいえ例年通り厳しく冷えています。
 左の写真は、ビニールポットの雪解け後の湿潤が、寒気のためカチカチに凍結している今朝の状態です。大丈夫かな?と思うような状態ですが、桜草は寒さには強い!
 真ん中は、昨日の夕方よりもさらに雪解けが進んだ様子です。ビニールポットは完全凍結しています。
 の大鉢は、雪解けが遅いです。ビニールポットの入ったトレーは隙間が多く、空気に触れる面積が大きいため、雪解けが早いのでしょう。
 開花を期待していた「セツブンソウ」は、この寒さのため、その後生育がストップし、開花まで、まだしばらく時間が掛かりそうです(-_-)zzz

2008年2月6日(水)
今日は、曇りで底冷え。午後には雪が降ってきました

 日曜日に積もった雪は、あっけなくほとんど消滅してしまいました。今日はどんよりと曇っており、午後になったら雪が降ってきました。積もる恐れは無いようですが、寒いわけですね。
 早朝、桜草を栽培している中庭に出ると、凍結はしていませんでした。しかし玄関先の残雪は凍結しており、風の通る玄関先などは、冷えたようです。
 「」の写真は、雪の消えた中庭の状況です。   「真ん中」は、本葉が出ているポットですが、雪に埋もれたため、葉のフチ周辺部分が少し枯れこんできています。やはり凍害は避けられませんでした。
 ところで、桜草の植替え時期が迫っていますが、桜草を差し上げた方からよく質問を受けるのは、”植替えは毎年必ずやらなければならないの?”という疑問です。
 答えは、「植替えは毎年して下さい。」ですね。    というのも、植え替えなくても、そこそこ花は咲きますが、鉢植えの場合は次の理由から、必ず行ってください。 
 @用土の肥料(微量要素)不足、用土の腐蝕、病原菌の増加などで用土の力が衰え、また用土粒の崩壊による通気不足で株が弱ってくる。A株が増殖する際、花芽が鉢の縁の方に伸びて行き、花芽がポット(鉢)に当たり、変形するなどして花が正常に咲かないほか、株が密植状態になることから容姿が悪くなり、また日照を十分に受けられなくなり、生育できず、最悪、枯れ死するB根がびっしり伸び、新たな根が伸びる余地が無くなり、増殖が出来なくなり、花芽が付かなくなる、などの理由からです。
 植え替えないものと植え替えたものの成長を比較すると、明らかに生育に違いが見られます。
 可愛い桜草を綺麗に咲かせるためには、毎年清潔な用土に、芽数を適正にして、かつ配置良く植えつけましょう。

<<前のページ | 次のページ>>

戻る